桜の国
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ファイ「そう。そうやってこねてー」
ぎゅ、ぎゅ
ファイ「そしたら、生地をこうやってー」
サクラ「はい!」
ガラ
モコナ「ただいまー」
ファイ「おかえりー」
サクラ「お帰りなさい!」
小狼「ただいま」
モコナ「おいしそうなにおいー」
ファイ「パン作ってたんだよー」
どかどか
ツバキ「で、なんであの人あんな怒ってんのよ?」
ファイ「黒ワンコまだ怒ってるのー?朝ごはんのことぉ?」
黒鋼「そのワンコってのヤメろ!」
ツバキ「あー・・・もしかして、名前?」
小狼「あ、はい。帰る前にもう一回、市役所へ行ったんです。情報屋へ行った後に。黒鋼さんが『すぐやる課』で、登録名を変更しようとしたんですけど・・・」
『出来ません。名前を変更したいなら、再度入国して下さい。その場合、現在お持ちの園は、全て無効となります』
ファイ「あははははは」
黒鋼「笑い事じゃねぇ!情報屋の女まで知ってやがったんだぞ!!」
ファイ「なんでー、かわいいよー」
モコナ「ワンココンビだー」
ツバキ「だから!こんな所で追っかけっこしないの!!」
ファイ「お店、お客さん来てるかなー」
ツバキ「さあ?」
ファイ「黒様ー、まだ怒ってるー?」
黒鋼「に、決まってっだろ!」
ツバキ「おー、怖い怖い」
ファイ「あっ」
黒鋼「なん・・・・・・だっ!」
むにっ
ツバキ「ぷふっ」
振り返った黒鋼の左頬に、ファイの人差し指が当たる
ファイ「わーい、振り返ってくれたー」
黒鋼「・・・そのままじっとしてろ。今、あの世へ送ってやる」
パチッ
ツバキ・ファイ「「あ」」
黒鋼「二度も同じ手に引っ掛かるか!お前まで悪乗りしてんじゃねぇ!」
シャッ
バチィ
ドシュッ
ファイ「今度はホントでしたー」
ツバキ「ダーツって、あんたねぇ・・・」
ファイ「んー?ここは鬼児の出現地点じゃなかったはずだけどねぇ」
ツバキ「私もそう聞いてる。じゃなきゃ、小狼やサクラが意地でも行かせないわよ、私のこと」
黒鋼「情報屋が言ってた通りってワケか。つーかそもそも、バーって時点でお前は入れねぇだろうが」
ツバキ「失礼ね!外見年齢だけよ!魔術師は長命なんだから!そんなことより、来るわよ」
黒鋼「鬼児共、めんどくせーからまとめて掛かって来い」
鬼児に周りを囲まれるが、黒鋼とファイとツバキは飛んで離れる
ザン
ヒョイ
ヒョイ
黒鋼「避けてばっかいねぇで、きちんと倒せ!」
ツバキ「仕方ないじゃない。ダーツの矢じゃすぐ戻っちゃうし。私の電撃じゃあ、時間を多少稼ぐのが精一杯。まあ、レールガンで吹っ飛ばしてもいいんだけど・・・」
ファイ「やっぱり、本職に任せた方が--ね、『おっきいワンコ』」
黒鋼「まだ、てめぇのいい加減な呼び名の方がマシだ!」
ファイ「ほんとにー?ね、ね、どれが好きー?黒たん?黒りん?黒ぴっぴ?」
黒鋼「【怒】どれも好きじゃねぇ!!」
ツバキ「ヨユーよね、あんた達」
黒鋼「反撃しろ!!」
ファイ「けどー、オレ、武器これ以上持ってないしー」
カッ
ツバキ「【ハッ】ファイ!!」
黒鋼「伏せろ!!」
ビッ
街灯に着地したファイを、鬼児の光線のような攻撃が捉える
直撃してしまったファイは、側にあった壁に激突する
ピンッ
追撃しようと狙っている鬼児を、ツバキのオレンジ色の瞳が睨む
右手の親指で弾かれたコインが空を舞い、そして--
ドゴオォォォン
轟音と共に鬼児を吹き飛ばす
その隙に黒鋼が動き、ファイの前に立った
黒鋼「ちっ。地竜・陣円舞!!」
周辺にいた鬼児達が、吹き飛ばされるように斬られた
鬼児が全て消滅すると、ツバキが駆け寄ってくる
ツバキ「もうちょっと早くに大技かましなさいよ」
黒鋼「うるせぇ」
ビキ
ツバキ「あ、折れた」
黒鋼「やっぱり、この刀にゃあの技は荷が重かったか」
ファイ「さすが黒様ー♪」
ツバキ「拍手してるとこあれだけど、あんた派手に吹っ飛ばされてたでしょ?大丈夫?」
ファイ「うん、とりあえず--んん?なんか、足がヘンみたい??でも、このくらいじゃ死なないからー」
黒鋼「・・・死なないんじゃなくて、死ねないんだろう。お前は」
鞘を袴の帯から引き抜き、ファイが痛めた左足首に押し当てる
ファイ「!?」
ツバキ「ちょっ!」
黒鋼「俺ぁ、殺そうとして向かって来た奴は殺る。生涯、守ると決めたものを奪おうとする奴も殺る。今まで何人殺したかも覚えてねぇからな、綺麗事なんざ言う気もねぇ。だがな、まだ命数尽きてねぇのに自分から生きようとしねぇ奴が、この世で一番嫌ぇなんだよ」
ファイ「・・・・・・じゃあ、オレ、君の一番嫌いなタイプだね」
ツバキ「・・・」
カルディナ「ちょっと、ちょっと!店の前で揉め事はごめんやで!!」
ファイ「すみませーん。『
カルディナ「そりゃ、この店やで」
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