不穏な中忍試験
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その夜。
私達は川の辺りでのんびり過ごしていたのだが、結局その後は誰も来なかった。
そのため、私達は野宿をすることにして、川の近くの洞窟で火を焚いていた。
「待ち伏せしてたらまた来るかと思ったけど、来ないもんだね…」
「俺たち警戒されてんのかもな」
「それは確かに」
マダラの威圧感とかすごいし…
「…そろそろ仮眠をとった方がいい。交代交代で見張りだ」
「あ、私はちょっとお風呂というか…体を拭いてくる!」
女だとこういうの不便だよね。ある程度離れないと体なんて拭けないし。
「気を付けろよ!」
「うん!すぐ戻るから」
「何かあったらすぐに叫べ」
「はーい」
川に着いた。
私は上着のボタンを外し、持ってきたタオルに水を染み込ませ、体を拭いていく。
「…」
大丈夫。辺りに気配はない。
チャプッ
腕からお腹、そして腰、胸…
「…」
…あれ?なんか今物音がしたような…。
…気のせい?
…
いや…いる!
「…ククッ」
「…!!」
後ろから笑い声が聞こえ、私は咄嗟に立ち上がって服を抑えた。
この声はマダラでもタグラでもない!
「美しいわね…あなた…」
林の中から近づいてくる影が見える。
「だ、誰なのっ!!」
「クククッ…私はあなたを知っているわよ。千手ユヅキ…」
「…っ!!」
少し離れた場所に髪が長い不気味な女がいた。
この人、二次試験が始まる前、あんこ先生にクナイを返してた人だ…!
「マダラッ!…タグラッ!…っ!!」
叫んでいるのに、声が全然響かない。
「この辺りには私の結界を張ったから無駄よ。彼らが強いのは分かってるわ。呼ばれると厄介だからねぇ…」
全然気づかなかったのに…!
私がやるしかない!
スタ…
女は、私の方へ近づいてくる。
「木遁大樹林の術!!」
私の腕は木へ変化した。
ズゥゥッ!
腕から伸びた木は、枝分かれをしてどんどん広がっていく。
「…っ!」
シュン…
だが、女は瞬身の術を使っているようで、捕らえたと思っても一瞬で消えてしまう。
「便利な体よね、瞬時に木へと変化するなんて…」
「…っ!!」
身体が震える。
こいつの殺気…強すぎる。
やっぱり私じゃ勝てない、ここは逃げるしかない。
…でも背を向けたら殺られる。
「あなたはサスケ君より強いわね」
「サスケをどうしたの!?」
「今から教えてあげるわ」
「近づかないで!!…木遁大槍樹!!」
ズババッ
地面から木が生え、女の身体を突き刺そうとするが、女に躱されてしまう。
「…!」
私より全然速い!
「素晴らしい…!!素晴らしいわ!!」
「っ…」
これ以上…伸ばせない!
「クククッ!!これよ、私が欲しいのは!!」
「欲しいっ!?」
「知っているでしょう?木遁を使えるのは…今はあなたしか存在しないわ…」
「だから何だって言うのよ!!」
こいつ…身を躱しながら普通に話すなんて!
「木遁は希少なだけでなく、尾獣を意のままに操ることができるの…」
「尾獣を!?」
「その力が欲しくてねぇ…クククッ…私がまだ木の葉にいた頃…初代柱間の屍から遺伝子情報を取り出し、60体の子供の細胞に組み込んで、人体実験を行ったのよ…」
「遺伝子を組み込むっ!?そんなことができるの!?」
「えぇ…私ならね…。だけど…拒絶反応がひどくってねぇ…みんな木になってしまったのよ…」
「っ!下衆なことを!」
だけど…もしその実験が成功したら…
「…その実験が成功したら木遁を使えるの?」
「えぇ…計算上はね…だけど成功した例はないからねぇ…」
「…」
ならマダラは…
「…だからこそ柱間細胞を元から受け継いだあなたの身体がほしいの…。まぁ初代火影とどれ程同じかはわからないけど…」
「…あんたになんてやられないわ!」
ズズッ!!
「…っ!」
今度こそ捕らえられると思ったのに!
「威勢はいいけどねぇ…木遁に比してあなたの実力は追い付いていない…使いこなせていない…」
どんどん女は近づいてくる…。
くそっ!なんなの、こいつ!!
「あんたにそんなこと言われる筋合いはない!!…木遁分身!」
ズズズッ!
本体あわせて5体の木遁分身をだした。
陽動にはなるだろう。
「…やるじゃない」
シュンッ
私と分身は四方に散る。
まずは逃げないと!
悔しいけど、こいつには私一人では敵わない…!
シュタッ
「…」
マダラ、タグラ!
木から木へ飛び移ろうとしたときだった。
ガシッ!!
「ぐっ!へ、蛇っ!?」
いつの間にか、体に大量の蛇が絡み付いている。
「木遁分身、確かに普通に見分けるのは無理ね…。だけど、今なら簡単よ」
「っ!なんで…!!」
「ククッ…ボタンが上手くついていないわよ」
「…変態っ」
早くこの場から逃げ出したいのに、蛇に絡まれて身体が動かない。
「あら…それは褒め言葉かしらねぇ…!」
「そんなわけないでしょ!」
「まぁいいわ…ユヅキ。あなたは美しい」
ベロッ……
「…うっ!!」
頬から首筋にかけてぬるりとした気色の悪い感触…。
…こいつの舌だ…!
気持ち悪さと恐怖で頭がクラクラする。
「…あなたは私の器にふさわしい…!」
ガッ!
「…ぐっ!!」
女に…噛まれた…!
その瞬間、熱が首から流れるようにして身体全体を覆った。
熱い…!まるで燃えるように…っ!
「グァァッ!!」
「クククッ…このままあなたを…っ…!!」
シュンッ!
「…ハァッ…ァァァッ…!!」
「ユヅキ!」
マダ…ラ…
「あら…ばれてしまったわね…私は引き上げさせてもらうわ…」
ズズズッ
木の中に姿を消し…っ…
「ァァァッ…ハァッ…ハァッ!!」
「しっかりしろ!!」
「ユヅキ!何があったんだよ!?…な、なんだよ!!この首の黒いのは!!」
「…ハァッ…ァァァッ!」
「おい、ユヅキ!!」
「…ユヅキを見ていろ…俺がやつを殺す」
「…ハァッ…ッ…ハァッ…!」
「奴は木の中に消えたんだぞ!!」
「離れていろ」
「…っ!深追いはすんなよ!」
…遠退いていくマダラの背が見える。
「…」
意識が…