神の宿る国
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ジュウウウ
再び、あのお好み焼き店に来ている小狼達と正義
黒鋼とモコナがお好み焼きの取り合いをしている中、小狼は隣に座る正義と顔を向け合う
小狼「正義君、本当に有り難うございました」
正義「僕も・・・巧断も、ずっと弱いままだったから。だから・・・だから・・・!ちゃんと渡せて、ほんとに良かったです!!」
小狼「弱くなんかないです。戦うことだけが強さじゃない。誰かのために一生懸命になれることも、立派な強さです」
正義「有り難う、ございます!」
笙悟「よう」
正義「笙悟さん!」
黒鋼「ん?」
小狼「えっ!?」
ツバキ「なんで、あんたがここにいるのよ」
笙悟「うちのチームの情報網も、捨てたもんじゃねぇな」
そう言われて店の中をよく見ると、周りの席は笙悟のチームメンバー達で埋め尽くされていた
ツバキ「うわ、いつの間に・・・」
笙悟「あ、ここちょっと詰めてくれな」
ツバキ「なんでわざわざ3人いる方に来るわけ?」
笙悟「でかい男が3人並ぶよりいいだろ?華がある方が」
ツバキ「意味わかんないし!ていうか狭いし!」
笙悟「あ、俺も豚モダン。んで、虎コーラ」
月城「はーい」
ツバキ「人の話くらい聞きなさいよ!この国の人達って人の話聞かない奴ばっかり!」
月城「豚モダン一枚よろしく、王様!!」
木之本「だからヤメロって」
ツバキ〈ああ、うん。ドンマイ〉
笙悟「ケガとか大丈夫か?」
小狼「はい。戦いの途中で、すみませんでした【ぺこり】」
笙悟「いや。あの状態じゃ仕方ねぇだろ」
ツバキ「それは、そうかもだけど・・・」
笙悟「それに、あのバトルは完全に俺の負けだ」
その直後、笙悟と小狼達のどちらが勝つか賭けをしていたメンバーから、ブーイングを受けたリーダー・浅黄笙悟でした
ツバキ「って、ちょっと待ちなさいよ!私、あれで決着がついたなんて思ってないんだから!」
小狼「ツバキさん!?」
ツバキ「今度やる時は、絶対にあんたに参ったって言わせてやるんだから!そうじゃないと、私の気が済まないのよ」
笙悟「・・・・・・ぷっ。ははっ、なんだそれ!変な奴だな、お前。こいつ、負けず嫌いだろ?」
小狼「あ、はい。おそらく」
笙悟「なるほど、納得だ」
ツバキ「・・・・・・ふんっ!」
笙悟「いつまで阪神共和国にいるんだ?」
小狼「もう次の世界・・・いえ、国に行かなければならないんです」
笙悟「そっか。バトルだけじゃなく、あちこち案内してやったりしたかったんだけどな。プリメーラも残念がるな」
ツバキ「それは残念。またいつかそうして頂戴な」
笙悟「っと、そうだ」
小狼と握手をした笙悟は、ツバキともしようとするが途中で止める
その間に小狼は、正義との握手を済ませる
ツバキ「ん?」
小首を傾げたツバキの頬に顔を寄せ、そっと口付けた
ツバキ「【きょとん】・・・・・・え?」
笙悟「お前はこっちな」
ツバキ「なっ・・・な、なっ///!?」
黒鋼「【ギロッ】」
ファイ「【じー】あはは」
小狼〈ファイさん、目が笑ってない!?〉
正義「【ぽけー】///」
ツバキ「【キッ】今度会ったら、容赦なく丸焦げにしてやるんだから!覚えてなさい!!」
小狼「また、この国に来たら会いに来ます。必ず」
笙悟「丸焦げは勘弁だ。つか、顔真っ赤にして睨んで言われてもなぁ」
正義「元気でーーー!!」
空汰「もう行くんか」
小狼「はい」
空汰「【くぅっ】まだまだ、わいとハニーの愛のコラボ料理を堪能させてへんのにー」
ツバキ「【呆】・・・」
ファイ「大丈夫ー?」
サクラ「まだ、ちょっと眠いだけだから」
目を擦りながら答えるサクラを、小狼は複雑そうな顔をして横目で見る
黒鋼「下を向くな。やらなきゃならねぇことがあるんなら、前だけ見てろ」
小狼「・・・はい」
ファサ
小狼「本当に、有り難うございました」
空汰「なんの!気にするこたぁない」
嵐「次の世界でも、サクラさんの羽根とツバキさんの蝶が見つかりますように」
ガバァ
シュルン
空汰「侑子さんが見込んだヤツらや。これから何があっても、切り抜けていくやろ」
嵐「・・・ええ」
優しそうな笑みを浮かべ、彼らがいた場所を見つめている空汰と嵐
こうして、阪神共和国を離れた一行は次の世界へと旅立った
サクラにとっては初めての、小狼達にとっては二度目の
次元移動--
空間を移動する最中、巧断が小狼の背中を見送る
それに気付いた小狼が振り返り、心の中でお礼を言った
小狼〈ありがとう〉
次の世界が、ほんの小さな穴から見える
小狼〈なんだ?人がたくさんいる!?〉
ドサッ
次の世界へと到着した5人と1匹
さて、今度はどんな世界で--
どんな困難が待ち受けているのか--?
「神の宿る国」阪神共和国編、完