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目の前の美味しそうな料理にラップをして、テレビから流れてくる報道番組を食い入るように見つめた。
掃除の必要がないほどに整頓された部屋を眺めると、もう少し頑張って部屋の片付けをしなければと言う焦燥感に駈られた。
「明智さん、大丈夫かな」
ぽつり呟いたのは部屋の主であり恋人である明智健悟。
彼女である自分の誕生日があるからと1日休みを取りご飯を作ったりケーキを買ったりと色々準備をしていたのだが、大きな事件がありどうしても行かなければならなくなった様だった。
家を出ようとする明智は、申し訳なさそうな表情で凜華を見つめた。
「せっかく二人で祝おうと思っていたのに、すみません」
「何言ってるんですか、明智さんは今から大事なお仕事があるんです!お仕事してる明智さんが、何よりも自慢だし大好きです。無事に帰ってきてくださいね」
「ええ、必ず!」
そう言って、玄関で明智を見送ってからどれくらい経っただろう。
冷めきった料理をこっそりつまむとどれもお店のものかと思うくらいに美味しかった。
「先にお風呂入ろう」
慣れたように浴槽にお湯をためお風呂にはいってソファに横たわる。
いつもは、はしたないからと避けていたが高そうなふわふわのソファに1度寝転んでみたかった。
仕事の疲れが今更に響きついうとうとしてしまった。
目を覚ました時には時計の針は深夜を指しておりいつかけたのか毛布がかかっていた。
「え、毛布?」
「起こしてしまいましたか?」
「明智さん!すみません、私ったら……」
慌てて起き上がる凜華に、明智は申し訳なさそうな顔をして凜華の髪を撫でた。
感じる温もりに表情がゆるむ。
「私こそすみません。せっかくの誕生日に……料理も手を付けていなかったのですね。お腹がすいていたでさしょうに」
「いえ、少しつまんじゃいました。凄く美味しかったです!」
「ありがとうございます。そう言ってもらえると作った甲斐があります」
明智はいつもの部屋着を着ており、かすかにシャンプーの香りがした。
凜華は明智の首もとに腕を回し顔を近づけた。
「凜華?」
「おかえりなさい。明智さん」
「ただいま。遅くなりましたが、お誕生日おめでとう」
明智はそう言うと凜華を強く抱き締めた。
「ありがとうございます。私、こうやって明智さんといられるのが一番幸せです。傍にいてくれてありがとうございます」
凜華の言葉に、明智はもう一度強く凜華を抱き締めると横抱きに抱き上げた。
「お祝いは、明日ちゃんとやりましょうね」
「そうですね。今日は疲れてるでしょうから、ゆっくり寝ましょう」
「お誕生日おめでとう凜華。よい夢を」
明智は耳元で囁くと凜華を寝室へと運んだ。
HAPPY BIRTHDAY
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恋煩いの白鳥さまより誕生日ということで明智さん夢をいただきました。
実は10月1日は如月の誕生日でした。
お忙しい中明智さん夢を書きプレゼントしてくださった白鳥さまには頭が上がりません、そしてこういう何気ないシーンの一つ一つ、言葉一つ一つがたまらないです。
本当にありがとうございます!
掲載許可をいただきましたので遅くなりましたがこちらに置かせていただきます。
元々明智クラスタとしてはほんとたまらなかったです。
それから明智警部の影響でもっと明智クラスタさんが増えたら嬉しいです…と小声で主張。
10/4/2015
2:36 如月凜華
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