頂き物
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
凜華は高遠の背中でへばっていた。
「……生きてますか?凜華」
「うー…ぐらぐら…ぐるぐる…する……」
とあるパーティーに参加していた凜華と高遠だったが、凜華がお酒と人に酔ってしまい途中で抜け出し、ホテルの廊下を歩いていた。
始めは何とか自力で歩いていた凜華だったが、どうにも足がおぼつかない様子を高遠が見兼ねておんぶをし、今の状態になる。
「部屋に戻ったら、水でも飲みますか?」
「……うん」
凜華は高遠の肩にのせていた腕を首に巻きつけた。
「どうしまたした?」
「ううん。ただ、高遠さんの背中あったかいなぁって」
高遠のぬくもりに幸せを感じる凜華は、その背中に顔をうずめた。
「そうですか」
「高遠さん、ありがとう」
そう言って首に回す腕の力を少し強める。
「……どういたしまして」
顔は見えないが、高遠の少し照れたような声がした。
-----
部屋に着くと、高遠は凜華をベッドに優しく寝かせる。
「今、水を持ってきますね」
そう言って高遠が、凜華の傍を離れようとすると、スーツの袖を掴まれた。
「凜華……?」
「…………」
凜華は何も言わず、ただ高遠を見つめ袖を強く握りしめていた。
「分かりました。ここにいますよ」
凜華の手をそっと握った。しかし
「いっしょに寝てくれないの…?」
と凜華は言う。さすがの高遠もこの発言には驚いたようだ。
「あなたという人は…危機感と言うものはないのですか?」
「……だめ?」
凜華に見つめられ、観念した高遠。深いため息をついた。
「……はぁ。分かりました。分かりましたから、そんなそそるような目をしないでください。添い寝どころじゃなくなりますから」
そう言いながらも高遠は、ベッドに入った。
「凜華、頭を上げて」
凜華は言われた通り、頭を上げると高遠の腕がするりと、頭の下に敷かれた。
所謂、腕枕だ。
「うで、しびれない?」
「大丈夫ですよ。あなたの頭は軽いですから」
「それ、褒めてないよね」
「ええ。まぁ冗談はここまでにして、凜華もう寝なさい」
高遠は凜華を抱きしめた。
「高遠さん…」
「なんですか?」
「……おやすみ」
そう言った凜華はすぐに寝息をたて、眠ってしまった。
高遠は再びため息をつき、凜華の寝顔を見た。
「まったく…これくらいの対価があってもいいですよね」
ぷっくりとした凜華の唇に、高遠は自らの唇を重ねた。
そして、いつの間にか高遠も眠ってしまったのだった。
end-
************
なんと「恋愛中毒」管理人花籃さまよりいただきました…!
突如お申し出いただき、恐れ多くもいただいてしまいました。ありがとうございます…!
ふふ。なんて素敵な高遠さん…如月も高遠さんの腕枕を所望します…。
高遠さんにならけなされてもなにされても許しちゃいそうですよね。
本当にありがとうございますー!
08/17/2014
0:50
如月凜華
1/2ページ