桜の国
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サクラ「ん~~~。あともうちょっとだけ」
もそもそ
サクラ「あれ・・・?お茶の香り・・・?」
目を覚ましたサクラが見たのは、眠る前と違って明るくなった室内
そして、何やら準備をしている様子の、服装が違う4人
小狼「目が覚めましたか?」
サクラ「はい。あの、これ・・・」
ファイ「昨日、鬼児を倒して、市役所で貰ったお金で用意したんだよー」
ツバキ「ついでに窓ガラスの修理依頼もね」
ファイ「服も、この国のに着替えたんだ。でも、黒るんのそれ、どう着るのかさっぱりわかんなかったよー」
黒鋼「こりゃ、袴だろう」
小狼「黒鋼さんの国は、そういった服装なんですか?」
黒鋼「まあ、近い感じではあるな」
ツバキ「私の国にもあったわよ、袴。まあ、主に剣道とか弓道とかやってた人が着てたけどね」
ファイ「黒様の国とツバキちゃんの国って、なんか似通ってるとこ多いねー」
ツバキ「確かに」
黒鋼「で、お前らのそりゃなんだ」
ファイ「オレ達の仕事言ったら、こういう服がいいって教えてくれたんだよー。服屋さんが」
ツバキ「ま、茶店じゃ定番の格好よね〜」
ファイ「あのね、オレとツバキちゃん、ここで
モコナ「モコナもそれするのー!」
ファイ「ってことで、サクラちゃんも一緒にカフェやろうよー」
サクラ「はい。頑張ります!」
ファイ「じゃ、早速着替えよっかー」
モコナ「お着替えだー」
サクラ「え?え?」
ツバキ「はいはい、こっちいらっしゃい。手伝ってあげるから」
ファイ「やっぱりカフェには
モコナ「ねー」
ツバキ「終わったわよー」
サクラ「これでいいんでしょうか」
ツバキ「なぁんでサクラだけ袴なのか、ちょぉっと引っ掛かるとこだけどねー」
ファイ「あははははー」
サクラ「変じゃ・・・ない・・・かな?」
小狼「【ふるるる】」
サクラ「小狼くんも、一緒に?」
小狼「いえ。おれは黒鋼さんと別の仕事を」
黒鋼「あー、めんどくせー」
ツバキ「はいはい、文句言わないの!」
サクラ「怪我とかしないように、気を付けてね」
小狼「・・・はい」
めきょっ
ごばぁっ
ゴトン
ツバキ「?」
ファイ「なになにー?」
モコナ「侑子から」
ファイ「ひょっとして差し入れー?」
黒鋼「あの魔女がただで差し入れなんかするか」
ツバキ「でも美味しそう!フォンダンショコラよね、これ?」
サクラ「フォンダンショコラ?」
ツバキ「チョコケーキの一種、かな。中にチョコが入ってて、温めて食べると美味しいのよ」
ファイ「へー。丁度いいから、みんなで食べようよー。お茶も入ったしー」
黒鋼「俺ぁいらねぇぞ」
さくっ
えいっ!
ぱくん
黒鋼「何しやがる!!」
ファイ「あはははは」
ツバキ「さ、さすがファイ・・・よーやるわ・・・」
モコナ「黒鋼食べちゃったー。侑子に言おうーっと!」
黒鋼「なんだと!?」
ファイ「おいしーねー」
ツバキ「ノンキなもんね・・・」
ファイ「にゃ~~~ん♪にゃーん♪にゃにゃーん♪」
ガラッ
黒鋼「【怒】てっめーーー!!」
ツバキ「【ビクッ】ふにゃっ!?」
ファイ「【へらん】おかえりー」
黒鋼「【ユラリ】よくも・・・妙な名前つけてくれやがったな!」
ファイ「市役所の子が、偽名でもいいって言うからさー。でもこの国の字、わかんなくてー。これ書いてー、名前は『おっきいワンコ』と、『ちっこいワンコ』にしてもらいましたー。で、オレはコレでー。サクラちゃんはコレー。『おっきいニャンコ』と、『ちっこいニャンコ』でーす」
ツバキ「あれ?私は?」
ファイ「んー?ツバキちゃんはねー・・・コレー。『ウサコ』でーす」
ツバキ「【かぁ】誰がウサギよ!誰が!!」
ファイ「だから喫茶店の看板も、ニャンコにしたんだー」
ツバキ「人の話を聞きなさいよ!」
スラッ
黒鋼「・・・・・・その、ワケわかんねぇ事しか考えねぇ頭ん中カチ割って、綺麗に洗ってやる!」
モコナ「きゃー」
ファイ「きゃー、おっきいワンコが怒ったー」
ツバキ「って、コラ!刀は仕舞いなさいよ!気持ちはわかるけど!」
小狼「ツバキさん!?」
護刃「わー、可愛いお店ー」
ひょこっと顔を覗かせるのは、同じ鬼児狩りをやっている少女・猫依護刃
隣にはそのパートナー・志勇草薙
鬼児を倒しに出掛けた小狼と黒鋼が、初めて知り合った同業者だ
どうやら名前のことで文句を言いに帰って来た黒鋼に、そのまま着いてきた様子だ
護刃「ここがお家なんて素敵ですね!『ちっこいわんこ』さん」
小狼「え、いや、あの・・・」
草薙「お!うまそうな匂いだな」
ファイ「チョコケーキの試作なんですー。開店は明日からなんですけど、良かったら食べてみてもらえませんかー」
刀をヒョイと避けながら言ったファイの言葉に、2人は嬉しそうな顔をして
護刃・草薙「「よろこんで!!」」
草薙「悪いな、『おっきいワンコ』」
黒鋼「ワンコじゃねぇ!!」