明智健悟
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「ん……」
カーテンの隙間から入る朝日の光に、凜華は軽く眉間にしわを寄せながらも起きた。
時計を見ると5時半を指している。
そろそろ目覚ましが鳴り出して本格的に起きる時間になるだろう。
「まぁ、いっか。先に起きてようか…わっ!」
起きようとしてベッドに再びダイブする。
「…もー、健悟さんたらまた…」
無意識のうちに明智が凜華の腰に腕を回し、凜華をしっかりと抱き締めていた。
「これじゃあ起きれないじゃないですかー…」
ふぅ、と溜め息を吐いていそいそとベッドに入る。
「…あと30分くらいベッドでゆっくりしたっていいじゃないですか…」
「…あれ、健悟さん起きてるなんて珍しいですね…。今日は午後から雪ですか?」
「凜華が動くから目が覚めただけです…頭は全然…」
確かに明智の声は普段の声よりも低い。
怒ってるようにも聞こえるが、朝に弱いだけ。
「じゃあ寝てて大丈夫ですよ。私先に起きて準備してますから」
「…駄目です。あと30分はベッドでゆっくりしましょう。せっかく久しぶりに二人で寝たんですから……」
今までずっと仕事続きだった明智とは、久しぶりに夜の時間をくつろいで一緒にベッドに入ることができた。
それのせいか、いつもと違い、明智が妙に凜華に対して甘えてくる。
普段弱点を見せず、完璧を装う彼のそういう部分が見られるのは、きっとと言うか絶対私だけだろうなと。
それがたまらなく嬉しく思ったりもする。
「そうですね…。ゆっくり過ごしますか」
「……ん…」
「…健悟さん半分寝てません?」
「……そんなこと…ありません…」
明智の声がだんだん小さくなっていく。
確実に睡魔にやられてる証拠。
「…ゆっくり休んでくださいな、健悟さん」
「……」
彼の耳に届いたかどうか、そして凜華がそっと口付けたことを覚えているかどうかは分からない。
凜華は刻一刻と目覚まし時計が鳴り、忙しい朝が来るのを明智の腕に抱かれたまま待っていた。
2013/10/13
13:48
2018/4/3
7:25一部修正
如月凜華