再開は始まり
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やってきたのは木の葉の小さな広場。
私たちは、広場の階段に座り込んだ。
左隣にはタグラ君、右隣にはマダラに、前にはシスイさん。見渡すとなんか感動してくる。
「第11班!!」
マダラと、シスイさん。
これから一緒に任務にでられるなんて、ものすごい嬉しい。この日のために6年も待ってたんだ!
「ふふ!嬉しそうだね、ユヅキ」
「もちろんです!シスイさんが先生だなんて!これからはシスイ先生って呼びます!」
「なんだかこそばゆいな、俺が先生なんて。けど、ユヅキがこの班にいて良かった!二人をまとめられる気が…あ、いや」
「?」
二人をまとめる?
「ともかく、火影様にはユヅキの要望を伝えていた。だから俺たちが帰ってきたら、一緒の班にすることを決めていたらしい。そこにタグラがやってきた」
「あの。タグラ君はアカデミーにいなかったような気が」
それにやってきたって、どういうこと?
「ユヅキとタグラはお互いのこと、知らないよね。だから自己紹介をしてみようか!まずはユヅキから!」
「じ、自己紹介?何を言えばいいですか?」
「そうだなー。名前、好きなこと、嫌いなもの、夢、でいいかな!」
「分かりました!」
トッ
私は三人に見えるように前に立ち上がった。
「名前は、千手ユヅキ!好きなものはスイーツで、特に好きなのは生地がサクサクのクレープ…あ…シュークリームも…プリンも捨てがたい…いや…!」
「…」
タグラ君から鋭い視線を向けられた。
イライラされてる!?やばい!次いこう!
「つ、次!えと…嫌いなものは注射です…。
夢は…みんなと平和に暮らせればいいかな!」
好きなことが、イケメンで目の保養をすること、とはさすがに言えないから自重しておいた。
私は元の位置に座る。
「じゃあ、次はマダラ!」
「姓は知らない」
あ、マダラは前に立つとかそういうことはしないのね。
…こういうのって何気に恥ずかしいんだけど。
「好きなことは読書、嫌いなものは白子。夢は…記憶を取り戻すこと」
「うん…」
マダラの夢は納得である。でも…
「マダラは白子が嫌いなんだ」
「…」
あ、マダラちょっと恥ずかしそう。
「ふふ。何でも食べるマダラが、白子を食べた途端に顔を青くしていたからね」
「へぇー!」
その顔見てみたい!
「あれは食い物じゃない」
「でも、ポン酢で食べ…」
「ダハハハ!だっせぇー!!白子も食えねぇなんて!!」
タグラ君!?
「うっせーチビ。お前は牛乳飲めないだろ、だからチビなんだよ」
「マダラ!?」
「チッ…本当にお前は気にくわねぇなッ!!」
えっ!?なんでケンカになるの!?
ていうか…タグラ君、本気で怒ってそうな顔を…。
「はいはい!そこまで!!」
シスイ先生は二人を止めに入った。
「あのーシスイ先生…。ひょっとしてこの二人って…」
「あぁ。仲が悪いというか、すぐケンカをするんだよ」
シスイさんは眉を潜めた。
「えぇ…」
まとめるってそういう…。
「ま、頑張ろう!」
「そんなぁ…」
でも、マダラがタグラ君の嫌いなものを知っているなんて。この二人、ある程度一緒にいたってことだよな…。
ケンカだって、ケンカするほどお互いを知ってるってことだもんね。
「…」
なんか私だけ仲間外れみたい。
マダラの嫌いなものも知らなかったし。
「じゃあ、次はタグラ!」
「言っとくが、俺はお前達を信用してねぇし、仲間になるつもりもねぇからな」
「え?」
「タグラ。俺たちのことはともかく、ユヅキは関係ないだろう?」
「ふん、どうだかな!!」
「ともかく、簡単でいいから自己紹介をしてみてくれ」
「チッ…名は橘タグラ、好きなものは別にねぇ、嫌いなもんはこいつ」
タグラ君は親指で、マダラを指差した。
「ガキの相手は疲れる」
「タグラ、夢は?」
「真相を知ることだ」
「真相?」
「そうか…」
「…」
なんの!?とかなんで!?
