マダラと修行~その2~
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多重影分身を修行して、一週間ちょっと経った。
ボワンッ
私の分身が白煙と共に現れた。
「1、2、3…7…9…」
や、やっと…!!
「………じゅうぅぅっ!!マダラぁぁぁー!!」
大声でマダラを呼ぶ。
シュンッ
「どう!?どうっ!?」
「合格だ!」
「やったぁぁ!!」
「良くやったな!!」
マダラは拳を付き出して来たので、私はその拳に自分の拳を当てた。
コツン、と小さな音がした。
「疲れていないか?」
「疲れ…はしてないかな」
「ほぅ、やるじゃねぇーか」
「ま、まぁね!」
マダラなんて百体くらいだしてたけどね!
「…で、私の長所ってなに!?」
「なぜ普通の上忍ではできない術がお前にできるか、わかったか?」
「…チャクラ量?」
「あぁ。影分身を使えば、チャクラは分散される。当然、その術を扱うには、ずば抜けてチャクラが多くないと無理だ」
「じゃあ、私の長所はチャクラが多いこと?」
「そういうこと」
「えっ!!そうなの!?」
なんだか嬉しくなる。
チャクラの量は使える忍術に直結するって言うし!
「…ていうか、マダラは!?チャクラ量多すぎじゃない!?」
「まぁな!」
「そんなあっさり…」
「だが、お前も俺と同じくらいにはあるぜ。多分な」
「えっ!?まじですか…!?」
私、もしかして大物…?
「ともかくだ。その長所を活かして、お前に次に覚えてもらいたい術がある。木遁だが、向き合えるか?」
「…ん?木遁?」
マダラって木遁使えないだろうし、どうやって教えるつもりなんだろう。
「不思議そうな顔してんな、どうやって俺が木遁を教えるかって。
問題だ、俺は木遁を使える?それとも使えない?」
「?使えるわけがないと思うけど…」
マダラは何が言いたいんだろう。
「不正解。俺は木遁が使える」
「えっ!?どういうこと!?」
「言おうか迷った。だが、お前には強くなってもらいたいからな」
「ま、待って!?木遁は、柱間様直系の子孫の中でも一部しか使えないんだよ!?ふざけてるの!?」
「…木遁の術!」
ザザッ!
「木が…生えた…!?」
確かに地面から木が生えた。
「なんで!?」
「わかんねぇ。けど、気づいたのは初めてお前と出会った日だ。別れた後、俺は自分の術を色々試してみた。その時、木遁が使えた」
「そんな…!!マダラは私の親戚…!?でっ、でも!写輪眼も豪華球の術も…!!」
「俺は、自分がうちは一族だと思っていた。捨て子かなんかで、記憶をなくしたんじゃないかって。だが、木遁が血継限界の一つだと知って驚いたよ。俺は一体何者なのか、さらにわかんなくなった」
「…なんで」
二つの一族の能力をなぜマダラは持っているの?皆目検討がつかない。
「不気味だろ?お前にとっちゃ特に」
「マダラ…確かにマダラのことはわからなくなるばかりだよ…でも」
マダラは、不安なはずなのに打ち明けてくれたんだ。
「不気味だなんて思わない。むしろ、私を信頼してくれて、嬉しいよ。マダラのこと、なぜ記憶がないのか、写輪眼も木遁も使えるのか、今はわからないことだらけ。でも、私もマダラを信じる」
「…」
「…マダラが何者であっても、私は絶対マダラの味方でいる」
そう、これが私の本心。
マダラがわざわざ私の過去を聞いて、受け止めてくれたように。
「…そうか…俺の味方か…」
マダラは少し表情が穏やかになった。
「うん、ずっと!」
「味方ならよ、お前は俺が死ぬ時まで、俺の隣にいろ!」
「うん!」
私は大きく頷いた。
「よし!そのためには、お前も強くなれ。俺の隣にいたいならな!」
「もちろん、覚悟はできてる!で、どんな術?」
「よく見ておけよ。木遁分身の術!」
ズズズッ…
地面からマダラの分身が3体でてきた。印は影分身と同じ、十字の印だ。
「影分身と何が違うの?」
「木遁分身は、影分身より耐久が高い上に、常に本体と情報を共有できる。それに、すぐに木遁に派生できる。敵を捕縛して、挿し木の術とかな。それと、チャクラの配分量も自分で決められる。何より、かなりの精度で本体と見分けがつかない」
「おぉ!要素が多い!!ものすごい術なことは分かった」
「あぁ。強ぇ術だ。その分難易度はかなり高いぜ」
「そりゃそうでしょう…」
明らか難しそうな術だもん。
「でもさー、なんでもっと優しい木遁から教えてくれないの?私ができるのって、本当に木を生やすくらいなのに…分身の術ばかりだし」
「お前の実力じゃ、本体が狙われればすぐやられそうだからな。攻撃より、身を守れる術が先だ。まぁ、木遁分身は攻防一体の術だけど」
「…まぁ、確かにそれは言えてる…」
「それに、木遁分身は難易度が高いからこそ、できちまえば他の木遁も容易くできるようになるさ」
「…反論の術がなくなった。まぁいいや、マダラがそう言うなら頑張ってみる。一体だせればいいの?」
難しそうだけど、一体だけならなんとかなりそう。
「あぁ。だが、今回は精度を高めてもらう」
「精度?」
「シスイに分身がばれなければ合格だ!」
「えっ!?何その鬼みたいな難易度!?写輪眼じゃ絶対ばれるじゃん!」
「だからー、ばれたら木遁分身って言えねぇの」
「もはや木遁分身の定義が謎だよ…。でも、なんでマダラじゃないの?」
「俺なら確実に見分けがつくからだ」
へへん、と言うようにマダラは胸を張っている。
「なんだよ、その自信」
「ま!ともかく頑張れよ。俺はその間に封印の書で新しい術を習得するぜ」
マダラは巻物を広げてワクワクしたような顔だ。
「…さらっと問題発言やめて…」
危なすぎるよ、この人。
「そういうけどよ、多重影分身も禁術だぜ?」
「えぇっ!!そうなの!?…うぅ…」
頭がクラッとしたよ、今。
「なんでそんなショック受けてんだ?」
「だって、禁術だよ!?」
「だからなんだよ?」
「私…知らない内にマダラに魔の手に染められてしまっていたなんて…」
「あ!?魔の手ってなんだ!!それに、禁術の理由は普通のやつだと、チャクラが枯れて死ぬからだ!だからお前みたいにチャクラ量が多いやつにとっちゃ、禁術でもなんでもねーよ!」
「し、死ぬ!?な…何その超危ない術!!そりゃ禁止されるよ!!」
私チャクラ量多くてよかったわ!!ほんとに!!
「使ってる忍もいるってお前も言ってたろ?だから使えりゃ、別に良いんだよ」
「そうかもしれないけど…」
「…考えてみれば、禁術に手をださなくても、木遁分身で事足りるんじゃ…」
「多重影分身は、木遁分身の前座を兼ねてんだ。それに、影分身も使えた方が戦略が広がる」
「同じ分身じゃない?」
「見破られ易さが違ぇ。だから、相手にわざと影分身を見破らせといて、木遁分身を本物と思わせるとか使い分けができんだろ」
「おー、なるほど!具体的!」
「ほら、駄々こねてねぇで、木遁分身、やってみろ」
「はーい!」
「…木遁分身の術!」
ボワンッ
私の分身が一体でた。
「これは!?」
「明らか影分身じゃねぇか」
「ですよね~…次々!」