桜の国
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ぽんっ
ゴバア
パアアッ
シュルン
ファイ「さーて。今度はどんな国かなー」
ザッ
全員「!?」
「「「「ようこそ!桜都国へー♡」」」」
ツバキ「・・・・・・は?」
突然目の前に現れて歓迎してきたのは、「歓迎する課」と書かれた腕章を着けた女性達だった
ファイ「わー。可愛い女の子、いっぱいだー」
黒鋼「まとわりつくな!」
「あらあら。皆さん、変わった御衣装ですね。異世界からいらしたんですか?」
全員「!?」
小狼「異世界から人が来ることがあるんですか?この国では」
「勿論。この国を楽しむために、皆様色んな国からいらっしゃいますわ」
「まだ住民登録されてないんですか?」
小狼「?はい」
「それはいけないわ!早速、市役所へお連れしなければ!!」
「「ささ、参りましょ!参りましょ!」」
ファイ・モコナ「「はーい」」
桜都国中央市役所
「【にっこり】桜都国へようこそ!こちらにお名前をどうぞ」
ツバキ〈『すぐやる課』って・・・〉
「今まで使われていたのと違っても、大丈夫ですよ」
ファイ「んー♪偽名でいいってことかなー?」
「はい」
ファイ「んじゃ、オレがみんなの分も書いとくねー。こんなんでもいいのかなー♪」
小狼「あ!あ!ファイさん・・・それは・・・」
ツバキ「ちょっとあんた!何書いて・・・!」
「はい、承りました」
ツバキ「承んな!」
「では職業はどうなさいますか?」
ファイ「この国は旅人も働かなくちゃだめなのー?」
「構いませんが、働かないとお金がなくて何も出来ませんよ?」
ファイ「そりゃそうだねー」
「とりあえず、住む所をお決めになりますか?良い物件をご紹介しますよ」
ツバキ「そりゃあ有り難いけど。ねぇ、この国の通貨は?」
「園です」
ファイ「持ってないよねぇ」
小狼「はい」
ツバキ「私、ゲーセンのコインしか持ってないしね」
「何かお持ちの物があったら、換金できますよ」
サクラ「【うとうと】」
ファイ「黒わんわーん!袋、持って来てー!」
黒鋼「【怒】人を犬みてぇに呼ぶなー!!」
サクラ「【びくぅっ】」
ファイ「ジェイド国と高麗国の服、買ってくれて良かったねー。小狼君の言う通り、とっといて良かったよ」
小狼「他国の衣装が貴重な国もあるので」
ファイ「それも、お父さんと旅してた時の知恵ー?」
小狼「はい」
黒鋼「くつろいでていいのかよ。見張られてるかもしれねぇんだろ、誰かに」
ファイ「【だらぁ~ん】んー。でも、ずーっと緊張してるのは無理だしねぇ。リラックス出来る時にしとかないとー」
黒鋼「【怒】お前はだらけっぱなしじゃねぇか!」
ツバキ「あはは!でも残念ながら、今回はファイの言うことにも一理あるわ」
黒鋼「あ?」
ツバキ「ずっと気を張ってると、こっちが先に参っちゃうよ。今はまだ、ゆっくりしててもいいんじゃない?勿論、気の抜き過ぎもどうかとは思うけど。まあとりあえず、寝床は確保できたし」
そう言って首を回すと、ソファですでに寝入ってしまったサクラを見る
モコナが用意したクッションを枕代わりに、すやすやと眠っている
ファイ「あとは・・・モコナ」
モコナ「本当に少しだけど、サクラの羽根とツバキの蝶々の力、感じる。どっちもこの国にある」
バチィ
ツバキ「つっ!?」
ガシャーン
4人「!?」
割れた窓の方を見ると、異形な何かがいた
ファイ「わー。お家を借りたら、いきなりお客さんだー」
黒鋼「招いてねぇがな」
異形な何かは、こちらを攻撃してきた
それを避けるが、2撃目を避け切れなかった小狼
右肩を掠ったが、蹴り技で相手を仕留めた
ファイ「お疲れ様ー」
モコナ「おつかれさまー」
ツバキ「なんなのよ、こいつ」
ファイ「可愛い女の子が出迎えてくれたり、綺麗な家紹介してくれたり。親切な国だと思ってたけど、結構アブナイ系なのかなー」
ブア
小狼「消えた!」
ファイ「やっぱり、危なそうな国だねぇ」
翌日、小狼とファイとモコナは再び市役所を訪れた
ファイ「こんにちはー」
「こんにちは。昨晩はご活躍でしたね。報奨金が出ていますよ」
小狼「え?」
「
ファイ「なんで知ってるのかなー」
「鬼児の動向を市役所が把握しているのは、当然ですが」
ファイ「そんなものなんだー」
「そんなものなんです」
小狼「鬼児っていうのは、この国ではどういう存在なんですか?」
「鬼児は、この桜都国に現れる敵。倒すべきものです」