誰の護衛?
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「今日は子猫探しと、川のごみ拾いだ」
「またかよ!今日も何も毎日じゃねぇか!!」
タグラは腕を組んでシスイ先生を睨んでいる。
「…つまらん」
マダラは明らかにむすっとしている。
だけど、正直私も…
「…先生、普通の任務をしてみたいです」
やっとマダラとシスイ先生、それにタグラと任務に行けると思ったのに…。
ここ三日は、ごみ拾いとワンちゃんの散歩とペット探しの任務しかしてない。
「まぁ…うちの班は扱いづらいみたいだからね…」
「扱いづらいってどういうことですか?」
「…マダラとタグラは強いが、お互いケンカばかりでまだチームワークがない」
「…あー…」
それは確かに言えてる…。
「んだよ、シラコのせいかよ!」
「…ふん、チームを乱してんのはてめーだ、チビ」
「んだとコラ!?シラコはいつも…」
「はいはい、ストップー!」
私は二人の間に割って入った。
「…チッ」
「…というのは建前で。一番は、タグラ、マダラ、ユヅキ。それぞれが特殊故に里の外では命を狙われやすいからだ」
「…え!?私が特殊?タグラとマダラはともかく私は全然特殊なんかじゃ…」
「…木遁が使える忍がどれ程貴重なことか。他里にとってみれば喉から手が出るほどだ。それに、マダラとタグラのことを知っている忍は少ないだろうが…ユヅキは多くの忍に知られている」
「えっ!?」
「そうか、ユヅキは柱間の子孫だったな」
「あ…そういうこと…」
ひいおじいちゃんの名とは言え、私って危険な意味で有名人だったのか…。
「イタチも俺も…実はユヅキの護衛の任務をしたことが何度もある。ユヅキを狙って、里の内へやってきた輩は数多くいてね。ユヅキは里の宝のようなものだから、ずっと守られてきた」
「そんなこと…気づきもしませんでした」
そう言えばイタチさんは初対面でも私の名前を知っていたな。
シスイ先生も私のことをずっと前から…。
「だから、任務中はお互いがお互いを守ること。特にユヅキのことはね」
「んなこと言われなくても当たり前だっつーの!」
「…と言ってもいつも通りのくだらない任務だろう?」
マダラは呆れたような声を出した。
「…実はある任務の依頼が来ていたんだ。だけど…先の理由で見送りに…」
「やる!!やります!!」
「俺もっ!!どんな任務でもいいからもっと忍っぽいことしてぇ!!」
「…俺もだ」
「…わかった、火影様に頼んで受領しておく。今日は里の内の任務をこなすこと。出発は明日だ」
「なんだよ、明日かよっ!!」
「それで先生、任務の内容は?」
「大名家の婚姻の護衛だ」
「ふぁーぁ…。くそだりぃー任務だな…」
私達は結婚式が行われる豪勢な式場に着いた。
そして、木の上から式場全体を偵察している最中である。
「タグラ、そう言うこと言っちゃだめだよ」
「だってよー、他人の結婚式の見物だろ、要は」
「油断はするな。婚姻のような非日常の際には、隙が生まれるから要人は命を狙われやすいんだ」
「先生、こんな重要な任務をなんで私たちみたいな下忍が?」
「今日、里の上忍は出払っていてね。新しい班の中でもうちの班にお呼びがかかったというわけだ」
「それって!俺たちが強いからだよなっ!?」
「まぁ…そうなるね」
「えっ、そうなのっ!?」
「…さっきも言ったように油断は禁物だからね」
「分かってるぜ!!」
「シスイ、配置は?」
「俺たち男三人は外で見張りをする。ユヅキには花嫁の護衛をして欲しい」
「了解です!」
「…ユヅキ一人では危険だ」
マダラは、怪訝そうな顔をした。
「マダラ。花嫁が更衣室で控えている間だけだ。その後は合流する」
「だが…」
「大丈夫だよ、マダラ!もし何かあっても対処できるよ!私の実力、見せたでしょ?」
「…なら…」
トンッ
「…え?」
マダラに肩に手を置かれた。