とかはさすがに言えないよね。すごい警戒されてるし。
…私、タグラ君と上手くやっていけるだろうか。
そもそもなんでうちの班に?
それに…
「あのー、タグラ君に一つ質問なんだけど」
「あ?なんだ?」
「えっと、歳は…?」
10歳とか?さすがにもうちょっと上?11歳?
「…チッ!なんでそんなの答えなきゃなんねぇんだ!」
「あ…ごめん…。無理にとは…」
「大体わかんだろ!!14だよ!!」
「えぇ!!」
分かんないよ!?年下かと思ってたよ!!
まさか同い年だなんて…。
「あ!?何驚いてんだよ!?てめェーも俺のこと子供扱いか!?」
「ご、ごめん!そんなつもりじゃ…」
「本当ガキだな」
「あ!?てめぇは黙ってろ!シラコ!!」
「…」
白子ってせいそ…
ずいぶんひどい呼び方するなぁ。
「うっせー、チビ」
「あぁ!ちょっと!!」
タグラ君が立ち上がってしまった。
「あ!?てめぇ!!今日こそケリつ…」
タグラ君はマダラを掴もうとしたが、シスイ先生が止めに入った。
「はいはい!!マダラ、タグラ!喧嘩しない!!」
「…はぁ」
この二人、ホントに仲悪いよ。
シスイ先生大変だったろうな。
「シスイ先生、お疲れ様です…」
「え?…あぁ」
「私も頑張りますので…」
私もこれから仲裁側として…。
「ありがとう…」
シスイ先生は、困り顔で微笑んだ。
「それにしても、なんで二人はこんな仲悪いんですか?…あ、ていうか、タグラ君って結局アカデミーの卒業生なんですか?」
そう言えばまだ聞いてなかった。
「タグラは霧隠れ出身だ。訳あって、今は木葉に亡命している」
「き、霧隠れっ!?亡命っ!?一体どういうことなんですか!?」
「一々うっせぇーな、お前」
タグラ君に明らかに怪訝な顔をされた。
「だ、だって!!」
「ユヅキ。この事は火影様と俺達くらいしか知らない極秘事項なんだ」
「えっ!!」
「だから誰にも話さないようにしてくれ。タグラは戦争孤児で、引き取ったことになっている」
「わ、わかりました…けどっ!」
わからないことが多すぎるよ!
「この班は特別でね。伝えておかないといけない
ことがある」
「そ、それって!?」
「その前にユヅキ。それに、マダラとタグラ。三人が下忍となる資格があるか、試させてもらうよ」
「え…?資格?」
「あぁ。結果によっては…いや。今日はみんな疲れているだろうし、ゆっくり休んでくれ」
「…?」
結果によっては…?
「あー。ほんとっ、シラコと一緒は疲れるからなぁー!」
「こっちの台詞だ、チビ」
「あ!?シラコヤロー、ぶっ殺すぞ!」
「…やめてぇ」
大丈夫かなこの班…。
「はぁ…。明日の朝7時に、この広場に集合。それじゃ、解散」
「くたばれ、シラコ」
シュンッ
タグラ君は我先にと帰っていった。
「それじゃ、また明日!ユヅキ、マダラ」
「はい、また明日!!」
シュンッ
シスイ先生も帰っていき、マダラと二人になった。
「マダラ!私たちも帰ろうか!」
「帰るにはまだ時間があるだろう?」
「え?どこか寄りたい場所があるの?」
まだ3時だし、別ににいいんだけど。
「ユヅキ、お前の今の力を知りたい」
「…!!」
私はマダラを見た。
なんか目がうるうるしてきた…。
「…どうした?」
「…あ、うん!何でもないの…」
私は目をパチパチして、眼を乾かした。
理由はよくわかんないけど…
「いいか?」
「もちろん!!」
その言葉がすごく嬉しかった。