うちはクーデター
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うちはの会合へ向かうため、私達は木から木へ飛び移りながら移動している。
ドガッ!!
「グハァッ!!」
バタッ!
マダラは追ってきた暗部を見つけると、蹴り飛ばした。
「馬鹿だな。せっかく急所は外してやったのに」
マダラは暗部の面を外し、放り投げると、ニヤリと口角をあげた。
「わかってやったくせに」
「まっ、そんな奴だから死んだってことだ」
「でも、やっぱりシスイさんは悲しそうだったね」
昨日のことを思い出す。
~
「マダラとユヅキはイタチと行動してくれ。うちはがもしも暴動を起こしたとき、一緒に取り押さえてもらう」
「分かりました!」
「…」
「マダラ?」
「…次は俺からの話だな」
マダラは、黙ったまま話を聞いていたのだが、二人の話が終わると口を開いた。
「話とはなんだ?」
イタチさんはマダラに不思議そうな顔を向けた。
「シスイ。別天神で、フガクを止めること、ダンゾウには話したのか?」
「まだ言っていないが、明日、ダンゾウ様にもこの事を伝える。さすがに分かってくれるだろう」
「いや、ダンゾウは、俺が暗殺する」
「なんだとっ!?」
「ま、待って!!このタイミングでダンゾウを暗殺すれば、まずうちはが疑われるよ!イタチさんやシスイさんなんか特に!」
「そのために俺がいるだろ?イタチやシスイは証人を作っておけばいい。それにお前達も知っているだろ。ダンゾウがうちはを排除しようとしていること。あいつは必ず邪魔に入るぜ」
「お前は、記憶喪失じゃないのか?なぜダンゾウについてそんなに知っている?」
「俺が火影に会った時、ダンゾウには注意しろと言われたからな。それに、お前達もダンゾウに警戒しているようだったし」
「確かに…」
火影様はダンゾウが写輪眼を集めようとしていることも、マダラが写輪眼を使えることも薄々気づいていたのかな…。
だからダンゾウに注意しろって…。
ていうか…
「マダラ、まさかダンゾウのことも…」
「あぁ。俺は24時間、イタチだけを追っていたわけじゃない。ダンゾウのことも監視していた」
「そ、そんなことできるのっ!?」
「暗部の目をかいくぐりどうやって…!」
「大したことじゃないさ。幻術にかけて変化の術で暗部の連中と入れ替わっていた。イタチ、お前のことも、尾行できたしな」
「…そうか。俺はまだまだのようだ」
「それで、何か分かったのか?」
「あぁ。奴は、うちはを排除する企てをしていた。そして、奴の隠された右目は写輪眼だ」
「なんだと!?」
「そうか…」
「奴は写輪眼を誰かから奪ったんだろうな。そろそろ新しい写輪眼が欲しいんじゃないか?」
「マダラ…何が言いたい?」
「ダンゾウはうちはと話し合いなんかするつもりはない。それどころか、うちはにクーデターを起こさせて、どさくさに紛れて写輪眼を奪うつもりだろう」
「そんな…」
「加えて、計画に邪魔なシスイの万華鏡写輪眼は狙われるはずだ。だから俺がその前に奴を殺る」
「…俺はシスイに任せる」
少しの間の後、イタチさんは、シスイさんを見た。
「…マダラ。そこまで考えてくれている君には頭が上がらない。…だが、できれば里の人間に死んでほしくはないんだ」
シスイさんは穏やかな口調で話した。
「シスイ、お前は甘いな」
「分かっている。だが、チャンスくらいは与えたい。明日、別天神のことを話して、ダンゾウ様が俺の眼を狙ってくるまで、待ってくれないか?」
「奴が生きていたってろくなことにはならない。奴はいつまでも機会を待つだけだ」
「あぁ、分かっている。それでもだ」
「ふん、わかったよ。暗殺というか、それじゃもはやお前の護衛だがな」
~
「チャンスは二度も与えられたのにね」
「あ、そういやちょっと忘れ物した。先に会合行ってくれ」
「忘れ物?わかったけど…」
その後、シスイさんの別天神により、クーデターの計画は阻止された。
フガクさんと同時に、シスイさん、イタチさんはクーデターに参加しないこと、むしろ里側につくことを表明したのだ。
そして、その日のうちに、木の葉の里とうちは一族で話し合いがされた。
「ダンゾウのやつ…来ないのぅ…」
「ダンゾウは良いのじゃ。話し合いを始めるぞ」