闇の中へ
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『ここは…』
「ハァッ…ハァッ…お前…シスイをわざと呼び出したな…ッ」
イタチさん!
「さてな…ここへ来たのはこいつの意志だろう」
それに、仮面を被った男?
夜の林の中、イタチさんと…仮面を被った男は向かい合っている。
『シスイ先生…!』
そして、シスイ先生は、仮面の男の腕に捕らえられている。
「ハァッ…ハァッ…」
イタチさんもシスイ先生も見た目が幼い。
本当にマダラの記憶を見ているんだ。
幻術のはずなのに、その場にいるかのよう…。
『…面の男』
マダラが言っていたのはあいつのことなのか。
だけど、イタチさんも、シスイ先生も傷を負っている…。とても戦える状態じゃない。
「…ッ!!シスイを離せ!」
「イタチ…お前は逃げろ…。…火影様に伝えるんだ…」
「できるわけがないだろ!!」
「イタチッ!!!里を守るんだろう!!?」
「…ッ!!!」
イタチさんは顔を歪めた。
「さて…別れの挨拶は終わったか?」
キンッ
面の男は、刀を手にした。
「ま、まて!!!やめろっ!!!」
「イタチ…里を…」
グザッッ!!
シスイ先生の左胸は刀に貫かれた。
『…え』
「…グハッ…!」
シスイ先生は血を吹き出した。
『…ッ!!』
思わず目を逸らす。
ドサッ
面の男が刀を引けば、シスイ先生は倒れた。
「……」
そしてそのまま…動かない。
「シ…!シスイ…ッ!!…シスイッ…!!」
イタチさんは取り乱し、声を張りつめている。
「やっと死んだか」
『そんなっ!!』
シスイ先生が…死!?
そんなはずはがない!!
「…ッ」
「こいつの眼は俺がいただく」
面の男は倒れたシスイ先生の眼へ手を近づけた。
「…ッ!!ふざけるな…ッ!」
イタチさんは、顔を上げた。
その瞳は…赤い。
『…!!』
でもさっきとは…迫力が違う!!
まさか!
「クク…開眼したな…万華鏡写輪眼が。」
「…!」
万華鏡写輪眼の開眼は、親しい者を目の前で失った時…。
…っ!こいつはわざとシスイさんを…!!
イタチさんを利用するつもり!?
「貴様を…殺すッ!!」
タタタッ!!
イタチさんは、刀を手にすると、仮面の男に向かっていった。
「…手に入れたばかりの眼で俺に勝てるわけがなかろう」
スゥゥッ
『すりぬけたっ!!』
それに面のなかに引き込まれるかのように消えた!?
「…何っ!」
そして一瞬でイタチさんの裏へでてくると、イタチさんを蹴り飛ばした。
ドガッ!!
鈍い音が響いた。
『イタチさんッ!!』
ドサッ
「…グッ!!!」
イタチさんは木へ体を打ち付けた。
カキンッ!!
キンッ!!
「…イタチ。お前らしくないな」
その後に時間差で飛んできたクナイも、面の男は弾いた。
「…ッ」
面の男は再びシスイ先生の眼に手を伸ばした。
「死人に眼などいら…」
スッ
「…!」
ドガッ!!
「…ッ!!」
面の男が吹き飛ばされた!?
何が起きたの!?
ズザッ
面の男は足を地面に着き、踏みとどまった。
「…」
『マダラ!』
いつの間にかシスイ先生の前にマダラが立っている。6年前の…マダラだ。
「…!!」
イタチさんは驚いた顔をマダラに向けた。
「…シスイ」
マダラは倒れているシスイ先生の方を向いた。
カァッ…!!カァ!!
そして、マダラが腕を上げると、烏がその腕に止まった。
一体何を?
「…イザナギ!!」
え?
「…ハァッ…ハァッ…」
シスイさんが…
「…シス…イ…?」
シスイさんが…息を吹き返した?
「…貴様…何者だ…」
面の男は低い声で呟いた。
「てめェを殺す者だッ!!」
マダラは面の男の方を振り返ると、睨み付けた。
「そうか…もう一人いたとはな…。にしても、イザナギを使ってなぜ目が潰れていない?」
「当たり前だ。使ったのはダンゾウの持ってた眼だからな」
カァ…カァ…
片目の潰れた烏が飛び去っていった。
「ほう…。奴を殺したのはお前だったか。だがどうしてここがわかった?」
「シスイの後を烏に追わせ、烏に埋め込んだ写輪眼と俺の視界を共有させていた」
「なんだとッ!?それは六道の力のはず…!!なぜお前がつかえる!?」
「六道?なんのこ…」
「…」
瞳が赤く…こいつも写輪眼を!!
それと同時にマダラの瞳の巴がクルリと回り…巴が変わった。
「俺に幻術など効かない」
「…その眼は…!!!」
面の男は途端に驚いた声を発した。
「…」
「…ククククッ……ハハハハッ!!!」
少しの間の後、面の男は急に笑い始めた。
「…何がおかしい?」
「ハァ…なんだ?これは…。俺は頭が可笑しくなったか?目玉が腐ったか?それともお前の幻術か?」
「てめぇ!!はっきりしやがれ!!」
「そうか…。お前がダンゾウの言っていたマダラを名乗る記憶喪失のガキか…」
「…ちっ」
「…なぜそのガキが…本物のうちはマダラの…永遠の万華鏡写輪眼を持っている?」