原作沿い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
失った意識が戻ると、不思議な感覚だった。
ーーあれ?私何が…
そっか。私日本に来て、観光してたのよね。
で移動しようとして……ダメだ。
なぜかこの先が、思い出せない。
それに意識だけで何も感じない、不思議な感覚。
定期的に襲いくる睡魔には抗わず、寝たり起きたりを繰り返す。
正直言うと、暇だったのだ。
ふとゼノの話を思い出す。
…あ、これもしかして石化?
ゼノは鳥の脳波があると言っていた。
それってつまり…
まぁ。確かめようもないのだけれど。
折角時間があるのだからと、科学能をフル活用したHoneyは、折角なので色々勘案していた。
マリッジブルーのこと
結婚式のこと
これからのスタンとのこと
最近の研究のこと
自分の本音と向き合うことの出来る時間と捉え、誰も聞いていないのを良いことに、それはそれはもう本音をぶちまけた。
スタンの事は、大好きよ。
誰にも言えない本音だけれど、もっと一緒に居たいし、離ればなれになりたくない!
国を守るのも凄いけど、一番側に居る私を優先して守ってよ!
信じてはいるが、絶対のない世の中で命の心配をしなくてはならない日常に心が限界を迎えていた。
そう。私は怒っていたのだ。
普段スタンには言えない様な、ワガママで自分勝手な事だって言いたい放題。
結婚式の衣装合わせだよ?!
人生一度かもしれない、女性の憧れの結婚式
で着るドレスだよ?世界一最愛の人が初めてウェディングドレス着るんだよ。普通のドレスじゃないの!
式の打ち合わせも、料理も花も招待客も全部一人で決めた。
決めざるおえなかったというのが正しい。
分かってるよ。仕方のないことだって。
小さい頃、おとぎ話の様な、大好きな彼と結婚する事を夢見ていたこともあった。毎日が甘く幸せに満ちる素晴らしい世界だと思っていたから。
大好きなスタンと結婚は、小さいころ描いたおとぎ話の様な、夢のような話だけれど、現実は違う。
心配、不安、悲しみ、痛みに溢れてた。
入隊したての頃はケガも絶えなかった。
スタンは優秀だから、ケガの回数は一般的な隊員に比べれば少ないらしいけど、0ではない。
軍病院から呼び出しがある度、毎回肝が冷える。
2人でゆっくり過ごしている時間も、緊急召集がかかれば一瞬にして終わってしまう。
緊急招集に応えるスタンが電話を切った後、私へ向ける申し訳なさそうな表情、今まで何度も見てきた。
分かってる…スタンが悪くない事は分かってるの!国を守る立派で誇れる仕事よ。
だから私は、どんな時もいつでも笑顔で貴方を送り出して、何もなかったかの様に出迎える。
行きどころのない怒りは、脳を覚醒させた様で次から次へと思考は尽きなかった。
どんなに弱音や愚痴を考えただろうか。
悔しい事に、愚痴れば愚痴るほど、スタンが好きだと再認識する。
一度は見失いそうだった想いが蘇るように
日本に来るまでのモヤモヤしていた気持ちが、嘘だったの様に心が澄んでいる感覚。
私は貴方と私自身を信じてる。
貴方を想う気持ちと、優しさを忘れずにいよう。
そうすれば、もうモヤモヤには負けない。
自分らしく笑っていられるから。
美しい世界がみれることを願ってーー
その時突然、急に明るくなり、目の前に広がる大自然に目を見張った。
身体の周りの石片から推察するに、天然のショウ酸によるものだろうと結論に至ったが、意識体感3701年程(多分)あれから経っている。
そりゃコンクリート等の人工物は軒並みダメだろうね。
一通り周囲を見渡し、使えそうな石や植物や木材を集める。
ゼノの考察通り、少なくとも日本は石化の攻撃を受けたのだ。
どこまでの範囲かは謎だけれど、先ずは衣・食・住を整えた。
科学、解剖学、薬学を勉強していてここまで役に経った事ある?って思った程だ。
家も建てたし、水も引いた。
自然の輪廻感謝しつつ、血抜き、皮剥ぎ作業で得た食材や服。
服は偶然見つけた綿を農耕し、初期獣皮服から現代服に大分近付いたと思う。
石化復活からもうすぐ1年。
ぼちぼち活動範囲を少し広げようとした矢先、スイカの様なコロコロした少女が崖の下で倒れているのを見つけた。
まだ子どもだ。
崖から落ちたのか?
