神の宿る国
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モコナ「おいしかったー!」
ファイ「ほんとだねー」
小狼「教えてくれて、ありがとう。ほんとに美味しかったです」
店を出て歩いて行く彼らの姿を、後ろの物陰から見ている者達がいた
ファイ「さてと、これからどうしよっかー」
小狼「もう少し、この辺りを探してみようと思います」
ファイ「んー。でもオレ達、この辺わかんないから、遠出できないねぇ」
ツバキ「帰れなくなったら困るしね」
正義「あ、あの!どこか行かれるんですか!?」
小狼「はい」
正義「場所はどこですか?」
小狼「・・・・・・わからないんです。探してるものがあって・・・」
正義「だったら僕も、一緒に探します!案内します」
小狼「でも、ご迷惑じゃ・・・」
正義「全然!家に電話します!ちょっと待ってて下さいねー」
ツバキ「あ、ちょっと!・・・・・・行っちゃった」
ファイ「ほんとに、憧れなんだねぇ。そう言えば、話が途中になっちゃったね。夢を見たんだって?2人共」
小狼・ツバキ「「はい/ええ」」
ファイ「さっきのツバキちゃん、可愛かったねぇ。ゆみゃって」
ツバキ「///お願いだからやめて。雷の獣が出てきた夢よ」
小狼「おれはさっき出てきた、炎の獣の夢です」
黒鋼「妙な獣の夢なら、俺も見たぞ」
ファイ「オレも見たなー。なんか話し掛けられたよー」
ダンッ
「『シャオラン』と『ツバキ』ってのは誰だ!?」
ファイ「なんか用かなぁ?」
「笙悟が『気に入った』とか言ったのはお前か!?」
ファイ「【へにゃっ】だとしたら?」
黒鋼「・・・・・・」
小狼「小狼はおれです」
ツバキ「ツバキは私よ」
「こんな子供か!ほんとに!?」
「ほんとっす!間違いないっす!!」
「笙悟のチームに入るつもりか!」
ツバキ「うるさいわねぇ。なんかよく知らないけど、あいつのチームに入る気なんてないわ」
「だったら、うちのチームに入れ!」
小狼「入りません」
ファイ「小狼君もツバキちゃんもきっぱりだねー」
モコナ「2人共、かっこいいー」
小狼「おれにはやることがあるんです。だから・・・」
「新しいチームをつくるつもりだな!!」
ツバキ「はぁ!?」
小狼「いえ、そうじゃなくて」
「今のうちにぶっ潰しとく!」
ツバキ「え・・・カニ?」
ファイ・モコナ「「でっかいねー」」
小狼「おれはそんなつもりはありません!」
しかし、カニのような巧断の尾が2人に襲い掛かる
小狼「危ない!」
ツバキ「わっ!?」
彼女の頭を抱え込むようにし、小狼は攻撃を避けた
ツバキ「ありがとう、小狼。ってか、あんたは人の話を--」
言い掛けた時、再び尾で攻撃される
小狼とツバキを引き離すように、上から攻撃が迫る
2人は別の方向に飛び退く
小狼はファイの方に着地する
ツバキ「って、人の話は最後まで聞きなさいよぉー!!」
黒鋼「ちょっと退屈してたんだよ。俺が相手してやらぁ」
モコナ「黒鋼、さっきまで楽しんでたー。退屈なんてしてないない」
ファイ「満喫してたよねぇ、阪神共和国を」
黒鋼「うるせぇぞ、そこ!」
ツバキ「あんた、戦えるの?」
黒鋼「あ?」
ツバキ「だって、刀・・・」
黒鋼「ありゃ、破魔刀だ。特別のな。俺がいた日本国にいる魔物を切るにゃ必要だが、巧断は『魔物』じゃねぇだろ」
「お前の巧断は何級だ!?」
黒鋼「へっ。知らねぇし、興味ねぇ。ごちゃごちゃ言ってねぇで、掛かって来いよ」
正義「小狼くーーーん!ツバキさーーーん!」
ファイ「正義くん、あれ知ってるー?」
正義「この界隈を狙ってるチームです!ここは、笙悟さんのチームのナワバリだから!」
ファイ「あの人、強いのかなぁ」
正義「一級の巧断を憑けてるんです!本人はああだけど、巧断の動きはすごく素早くて。それに!」
「くらえ!おれの一級巧断の攻撃を!!蟹鍋旋回!」
簡単に攻撃を避けた黒鋼だが、後ろの柱が切られた
小狼「切れた!?」
正義「あの巧断は、体の一部を刃物みたいに尖らせることができるんです!」
「いけいけ!」
小狼「危ない!」
飛び出そうとする小狼の肩を軽く掴み、ファイが止めた
ファイ「手、出すと怒ると思うよー。黒たんは」
「蟹動落!!」
小狼「黒鋼さん!」
ツバキ「!!」
「巧断はどうした!見せられないような弱いヤツなのか!?」
黒鋼「うるせぇ。ぎゃあぎゃあ、うるせぇんだよ」
ツバキ〈なんで、ボロボロなのに・・・・・・顔が楽しそうなのよ、あいつは〉
「おれの巧断は一級の中でも、特別カタイんだぁ!」
黒鋼「けど、弱点はある。あー、刀がありゃ手っ取り早く・・・」
その時、黒鋼の背後から、青いドラゴンが姿を現した
黒鋼「!!何!?お前、夢の中に出てきた・・・」
ドラゴンのような黒鋼の巧断は、剣へと姿を変えた
黒鋼「使えってか?なんだ、お前も暴れてぇのかよ」
「そ・・・それがお前の巧断か!どうせ、見かけ倒しだろ!こっちは次は必殺技だぞ!蟹喰砲台!!」
黒鋼「どんだけ体が硬かろうが、刃物突き出してようがな。エビやカニには継ぎ目があんだよ。破魔・竜王刃」
「ぐあああああ!!」
ツバキ〈ただの短気者かと思いきや・・・〉
「も・・・もうチームつくってんじゃねぇか。お前『シャオラン』か『ツバキ』のチームなんだろ!」
ツバキ「違うっつってんでしょーが!」
バチッ
ファイ「ツバキちゃーん、落ち着いてー」
黒鋼「誰の傘下にも入らねぇよ。俺ぁ生涯、ただ一人にしか仕えねぇ。知世姫にしかな」