原作沿い
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ペルセウス号が無事に竣工し、宝島に到着した時、羽京の手伝いの為舟に残ったHoneyも石化。
石像があまりにも美しくイバラが党首様への献上品として運んでしまい、直接活躍はしなかったものの、航海中ラボの薬品や備品をカセキと協力して充実させたのはHoneyだった為、千空いわく「石化してても、釣り出る程の有能っぷりだ」とのご評価を頂いた。
宝島での戦がひと段落し、五知将メンバーが順に復帰した後、党首様の部屋に運び込まれていた石化したHoneyを龍水と千空で救出しに来たものの。石化していた表情に2人は息をのんだ。
泣いている。
涙こそ石にはなっていないが、悲しげなその表情。
美しくもあり、儚げで、まるで古代ローマの芸術品の様だ。
イバラが何故壊さず持ち帰れと指示したのか、納得出来るものだった。
が、問題はまだあった。
石化復活液を掛けてからの反応に間があったのだ。
その後は通常通り復活したが、石化解除と共に倒れたHoney。
この反応は前例がない。
千空は異常な反応に、違和感を覚えざるおえなかった。
Honeyは強い目眩に襲われ、その場に倒れそうになったのを、逞しい腕で支えた龍水。
龍水「おっと!!Honey、俺の声が聞こえているか?!」
Honey「…龍…水…?」
千空「…Honey、テメー」
龍水「Honeyとにかく今は、療養が先決!フランソワ!」
龍水に療養室迄運ばれ、ベットに寝かせられたHoney。
Honey「心配…かけちゃってごめんなさい。石化解除された直後に眩暈がしてしまって。少し休んだら大丈夫だから…」
龍水「…Honey、何を言う。無理をするな。俺はHoneyが心配だ。だが、船長として出航の準備がある。…だから今はフランソワに任せるが、後でまた様子を見に来る。しっかり休んでおけ。」
龍水はHoneyを優しく見つめ、頭をぽんぽんっとひと撫でして部屋を後にした。
その後ろ姿を眺めていると、フランソワが声をかけてくれた。
フランソワ「さ、お身体に障ります。今はおやすみを。」
無事ペルセウス号を出向させ、Honeyに起きている異変の話を聞いた五知将。
そこでゲンがヒッソリと話し始めた。
ゲン「これはあくまで推察だから、確証のない話だからね。
今までのHoneyちゃんからの言動、2回目の石化時の表情…いや、普通に石化は怖いけど、Honeyちゃん程、頭回る人が怖いだけで涙する?表情も悲しそうだったと聞いてるし、導き出される結論は、いわゆるトラウマ。」
クロム「トラウマってあれだろ?嫌な事とかショックな事を嫌いになるアレだ!」
ゲン「そうそう。まあトラウマも様々な種類がある訳なんだけど…覚えてない?Honeyちゃんは初めて石化した時の事覚えていないって言ってたでしょ。アレ…覚えてないんじゃなくて、思い出したくない記憶を脳が勝手に消してる状態。人間の防御反応ってところ。…で、今回の石化でその記憶、もしかしたら戻ったか、思い出すキッカケになったんじゃないかなって思う訳…」
千空「…あ゛あ゛、だろうな。科学のプロが復活液作り放題を目前に石化光線に恐怖するなんざ、不自然だ。」
クロム「まあでも、思い出せたか思い出せるキッカケになったんならいいことじゃねえか!」
ゲン「それが、まあそうでもないのよクロムちゃん。人間の記憶ってジーマーで良く出来てて、強すぎる反応は時に生命を脅かすことだってあるってくらいだし」
羽京「…心配話だね。本人も忘れたい程の記憶なら、聞いていいのかも判断迷うかな…」
龍水は静かに船を操縦しといたが、その表情は何かを勘案している様子で、いつもの勢いある口は閉じられていた。
無事本土に帰還した時にはHoneyは体調も回復し、普段通りの姿に、皆案著した。
司を復活させ、アメリカへの航海へ繰り出した一行。
Honeyは龍水を除く五知将とラボエリアで作業していた時。
お互い手を動かしながら、各々の作業をしていた。
