桜の国
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「主に、夜現れますが、稀に日が高い内にも出現します。強さは、月の満ち欠けの影響を受けます。月が満ちる程強く、新月に近い程弱まります」
ファイ「でも、あんなのがうろうろしてる世界っていうか、国の割には、あんまり緊迫感ない感じだねぇ」
「よほどの事がない限り、鬼児は一般市民を襲いません。専門家がいますから。彼らは『鬼児狩り』と呼ばれる
ファイ「それって、他の仕事よりやっぱりー」
「手っ取り早く儲かります」
小狼「その仕事は、情報を得るのに有利ですか?探しているものがあるんです。だから出来るだけ、この国の色んな情報を知ることが出来る仕事がいいんです」
「でしたら、鬼児狩りはぴったりだと思いますよ。同業者から裏の事情も色々聞けますし。鬼児狩りをしているものしか立ち入ることが出来ない場所もあります・・・ただし、非常に危険です」
小狼「・・・やります」
「【にっこり】承りました。尚、鬼児狩りは必ず
ファイ「そりゃ、黒様でしょー」
小狼「でも・・・黒鋼さんに聞いてないのに・・・」
ファイ「サクラちゃんは無理。モコナは・・・」
モコナ「モコナ、応援してる♡」
ファイ「ツバキちゃんもまだ、本調子じゃなさそうだしねー。ってなるとー、黒わんを外したら怒っちゃうでしょ」
「貴方はどうなさいますか?」
ファイ「なんか、のーんびりしててー、楽しくてー、情報も聞けるような御仕事ってないー?」
「ありますよ」
ファイ「じゃ、それー」
モコナ「モコナもその仕事するー」
小狼「【焦】ま、まだなんの仕事か聞いてないのに」
ファイ「あはははははー」
「承りました」
ファイ「ただいまー」
小狼「ただいま帰りました」
ツバキ「あら、おかえりー」
ファイ「黒わんた、いい子で待ってたー?おみやげ買ってきたよー」
黒鋼「だから犬みてぇに呼ぶな!」
よーし、よーしと頭を撫でるファイ
その光景に、思わずツバキは吹き出す
ファイ「あのねぇ、仕事決めてきたよー」
黒鋼「あぁ?」
ファイ「小狼君と黒わんは、鬼児を倒して、んで、お金持って来てー」
黒鋼「ガキ、説明しろ。さっぱりだ」
小狼「はい」
ファイ「えーん。黒わんころがほったらかしにしたー」
モコナ「ファイ、泣いちゃだめー」
黒鋼「嘘泣きはやめろ!」
ツバキ「あははは!」
黒鋼「【ニヤ】鬼児狩りか。退屈しのぎにはなりそうだな」
モコナ「黒鋼、ノリノリー♡」
ファイ「ほらねー」
小狼「はい」
黒鋼「けど、お前はいいのか」
小狼「え?」
黒鋼「鬼児ってのがどれくらい強いのかわからねぇが、それを倒す仕事があって金が支払われてるってことは、素人じゃ手が出せねぇってことだろう」
そこで一度言葉を切り、黒鋼が小狼をじっと見る
黒鋼「お前。右目が見えてねぇな」
ファイ・ツバキ「「!」」
黒鋼「初めてお前が戦うのを見た時は、巧断とかいうのを使っていた。ありゃ精神力で操るものだ。目が見えていようがいまいが関係ない。その次の国、高麗国だったか。あそこに着いた途端、領主の息子とやらに姫が腕を引っ張られただろう。お前、あの時、それを全く見ずに反応したな。あの息子は本気で姫を痛めつけようとしていた。殺気とでも言えばいいのか。放っておきゃあ、持ってた鞭でも振るうつもりだったんだろう。お前は見えないからこそ、その殺気に反応して、先手を打って息子を吹っ飛ばした。あとは、昨日の鬼児だ。右からの攻撃への反応が、僅かだが遅かった。もっと強い鬼児相手だと、怪我するだけじゃ済まねぇぞ」
小狼「・・・出来るだけ、迷惑をかけないようにします。お願いします」
そう言って頭を下げる小狼を見る黒鋼
彼の言葉を代弁するかのように、ファイが後ろから顔を出して言う
ファイ「おっけーだよね、黒様ー」
黒鋼「・・・・・・ふん」
小狼「ありがとうございます」
ツバキ「素直じゃないんだからぁ」
黒鋼「うるせぇ」
ツバキ「でもいいなぁ。私も久々に暴れたいかも」
ファイ「いやー、ツバキちゃんが暴れたらなんかスゴいことになりそうだから。やめとこうかー」
ツバキ「そう?領主の時以外、結構手加減してたんだけど。あ、勿論!領主の時も手加減はしてたけど、もうちょっと強めの力は出してたって言うか・・・」
小狼「え?」
黒鋼「あれでかよ・・・」
ファイ「あははー」
モコナ「ツバキつよーい!」