神の宿る国
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ガチャ
小狼「ただいま帰りました」
モコナ「ただいまー」
ファイ「ただいまー」
嵐「お帰りなさい。何か手掛かりはありましたか?」
小狼「はい」
だだだ
空汰「おう。みんな、揃ってんな!どうやった?と、その前に。ハニー!おかえりのチューを♡」
ココ、ココと頬を指差す空汰に対し、嵐は静かに拳を握る
空汰「そうか。気配はしたけど、消えてしもたか。で、ピンチの時に小狼とツバキちゃんの中から、炎と雷の獣みたいなんが現れたと」
モコナ「タンコブすごーい。嵐、強いー」
嵐「・・・・・・」
小狼「はい」
ファイ「やっぱりアレって、小狼君とツバキちゃんの巧断なのかなー」
空汰「おう。それもかなりの大物やぞ。黒鋼に憑いとるんもな」
黒鋼「何故わかる?」
空汰「あのな、わいが歴史に興味を持ったんは、巧断がきっかけなんや。わいは、巧断はこの国の神みたいなもんやないかと思とる。この阪神共和国に昔から伝わる神話みたいなもんでな。この国には八百万の神がおるっちゅうんや」
ファイ「やおよろず」
空汰「
ファイ「800万も神様がいるんだー」
モコナ「神様、いっぱーい」
空汰「いや、もっとや。色んな物の数、様々な現象の数と同じくらい神様がおる言うんやから。八百万っちゅうんは、いっぱいっちゅう意味やからな」
小狼「その神話の神が今、巧断と呼ばれるものだと」
ファイ「神様と共存してるんだー」
小狼「この国の神は、この国の人達を一人ずつ守ってるんですね」
空汰「小狼もそう思うか!わいも、ずっとそう考えとった。巧断、つまり神は、この国に住んでるわいらを、ごっつう好きでいてくれるんやなぁってな。一人の例外もなく、巧断は憑く。この国のヤツ全員、一人残らず神様が守ってくれとる。まあ、阪神共和国の国民は血沸き肉踊るモードになるヤツが多いけど。けどな、なかなかええ国やと思とる。そやから、この国でサクラちゃんの羽根を探すんは、他の戦争しとる国や、悪いヤツしかおらんような国よりは、ちょっとはマシなんちゃうかなってな」
小狼「・・・・・・はい」
嵐「羽根の波動を感知してたのに、わからなくなったと言っていましたね」
モコナ「【しょぼん】うん」
嵐「その場にあったり、誰かがただ持っているだけなら、一度感じたものを辿れないということはないでしょう」
ツバキ「【ハッ】そっか。そういうことか・・・」
小狼「え?」
ツバキ「この国で、姿を現したり消えたりするもの、と言えば?」
小狼「【ハッ】巧断ですか!?」
ファイ「確かに巧断なら、出たり消えたりするから」
黒鋼「巧断が消えりゃ、波動も消えるな」
小狼「巧断の中に、さくらの羽根が・・・」
ツバキ「可能性としては高いと思う。でも、問題がひとつ」
ファイ「誰の巧断の中にあるのかがわからない、だよね」
ツバキ「うん」
モコナ「あの時、巧断いっぱいいたー」
ファイ「ナワバリ争いしてたもんねぇ」
ツバキ「確かに特定するのは難しい。でも絞り込むことはできる」
黒鋼「何故だ」
ツバキ「もうわかってるとは思うけど、私も魔術師だから。多少のことならわかるわ。サクラの記憶のカケラである羽根は、その1枚1枚に強い力がある。つまり、強い巧断、もしくは最近力をつけた巧断がそうだと考えるのが妥当だと思うの。巧断は心で操るもの。その心が強ければ強い程、巧断もまた強くなる」
ファイ「とりあえず、強い巧断が憑いてる相手を探すのが、サクラちゃんの羽根への近道かなぁ」
小狼「【こく】」
モコナ「モコナもがんばるー」
空汰「よし!そうと決まったら、とりあえず腹ごしらえと行こか。黒鋼とファイとツバキちゃんは、手伝い頼むで」
黒鋼「なんで俺が」
空汰「働かんもんは食うたらあかんのや」
モコナ「モコナも食べるから働くー」
小狼「おれも手伝います」
空汰「今日はええ。サクラちゃんとずっと離れとって、心配やったやろ。顔、見てたらええ。できたら呼ぶさかい」
小狼「・・・ありがとうございます」
パタン
ツバキ「・・・・・・さてと」
ぐいっ
黒鋼「あ?」
ツバキ「あんたは傷の手当てが先」
黒鋼「こんなもん、放っときゃ--」
ツバキ「嵐さーん!救急箱ぉ」
黒鋼「てめぇこそ人の話を聞け!」
嵐「これ、使ってください」
ツバキ「ありがとうございます」
黒鋼「おい!」
ツバキ「はいはーい、強制連行」
ファイ・モコナ「「ばいばーい」」
モコナ「ツバキ、強引なの!」
ファイ「ほんとにねぇ」
空汰「ツバキちゃんは、男を尻に敷くタイプやな」