Honey「ねぇ。…手を動かしながら聞いて。…私ね、初めて石化した時の事、思い出したの。石化する数秒前に死んでたのよ…私。脱獄した婚約者のストーカーに刺されて…動脈まで達してたから、石化ではない感覚があったし、失血死だと思う。今となっては傷も無いし、こうして生きてるから、確かめようもないのだけれど…。だから私は石化光線はなんとなく覚えていたけれど、石化する感覚は先日知ったばかりなの。」
皆は思わず、手を止めた。
Honeyは手を止めず、話を続けた。
Honey「今から私がする話は…検証のしようもない、状況証拠から導いた話だけれど…石化は人間の死をも拒絶する可能性がある…月に行ってホワイマンに聞いてみなければ、わからない事だらけだけれど…千空の首、杠の足、銀狼のお腹、未來ちゃんの病、皆のヒビ、傷に対する回復機能を持っているのは確定した。
まぁ視力回復や若返り効果がみられないのは医学的には謎だけれど。
…でもコールドスリープしていたとはいえ、司君と、私自身に起きたことを説明するには……
検証が難しい内容だから、これは仮説の話。
…はい、出来たよ。ペニシリン」
顕微鏡を見ながら淡々と話すHoney。
Honeyはそうしなければ、話せなかった。
自分が死んだ記憶…痛みも苦しみも悔しさも悲しさも未練も、まだ受け入れられた訳じゃない。
でも、皆と一緒に科学と向き合いここまでやってこれたので、自分の口から伝えておきたかった。
無事にアメリカに到着した一行。
マシンガンで襲撃された時、Honeyはラボ内に居た為、直接見たわけではない。
翌日、飛行機襲撃を受けるも飛行機を奪還した一行。パイロットを追う事になったゲンには、相手科学者は相当なやり手。
となると、Honeyの事は学会等で面識がある可能性が高い事を伝えておいた。
何かの役にたつかもしれない。
そう伝え送り出した。
敵からの無線に聞き覚えがあると思えば、ゼノで、私を無線に出す様要求してきた。
そして、マシンガン襲撃も飛行機襲撃もスタンだと知り、複雑な思いが溢れ涙が止まらなかった私の肩にそっと手を添え大樹君に替わる様、目線で合図してくれた龍水には感謝してる。
無線交渉が終わった後直ぐに、操舵室で皆に伝えた時には、ペルセウス号がひっくり返るのではないか…という程のリアクションを頂き、そりゃそうだ…と納得せざるおえなかった。
北東西南「嘘?!マシンガンで撃ってきたのも、飛行機から撃ってきたのも、Honeyの婚約者で、その婚約者は元アメリカ軍特殊部隊隊長?!更に、この無線から話てきた科学者は幼馴染み?!」
Honey「うん。そうなの。ただ…襲撃された時は私の存在を知らなかった様けど、恐らくゲンがうまく言ってくれたのだと思う。
ゼノなら自力復活がありえる。当時、千空からもらったつばめのデータも活用してCDCやNASAの科学者達がこぞって石化を検証していたわ。何せ未知の物体。どこかの国からの軍事テロかと警戒していたから。石化光線の前日に、ツバメの石像に脳波があってショウ酸に微量反応したとゼノから報告受けたわ。それに確かあの日、詳しい時間は分からないけれどザックリとした時差からいってピナクルズ自然公園で有識者集めてその話を公表する予定だったと聞いてるわ。ピナクルズ自然公園界隈にはコウモリの巣が沢山あるからショウ酸が採取可能だったのかもしれないわ。」
千空は相手がDr.ゼノである事に納得していた。
千空「…クククッ。何がどこで繋がるかわかんねぇな。」
そうして千空とゼノの出会いが語られ、今後の作戦会議となり議題は自然とHoneyの立ち回りに集中した。
右京「選択肢としては2つだね。
①Honeyを人質として利用する
②Honeyを交渉人として派遣する」
Honey「えぇ。そうなるわね。」
クロム「オイオイ、チョッと待て!何でHoneyを人質にする必要があんだよ!」
Honey「クロム…仕方ない事なのよ。アメリカに何人の復活者が居るかはわからないけれど、アメリカ側から見れば私達は侵略者。
