霧の国
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ザバッ
モコナ「小狼!!」
小狼「モコナ」
モコナ「サクラが!サクラがぁー!!」
ダッ
モコナ「良く寝てるのっ♡」
ズザーッ
モコナ「驚いた!?驚いた!?これもモコナ108の秘密技のひとつ、超演技力!!」
ファイ「ほんとにびっくりしたみたいだねぇ」
ツバキ「小狼、かわいそっ。ってか、転け方すごっ」
ファイ「けどねぇ。きっと、これからもこんなこと、いっぱいあると思うよ。サクラちゃんが突然寝ちゃうなんてしょっちゅうだろうし、もっと凄いピンチがあるかもしれない。でも探すんでしょう、サクラちゃんの記憶を。だったらね、もっと気楽に行こうよー。辛いことはね、いつも考えなくていいんだよ。忘れようとしたって、忘れられないんだから」
ツバキ「・・・・・・」
ファイ「君が笑ったり楽しんだりしたからって、誰も小狼君を責めないよ。喜ぶ人はいてもね」
そう言われて思い出すのは、幼い頃のこと
ある時間になると鳥の群れが通る場所に連れて来られ、サクラに自分に見せたかったと言われた
その時、笑った自分を見て、喜んでいたサクラを思い出す
モコナ「モコナ、小狼が笑ってるとうれしい!」
ファイ「勿論、オレも。あ、黒ぴんもだよねー」
黒鋼「俺にふるな」
ツバキ「笑う門には福来る、ってね。損はしないわよ、少なくとも」
サクラ「・・・・・・ん」
ツバキ「あら、お目覚め?」
サクラ「小狼くん!小狼くんが湖に!!」
小狼「ここにいます!!」
サクラ「!・・・良かった」
ツバキ「起きて早々にダッシュとか、元気ね」
サクラ「ご、ごめんなさい」
ツバキ「ま、元気なのは良いことだけど」
ファイ「あのね、サクラちゃん。これからどんな旅になるかわかんないけどさぁ。記憶が揃ってなくて不安だと思うけど、楽しい旅になるといいよね。せっかくこうやって出会えたんだしさ」
サクラ「はい。まだ、良く分からないことばかりで、足手まといになってしまうけど。でも、出来ることは一生懸命やります。よろしくお願いします」
サクラ『まだまだ、わたしに出来ることなんてほんの少しだけど、一生懸命やりたいの。何もしなかったら、ずっとそのままだもの。小さなことでも、小さな一歩でも。それが、きっと未来に繋がるから』
小狼〈変わらないんだな。記憶がなくても、さくらは。いつも暖かい〉
ファイ「そういえば、湖の中、大丈夫だったー?」
小狼「あ!町があったんです!」
黒鋼「はぁ?」
ツバキ「町?」
ファイ「なるほどー。この国の人達は、湖の中にいるんだねー」
ツバキ「光る魚、ねー。ってか、ウロコでかいし」
モコナ「強い力、このウロコから出てる力と同じ」
小狼「ということは、姫の羽根とツバキさんの蝶は・・・」
モコナ「これ以外に強い力、感じない」
ファイ「ないってことかー」
モコナ「うん」
黒鋼「無駄足かよ」
ツバキ「たまには良いじゃない、そういうのも。それに案外、無駄足でもなかったかも」
黒鋼「あ?」
ツバキ「だって小狼が、ね?」
サクラ「はい。小狼くん、楽しそう」
小狼「まだ知らなかった不思議なものを、この目で見られましたから」
ツバキ「無駄なことなんてひとつもないわ。必ず何かに繋がるんだから」
ファイ「そういうものなのー?」
ツバキ「そういうもんなの」
ガバァ
ファイ「次はどんなところかなぁ」
黒鋼「知るか!白まんじゅうに聞け!」
ツバキ「ま、着いてからのお楽しみってやつよ」
小狼『お姫様の笑った顔、すごく・・・暖かかった』
小狼『それを見たら、胸の所が暖かくなって・・・・・・ずっとずっと笑ってて欲しいって、思ったんだ』
シュルン
さて、旅立った5人と1匹の今度の行き先はどんな世界で--
どんな困難が待ち受けているのか--?
「霧の国」湖の国編、完