明智健悟
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ストーカーの一件以来、凜華はしばらくの間笙悟と一緒に帰る事になった。
学校が終わったら家には帰らず、警視庁の近くの喫茶店へ向かう事。
両親のいない凜華にとって、笙悟との約束は絶対のものだった。
嫌々ではない。そういうものだと思っているから、苦痛に感じたことはなかった。
「…あ、もう時間だ」
図書室で勉強していた凜華は、時計の針が5時半を回ったのに気が付いた。
凜華は準備を整えて学校を後にした。
さすがに仕事場には行けないため、近くの喫茶店での待ち合わせ。
だが、今日は6時に上がれるからと言われたので、直接警視庁前まで行く事になっている。
「お、凜華ちゃん。今日も如月警部と待ち合わせか?」
凜華を見掛けた刑事が話しかけてきた。
「そうなんです。もう少しで来る予定なので…それまでここにいさせてください」
「それは構わないよ、そんなにかたくならなくていいって!しかし、警部の凜華ちゃん溺愛ぶりは相変わらずだなぁ。確かに可愛いっていう点に変わりはないけどな」
「そんな事ないですよ…!」
そんなやりとりを玄関先でしていると、遠くから笙悟の声。
「凜華!」
「あ、笙悟兄!」
凜華は笙悟に駆け寄り、凜華と話していた刑事は笙悟を見るとすぐに背筋を伸ばし姿勢を正した。
「丁度いい時間に来たな。俺も終わったんだが上に荷物があるから、それ取って来るまでそこで座って待ってろ。いいな?」
「はーいっ」
凜華が素直に座ったのを見ると、凜華と話していた刑事を連れて戻って行った。
「おや、凜華さん」
不意に名前を呼ばれ、顔を上げると、以前ストーカーを捕まえてくれたあの明智健悟だった。
凜華が慌てて頭を下げると、明智は微笑んで
「私をお待ちでしたか?」
と言った。
「…?あ…いえ、兄を待ってま「知ってますよ。上で物凄い勢いで帰る支度をしていましたから」…はぁ」
曖昧な返事をする凜華。
だが、笙悟が急いでいる姿が何となく想像ついて面白い。
……にしても、何で明智さんはあんな事を言ったんだろう…?
「いつもここで如月警部と待ち合わせているのですか?」
「いえ、今日は定時に上がれるからと言われたので。笙悟兄の言う事は絶対なんです」
「ほう。そうでしたか。それは残念です」
「…はい?」
残念の意味が分からない。
笙悟と一緒に帰ることが残念?
だとしたら……………。
「よろしければ、今度は私と一緒に帰りましょう。貴女のことをいろいろお聞かせ下さい」
明智の微笑みに体が熱くなったような気がした。
「…はい」
凜華はゆっくりと頷いた。
─────
前から凜華さんに興味を持っていた明智さん設定でした。
大方お兄さんのせい
2013/10/13
13:28
2018/3/30
14:05大幅修正
如月凜華