もし石神村に知らない船が責めてきたら、クロムでも「はいそうですか」って相手の言いなりにはならないでしょ?」
クロムは納得した様子ではあったが、龍水と千空が同時に発言をした。
千空・龍水「②はないな(ねえよ)」
千空「どう考えても①っきゃねーだろ。②は武力で身柄抑えられたらどうにもならねえ。Honeyはそれでいいか?」
Honey「ええ。構わないわ。私に人質の価値があるかどうかは分からないけれど、争いになるなら利用してもらって構わないわ。」
===スタン視点
最初に侵入者を感知した時、顔立ちからアジア系だとはわかったが、年端もいかない少年団だというのが正直な感想だった。
数時間尾行後、戦闘要員を確認し、マシンガンでご挨拶。
水陸両用の車内に女が居るようだが中で何か作業をしているのだろう。
チラッと見えた腕から戦闘員でない事は分かった為、マシンガンの標的は戦闘員へ。
翌日、飛行機で接近。
またも水陸両用の車内に人気はあったが、大半の戦闘員は小型船から落下した。
が、まさかのエンジンをヤられるとは。
ゼノと無線で会話し、追ってくる敵を誘き寄せる為、足跡をわざと残した。
マジシャンを名乗る男が現れ、ゼノ特製嘘発見器にかけ、少年科学団のリーダーはDr.大樹である事が判明し、質問を終えようとした時の事。
ゲン「あぁ、そういえば、アメリカから来たHoneyちゃんってゴイス~な美女がいるんだけどね…彼女、とても優秀な凄腕科学者でね~。でもリーダータイプじゃなくて助手っぽいから関係ないか…(とりま指示された通り言っといたよHoneyちゃん。予想通り食らいついたっぽいねコレ)」
オイ!…待て待て待て!
今Honeyっつたよな?!
これには流石にゼノも驚いた様で、2人はバッと一瞬視線を合わせた。
久しく名前を呼ぶことがなかった婚約者の名前が、まさか敵スパイから出てくるとは夢にも思わねえじゃんよ。
だか、スタンは偵察時Honeyの姿を見ていない。
…が、あるとすれば、あの水陸両用車から一瞬見えた女と思われる腕が頭を過る。
安心、安堵も勿論あったが、油断は出来ねえ。
感情が表に出そうになるのを、奥歯に力を入れ抑えた。
Dr.大樹とゼノとの無線を、哨戒機のコックピット内で俺も聞いていた。
日本語は分からねえが、Dr.大樹と挨拶を交わしたと思われる会話の後、交渉の前に、ゼノが日本語でHoneyと発したのは聞き取れた為、全神経を耳に集中させた。
ゼノ「そちらにアメリカから来たDr.Honeyという科学者がいると聞いているが、彼女と話をさせてくれないか?」
少し間が空いた次の瞬間…
Honey「…ゼノ。久しぶり。」
間違い無い。Honeyだ。
久しい婚約者の声。
スタンの中にブワッと様々な感情が駆け巡る。
ゼノ「…Honey。久しぶりだね。変わりはないかい?」
Honey「…えぇ。私は、大丈夫。…その…スタンは?」
ゼノ「君の婚約者なら、僕たちの専属軍隊長を担ってくれているよ。」
Honeyの瞳から溢れた涙は、止まる事がなく、無線に流れる泣き声がスタンの心をギュッと鷲掴み、俺は哨戒機のコックピットで一人天を仰いだ。両目を覆う手の間から、一筋の涙が出た事は、誰も見ていなかった。
石化という前例が無い異常事態に、離れ離れになってしまった過去を何度悔いただろう。
アンタの石がどんな状態なのか、どこにあるのかさえ分からない中、不安にならなかったといえば嘘になる。
一生会えない悪夢に魘され、会いたい気持ちを鎮めた日々は数えきれず、どんなに想っていたことか。
無線の前で涙するHoneyとDr.大樹が替わり、その後、交渉は決裂した様だ。
ゼノから直ぐ下された、離陸指示。
任務で動揺する事は無いスタンだったが、この時ばかりは感情を露にしてしまい、偵察の為の哨戒機を予定より航路を低くしてしまった事は致し方ない。
あの母船に今、Honeyが居る。
近いのに遠い。
その距離に、もどかしさを感じつつ、一旦帰還したスタン。
その後、俺の動きは速かった。
ゼノと今後の方針をたて、少年科学団のリーダーを暗殺しHoneyを奪還、復活液の作り方と残りの少年科学団を統治する。
