神の宿る国
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ファイ「【てへっ】実はー、次元の魔女さんに魔力の元を渡しちゃいましてー」
黒鋼「俺の刀を、あのアマー」
ツバキ「私は・・・・・・力を取られたわけじゃないわ。対価を支払ったのは、私じゃないし。でも・・・」
ファイ「そういえばツバキちゃん、一部の記憶と一部の力を失ったって・・・」
ツバキ「うん・・・・・・でも、失った力は魔力の方だけみたい」
黒鋼「どういう意味だ?」
ツバキ「超能力は相変わらず、みたいだから」
パチッ、バチチッ
小狼「それは・・・!?」
ファイ「うわぁ、電気がバチバチいってるねー」
ツバキ「レベル
ツバキの話を聞き終えると、嵐は小狼に顔を向ける
小狼「おれがあの人に渡したものは、力じゃありません。魔力や武器は、最初からおれにはないから」
嵐「やっぱり、貴方達は幸運なのかもしれませんね」
小狼・ツバキ「「え?」」
嵐「この世界には巧断がいる。もし争いになっても、巧断がその手立てになる」
小狼「巧断って、戦うためのものなんですか」
空汰「なんに使うか、どう使うかはそいつ次第や。百聞は一見にしかず。巧断がどんなもんなんかは、自分の目で、身で確かめたらええ。さて、この国のだいたいの説明は終わったな」
黒鋼「あれでかよ」
空汰「で」
モコナ「ん?」
空汰「どうや。この世界に、サクラちゃんの羽根はありそうか」
モコナ「・・・・・・ある。まだ、ずっと遠いけど。この国にある」
空汰「探すか、羽根を」
小狼「はい!」
空汰「兄ちゃんらも、同じ意見か?」
ファイ「とりあえずー」
黒鋼「移動したいって言や、するのかよ。その白いのは」
モコナ「しない。モコナ、羽根が見つかるまで、ここにいる」
黒鋼「【ムスッ】」
小狼「ありがとう、モコナ」
ツバキ「私も同意見、かな。私のアゲハ蝶も、探さなきゃいけないし」
小狼「そういえば・・・モコナは、ツバキさんのアゲハ蝶は、わからないのか?」
モコナ「そっちはわからないの。どんな波動なのか、まだ感じたことがないから」
ツバキ「・・・だよね」
モコナ「ごめんね、ツバキ」
ツバキ「気にしないで」
空汰「よっしゃ。んじゃ、この世界におるうちは、わいが面倒みたる!侑子さんには、借りがあるさかい。ここは下宿や、部屋はある。次の世界へ行くまで、
小狼「ありがとうございます」
空汰「もう夜の12時過ぎとる。そろそろ寝んとな。部屋、案内するで。おっと、ファイと黒鋼は同室な」
ファイ「はーい」
黒鋼「なんだとー!?」
空汰「ツバキちゃんはひとり部屋になってまうけど、ええか?」
ツバキ「あ、はい・・・」
黒鋼「なんでそいつだけ!?」
ツバキ「私、代わろうか?」
ファイ「オレはいいけどねー。けど、見知らぬ男女がひとつ屋根の下っていう状況、黒たんはいいのー?」
黒鋼「っ・・・・・・このままでいい」
ツバキ「?」
というわけで、小狼とさくらとモコナ
黒鋼とファイ
ツバキはひとり部屋
という部屋別けになった
ツバキ「・・・・・・私・・・本当に、独りなんだ・・・」
部屋でひとり、窓枠にもたれ掛かって外を見つめ、呟いたツバキ
いつもなら、傍らにあったはずの存在はいない
自分の半身とも言える、双子の妹の温もりはない
ツバキ「アカネ・・・」
呟くように、呼ぶように、双子の妹の名前を口にする
ツバキ「私の蝶・・・どうやって探したらいいんだろう・・・・・・わかんないよ。ねぇ、アカネ・・・」
すると急激な眠気に襲われ、ツバキはそのまま眠ってしまった
扉の向こう側で、彼女の呟きを聞いていた2人がいるとも知らずに
黒鋼・ファイ「「・・・・・・」」
ファイ「双子の妹の、アカネちゃんか。いつも一緒だったみたいだね。ツバキちゃん、不安そうだったし」
黒鋼「記憶も力も、一部だけがないとか言ってたな」
ファイ「ツバキちゃんが魔力を持ってるなら、アカネちゃんも持ってたんじゃないかな。魔力を」
黒鋼「その魔力で、蝶を捕まえたってわけか」
ファイ「だろうね。だけど、これからはアゲハ蝶を自分で見つけなきゃならない。不安に不安が重なってるね、彼女」
黒鋼「その不安のせいか?急に寝ちまったぞ」
ファイ「それはたぶん、記憶と力が不十分だからじゃないかな」
黒鋼「・・・・・・」