うちのこ設定資料集

Rei Mistylord
ヴィナ・ヴィエラ/女性/30歳


    シャーレアンの生まれ。シャーレアン魔法大学在学中は賢術を専攻。当時難病と呼ばれていたある病気の治療に道筋をつけた功績を称えられ、在学中でありながら賢人位を授与されたことにより一時話題の人扱いされた過去がある(ちなみに本人は煩わしかったのか、当時の話をしたがらない)。
それと同時に独学で占星術を学び、そちらでもいくつか論文を書いていたりする。占星術で知られるオールブライト家現当主のセヴェスターとはイシュガルドでやり合った経緯(と弱みを握っているの)もあり仲がいいとは言いがたいが、彼が率いるライブラリアン学派の在り方と意義に彼女が一定の理解を示しているため外面的には穏やかな関係を維持している。
在学中のこともあり、卒業後は賢者として医療の道に進むものと周りは思っていたが、本人はその意に反して冒険者に。周囲はもったいないと嘆いたものの、「見聞を広めることで更なる研鑽を積みたい」と押し切った。なおこの言葉は半分本当で半分嘘。

    学生時代の専攻からも分かる通り魔道士寄り。賢術と占星術がメインだが、旅の中で赤魔法と黒魔法も修めている。あとは護身といざという時のために一通りの格闘術とガンブレードの扱い方をマスターした。意外とガンブレードを振り回す機会が多いので本人はちょっと複雑だったりする。
最前線に立ち、仲間を癒し守る姿とその魔力でもって全てを焼き尽くす戦い方、どんなに劣勢だろうと抗い続けて遂には戦況を逆転させるその意志の強さに敬意を表し、ファミリーネームにちなんで「霧の女王」の異名で呼ばれることも多い。
    職人としても優秀で、こと錬金術に関してはウルダハ・ラザハン式共に下手な本職に引けを取らない腕を持つ。というより錬金術を極めていく過程で必要だったので他の職にも手を出し、やり始めたらとことん突き詰めたくなる性分と生来の手先の器用さが今の腕前にさせた、と言った方が正しいかも知れない。

    潤沢な魔力故なのか、俗に言う第六感(あるいは“女の勘”)なのかはよく分からないが、幼い頃から相手の発言の意図や本質に無意識に気が付いてしまう性格。当然嘘も即座に見抜いてしまうが、嘘の場合は性質を見た上で騙されたふりをしていることも。
冒険者として名が知られるようになってきてからは下心が透けて見えるような言葉をかけられることが多いので内心辟易している。それもあって(表には出さないが)結構な人嫌い。依頼は単独か、数少ない信頼できる人間とこなすことがほとんど。



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「Mistylord」の名の由来

    ある相互互助組織に属する人々の名のひとつで、第6霊災時にニュンクレフとは別の方法で難を逃れた人々が生き延びるために作ったもの。組織の創設者たちが新たな一歩を踏み出すために今までの姓を捨て、仲間だと分かるよう新たな姓を名乗ったのが始まり。その時定めた「組織に関わる人間は気象あるいは天文にちなんだ名を名乗る」というルールによりReiの一族は霧からとって「Mistylord」を名乗ることになった。
今でもこの組織は(確固たる形は取っていないが)緩やかに存在・連帯しており、仲間同士で情報交換を行ったり各方面で協力することでひっそりと活動している。暁のような影響力こそ無いものの、構成員たちは幅広い地・分野で活動しているため暁や各国のグランドカンパニーですら知らないような情報を握っていることも度々あったりする。
組織に属する一族に新たな子供が生まれると、右手の甲に魔法的な刻印を刻むのが習わし。この刻印は仲間にだけ見えるような迷彩(仲間であれば装備の上からでも刻印が確認可能)を施されており、そこで仲間か否かを判別できるようになっている。
組織に確固たる形は無いが幾つか簡単かつ明確な規律があり、それを破った者へ制裁を科す“黄昏”と呼ばれる一族や各構成員の一生を追跡・記録する“司書”と呼ばれる一族などが存在する。
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