待ってろ、Honey。
3700年経とうが、Honeyは俺の婚約者だ。
ぜってえ連れ戻す。
石像があまりにも美しくイバラが党首様への献上品として運んでしまい、直接活躍はしなかったものの、航海中ラボの薬品や備品をカセキと協力して充実させたのはHoneyだった為、千空いわく「石化してても、釣り出る程の有能っぷりだ」とのご評価を頂いた。
宝島での戦がひと段落し、五知将メンバーが順に復帰した後、党首様の部屋に運び込まれていた石化したHoneyを龍水と千空で救出しに来たものの。石化していた表情に2人は息をのんだ。
泣いている。
涙こそ石にはなっていないが、悲しげなその表情。
美しくもあり、儚げで、まるで古代ローマの芸術品の様だ。
イバラが何故壊さず持ち帰れと指示したのか、納得出来るものだった。
が、問題はまだあった。
石化復活液を掛けてからの反応に間があったのだ。
その後は通常通り復活したが、石化解除と共に倒れたHoney。
この反応は前例がない。
千空は異常な反応に、違和感を覚えざるおえなかった。
Honeyは強い目眩に襲われ、その場に倒れそうになったのを、逞しい腕で支えた龍水。
龍水「おっと!!Honey、俺の声が聞こえているか?!」
Honey「…龍…水…?」
千空「…Honey、テメー」
龍水「Honeyとにかく今は、療養が先決!フランソワ!」
龍水に療養室迄運ばれ、ベットに寝かせられたHoney。
Honey「心配…かけちゃってごめんなさい。石化解除された直後に眩暈がしてしまって。少し休んだら大丈夫だから…」
龍水「…Honey、何を言う。無理をするな。俺はHoneyが心配だ。だが、船長として出航の準備がある。…だから今はフランソワに任せるが、後でまた様子を見に来る。しっかり休んでおけ。」
龍水はHoneyを優しく見つめ、頭をぽんぽんっとひと撫でして部屋を後にした。
その後ろ姿を眺めていると、フランソワが声をかけてくれた。
フランソワ「さ、お身体に障ります。今はおやすみを。」
無事ペルセウス号を出向させ、Honeyに起きている異変の話を聞いた五知将。
そこでゲンがヒッソリと話し始めた。
ゲン「これはあくまで推察だから、確証のない話だからね。
今までのHoneyちゃんからの言動、2回目の石化時の表情…いや、普通に石化は怖いけど、Honeyちゃん程、頭回る人が怖いだけで涙する?表情も悲しそうだったと聞いてるし、導き出される結論は、いわゆるトラウマ。」
クロム「トラウマってあれだろ?嫌な事とかショックな事を嫌いになるアレだ!」
ゲン「そうそう。まあトラウマも様々な種類がある訳なんだけど…覚えてない?Honeyちゃんは初めて石化した時の事覚えていないって言ってたでしょ。アレ…覚えてないんじゃなくて、思い出したくない記憶を脳が勝手に消してる状態。人間の防御反応ってところ。…で、今回の石化でその記憶、もしかしたら戻ったか、思い出すキッカケになったんじゃないかなって思う訳…」
千空「…あ゛あ゛、だろうな。科学のプロが復活液作り放題を目前に石化光線に恐怖するなんざ、不自然だ。」
クロム「まあでも、思い出せたか思い出せるキッカケになったんならいいことじゃねえか!」
ゲン「それが、まあそうでもないのよクロムちゃん。人間の記憶ってジーマーで良く出来てて、強すぎる反応は時に生命を脅かすことだってあるってくらいだし」
羽京「…心配話だね。本人も忘れたい程の記憶なら、聞いていいのかも判断迷うかな…」
龍水は静かに船を操縦しといたが、その表情は何かを勘案している様子で、いつもの勢いある口は閉じられていた。
無事本土に帰還した時にはHoneyは体調も回復し、普段通りの姿に、皆案著した。
司を復活させ、アメリカへの航海へ繰り出した一行。
Honeyは龍水を除く五知将とラボエリアで作業していた時。
お互い手を動かしながら、各々の作業をしていた。
