うちはクーデター
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「ユヅキ。千手一族の君なら、うちはと千手の争いを知っているだろう?」
「はい。柱間様はうちはマダラとの争いに勝ち、マダラを許して木の葉の里を共に創った。だけど、マダラは木の葉を裏切り、九尾と共に里を襲撃した」
実際は、柱間様が終末の谷でマダラを倒してくれたようだけど。
「そうだ。そして、二代目千手扉間の時代に、警務部隊が創られた。警務部隊はうちはに特別な権限を与えたと同時に政から引き離す策でもあった。うちはの中にはこの策に反対するものもいたが、多くのうちは一族は警務部隊に誇りを持っていた。…だが、それも、6年前のある事件で終わりを告げる」
「二度目の九尾襲来…」
「あぁ。九尾を操ったのはうちは一族だとされた。ダンゾウの計らいで、警務部隊は待機を命じられていたため、援護に向かえなかったことが疑念を強めたのだ。その後、うちはの居住地は里の外れへと追いやられ、暗部による24時間の監視が始まった。うちは一族はこの時から里への恨みを募らせていった。そして、クーデターが計画され、今に至る」
「そんなことがあったなんて。私、うちはの人が九尾を操っていたなんて噂、聞いたことないです」
「ユヅキはまだ子供だからだ。うちはが里に不信感を持っているのと同時に、里もうちはを疑っている」
「そんな…私は里にずっといたというのに、何も知らなかったんですね。むしろ、うちはの人は警務部隊としてかっこよく思っていました」
「…君のように純粋な者ばかりならば、この里も違っていただろうな」
イタチさんは、少し穏やかな表情になった。
「…」
イタチさんは、私に子供だと言った。
だけど、イタチさんだって、まだ子供と言える年齢なはず。
それなのに、イタチさん、それにシスイさんは里のことを、うちはのことを誰よりも考えている。私は、ただのうのうと生きているだけなのに。
「俺は暗部で二重スパイ、シスイは火影様のもと、今はクーデターを止めるために行動している」
「…」
二重スパイ…。イタチさんの苦労は計り知れない。
「火影様は、うちはと話し合いの場を持とうとしてくれている。明日、うちはで会合がある。その会合でフガクさんが、クーデターを実行するつもりなら、俺は別天神を使って、フガクさんを操る。そして、里との話し合いに持ち込む」
「…ことあまつかみって何ですか?」
「別天神は、俺の万華鏡写輪眼に宿った瞳力のことだ。普通の幻術と違い、相手に悟られることなく幻術をかけ、自らの意志で行動しているように思わせ、操れる」
「すごい!そんな幻術があるなんて」
これなら、かけられたフガクさんが気づいて、後で争いの種になることもないのか。
こんな幻術がかけられる万華鏡写輪眼は、通常の写輪眼よりも強力なんだろうな。
「マダラとユヅキはイタチと行動してくれ。うちはがもしも暴動を起こしたとき、一緒に取り押さえてもらう」
「分かりました!」