Honey「ねぇ。…手を動かしながら聞いて。…私ね、初めて石化した時の事、思い出したの。石化する数秒前に死んでたのよ…私。脱獄した婚約者のストーカーに刺されて…動脈まで達してたから、石化ではない感覚があったし、失血死だと思う。今となっては傷も無いし、こうして生きてるから、確かめようもないのだけれど…。だから私は石化光線はなんとなく覚えていたけれど、石化する感覚は先日知ったばかりなの。」
皆は思わず、手を止めた。
Honeyは手を止めず、話を続けた。
Honey「今から私がする話は…検証のしようもない、状況証拠から導いた話だけれど…石化は人間の死をも拒絶する可能性がある…月に行ってホワイマンに聞いてみなければ、わからない事だらけだけれど…千空の首、杠の足、銀狼のお腹、未來ちゃんの病、皆のヒビ、傷に対する回復機能を持っているのは確定した。
まぁ視力回復や若返り効果がみられないのは医学的には謎だけれど。
…でもコールドスリープしていたとはいえ、司君と、私自身に起きたことを説明するには……
検証が難しい内容だから、これは仮説の話。
…はい、出来たよ。ペニシリン」
顕微鏡を見ながら淡々と話すHoney。
Honeyはそうしなければ、話せなかった。
自分が死んだ記憶…痛みも苦しみも悔しさも悲しさも未練も、まだ受け入れられた訳じゃない。
でも、皆と一緒に科学と向き合いここまでやってこれたので、自分の口から伝えておきたかった。
無事にアメリカに到着した一行。
マシンガンで襲撃された時、Honeyはラボ内に居た為、直接見たわけではない。
翌日、飛行機襲撃を受けるも飛行機を奪還した一行。パイロットを追う事になったゲンには、相手科学者は相当なやり手。
となると、Honeyの事は学会等で面識がある可能性が高い事を伝えておいた。
何かの役にたつかもしれない。
そう伝え送り出した。
敵からの無線に聞き覚えがあると思えば、ゼノで、私を無線に出す様要求してきた。
そして、マシンガン襲撃も飛行機襲撃もスタンだと知り、複雑な思いが溢れ涙が止まらなかった私の肩にそっと手を添え大樹君に替わる様、目線で合図してくれた龍水には感謝してる。
無線交渉が終わった後直ぐに、操舵室で皆に伝えた時には、ペルセウス号がひっくり返るのではないか…という程のリアクションを頂き、そりゃそうだ…と納得せざるおえなかった。
北東西南「嘘?!マシンガンで撃ってきたのも、飛行機から撃ってきたのも、Honeyの婚約者で、その婚約者は元アメリカ軍特殊部隊隊長?!更に、この無線から話てきた科学者は幼馴染み?!」
Honey「うん。そうなの。ただ…襲撃された時は私の存在を知らなかった様けど、恐らくゲンがうまく言ってくれたのだと思う。
ゼノなら自力復活がありえる。当時、千空からもらったつばめのデータも活用してCDCやNASAの科学者達がこぞって石化を検証していたわ。何せ未知の物体。どこかの国からの軍事テロかと警戒していたから。石化光線の前日に、ツバメの石像に脳波があってショウ酸に微量反応したとゼノから報告受けたわ。それに確かあの日、詳しい時間は分からないけれどザックリとした時差からいってピナクルズ自然公園で有識者集めてその話を公表する予定だったと聞いてるわ。ピナクルズ自然公園界隈にはコウモリの巣が沢山あるからショウ酸が採取可能だったのかもしれないわ。」
千空は相手がDr.ゼノである事に納得していた。
千空「…クククッ。何がどこで繋がるかわかんねぇな。」
そうして千空とゼノの出会いが語られ、今後の作戦会議となり議題は自然とHoneyの立ち回りに集中した。
右京「選択肢としては2つだね。
①Honeyを人質として利用する
②Honeyを交渉人として派遣する」
Honey「えぇ。そうなるわね。」
クロム「オイオイ、チョッと待て!何でHoneyを人質にする必要があんだよ!」
Honey「クロム…仕方ない事なのよ。アメリカに何人の復活者が居るかはわからないけれど、アメリカ側から見れば私達は侵略者。
もし石神村に知らない船が責めてきたら、クロムでも「はいそうですか」って相手の言いなりにはならないでしょ?」
クロムは納得した様子ではあったが、龍水と千空が同時に発言をした。
千空・龍水「②はないな(ねえよ)」
千空「どう考えても①っきゃねーだろ。②は武力で身柄抑えられたらどうにもならねえ。Honeyはそれでいいか?」
Honey「ええ。構わないわ。私に人質の価値があるかどうかは分からないけれど、争いになるなら利用してもらって構わないわ。」
===スタン視点
最初に侵入者を感知した時、顔立ちからアジア系だとはわかったが、年端もいかない少年団だというのが正直な感想だった。
数時間尾行後、戦闘要員を確認し、マシンガンでご挨拶。
水陸両用の車内に女が居るようだが中で何か作業をしているのだろう。
チラッと見えた腕から戦闘員でない事は分かった為、マシンガンの標的は戦闘員へ。
翌日、飛行機で接近。
またも水陸両用の車内に人気はあったが、大半の戦闘員は小型船から落下した。
が、まさかのエンジンをヤられるとは。
ゼノと無線で会話し、追ってくる敵を誘き寄せる為、足跡をわざと残した。
マジシャンを名乗る男が現れ、ゼノ特製嘘発見器にかけ、少年科学団のリーダーはDr.大樹である事が判明し、質問を終えようとした時の事。
ゲン「あぁ、そういえば、アメリカから来たHoneyちゃんってゴイス~な美女がいるんだけどね…彼女、とても優秀な凄腕科学者でね~。でもリーダータイプじゃなくて助手っぽいから関係ないか…(とりま指示された通り言っといたよHoneyちゃん。予想通り食らいついたっぽいねコレ)」
オイ!…待て待て待て!
今Honeyっつたよな?!
これには流石にゼノも驚いた様で、2人はバッと一瞬視線を合わせた。
久しく名前を呼ぶことがなかった婚約者の名前が、まさか敵スパイから出てくるとは夢にも思わねえじゃんよ。
だか、スタンは偵察時Honeyの姿を見ていない。
…が、あるとすれば、あの水陸両用車から一瞬見えた女と思われる腕が頭を過る。
安心、安堵も勿論あったが、油断は出来ねえ。
感情が表に出そうになるのを、奥歯に力を入れ抑えた。
Dr.大樹とゼノとの無線を、哨戒機のコックピット内で俺も聞いていた。
日本語は分からねえが、Dr.大樹と挨拶を交わしたと思われる会話の後、交渉の前に、ゼノが日本語でHoneyと発したのは聞き取れた為、全神経を耳に集中させた。
ゼノ「そちらにアメリカから来たDr.Honeyという科学者がいると聞いているが、彼女と話をさせてくれないか?」
少し間が空いた次の瞬間…
Honey「…ゼノ。久しぶり。」
間違い無い。Honeyだ。
久しい婚約者の声。
スタンの中にブワッと様々な感情が駆け巡る。
ゼノ「…Honey。久しぶりだね。変わりはないかい?」
Honey「…えぇ。私は、大丈夫。…その…スタンは?」
ゼノ「君の婚約者なら、僕たちの専属軍隊長を担ってくれているよ。」
Honeyの瞳から溢れた涙は、止まる事がなく、無線に流れる泣き声がスタンの心をギュッと鷲掴み、俺は哨戒機のコックピットで一人天を仰いだ。両目を覆う手の間から、一筋の涙が出た事は、誰も見ていなかった。
石化という前例が無い異常事態に、離れ離れになってしまった過去を何度悔いただろう。
アンタの石がどんな状態なのか、どこにあるのかさえ分からない中、不安にならなかったといえば嘘になる。
一生会えない悪夢に魘され、会いたい気持ちを鎮めた日々は数えきれず、どんなに想っていたことか。
無線の前で涙するHoneyとDr.大樹が替わり、その後、交渉は決裂した様だ。
ゼノから直ぐ下された、離陸指示。
任務で動揺する事は無いスタンだったが、この時ばかりは感情を露にしてしまい、偵察の為の哨戒機を予定より航路を低くしてしまった事は致し方ない。
あの母船に今、Honeyが居る。
近いのに遠い。
その距離に、もどかしさを感じつつ、一旦帰還したスタン。
その後、俺の動きは速かった。
ゼノと今後の方針をたて、少年科学団のリーダーを暗殺しHoneyを奪還、復活液の作り方と残りの少年科学団を統治する。
待ってろ、Honey。
3700年経とうが、Honeyは俺の婚約者だ。
ぜってえ連れ戻す。