幸い下の植物がクッションとなり命に別状は無さそうだが、意識を失っていて、枝で引っ掻けたのだろう足の出血も酷い。
Honeyは咄嗟に止血と応急処置を施した。
その際うっすらと、少女が目を開けた。
Honey「大丈夫よ。貴女は助かる」
微笑むと、少女はまたゆっくり瞼を閉じた。
次は顔の擦り傷…と思った時、数名の足音が近付いてくるのが聞こえ咄嗟に木の影に隠れた。
少女の名前を読んで心配そうにしている声から大丈夫だと判断し、その場を去った。
女性一人で大自然の中過ごしてきたHoneyの警戒心は強くなっていた。
力ではどうしても大きな獣に負けてしまう。
それを科学で補って来たけれど、男性や数で攻めこまれたりすれば身が危ない。
相手の正体がわからない以上、姿を見せるのは悪手と判断したのだ。
Honeyは腰に装着した爆薬に触れた。
火薬は土地柄豊富だったので沢山作った。
今は拳銃を作るべく試行錯誤中だが、いかんせん材料の限界があり、精度の低い銃しか作れなかった。
でも、あるのと無いのとじゃ護身においては大違い。
少女には見られてしまった。
近いうち、複数人来るだろう。
石化から逃れられた子孫か、私の様に復活したのか。
聞きたい事は山程あるが、怖くなるのも事実だ。
ため息をつきながら見上げた星空。
スタン…私どうしたらいい。
数日後、私のテリトリーに来訪者達が訪れた。
年は10代の高校生?若者数名の男女と小さなおじいちゃんだ。
敵意は無さそうだが、警戒はする。
小屋に入った瞬間、最後の緑色の髪をした男の子に後ろから銃を突きつけた。
Honey「動かないで!!両手を挙げて!!」
素直に手を挙げる面々。
勿論撃つ気は無いけれど、逃げ道は確保する。
千空「あ゛ぁ、危害加えるつもりはこれっぽっちもねえ。俺が聞きてえのは…このエリア全部テメー1人でやったのか?」
Honey「…ええ。そうよ。」
千空「数日前のスイカの怪我処置したのも、テメーか?」
Honey「スイカ?…スイカの被り物してた子?ええ。簡単な応急処置だけね。あの子無事?」
千空「なら話は早えぇ。俺は千空。自力復活だ。そっちはクロム、ゲン、カセキだ」
Honey「千空…?…末広高校の石神 千空くん!?」
千空「あ゛ぁ?どっかで会ったか?」
Honey銃を下すと、千空に向かい改めて自己紹介をした。
Honey「会うのは初めてよ。はじめまして。私はHoney。末広高校から招待されてアメリカから貴方専属の科学部特別顧問になる予定だった者よ」
千空は目を見開いた。
遠い記憶を呼び覚ます。
確か杠が、親のツテでアメリカの敏腕科学者に臨時顧問を依頼したと言っていた話を思い出す。
確か杠とは顔見知りで、近々NASAに移籍する予定である事、数々の科学祭典でも名を連ね、千空ですら論文を読んだことがある。
千空「…クックッ、どこでどう繋がるか分からねえもんだな。Honey、テメーの力を借りてえ。」
そうして、あれよあれよと私はみんなと合流したのだ。
最初は人体コールドスリープをする為、司君の手術をする事になったのは驚いたけれど、医学部主席は頑張りました。
あれなら、復活させても傷跡残らないレベル。はい、拍手。
コールドスリープも、装置準備や機器運用を主に手伝い滞りなく完成させた。
千空いわく、私が居なければ完成は出来なかったらしい。
その後も気づけば千空の助手として日々やるべきことをやっている。
っというか千空、話は聞いていたけれど、天才だわ。
ん?この感覚どこかで…あ、ゼノだ!幼少期に沢山手伝ったゼノと立ち位置が一緒なのだ。
先陣きって科学をするゼノの横に助手の私。
だから懐かしくて居心地が妙に良いのか…と一人納得するHoney。
他の皆とは直ぐに打ち解けた。
元々コミュニケーションは好きで、日系の為日本語も問題ない。
その後も造船やら大変だったが、マルチな知識で千空をサポート出来たと思う。
》》皆から見たHoney
〇千空
あ゛あ? アイツがいなきゃ詰んでた部分が多い。
実際レベルの高さは、初見で住んでる環境、着てる服、持ち物見たら段違いだと思い知らされたわ。
司はHoneyがいなきゃ装置完成までの延命も装置事態も出来なかっただろうからな。
Honeyは俺の思考の先を読んで行動してやがる。
科学助手は助手とは名ばかりの科学者だ。
場合によっちゃ当の科学者より知識や経験を求められる事だってザラだ。科学者の思考を読んで一歩二歩先の準備をする。
守備範囲も広い。俺もとりま何でも知っとくタイプだったが、Honeyは大学複数掛け持ち飛び級してたっつう超エリートだかんな。
このストーンワールドで間違いなく貴重でおありがたい科学者様だ。
○クロム
千空の説明がわからない時の先生。説明がとにかく分かりやくってよ!理解出来た時はヤベーって大声で叫んでよくHoneyを驚かせている。場合によっては千空が知らない知識も持ってるみてえだが、俺の土地勘をよく頼ってくれるのは素直に嬉しいぜ!
女達からも人気で、女ならではの困り事を21世紀科学の力で解決してるらしいぜ。
そこら辺はオレ達、男にはピンと来ねえが、村の皆も合流した司帝国の女達も皆Honeyに感謝してんぜ。
○羽京
他人を傷つけない考えに共感している。
婚約者が軍人さんだって聞いて、勝手に親近感を持ってるけど、昔を思い出している眼差しは儚げで、この人は沢山傷ついてきた事があるから、人に優しく出来る強い人のだと思う。
千空から1年差があるみたいだけど、同じ自力復活かつ1年程1人で文明復興しながら暮らしてたと聞いてる。
軍事科学機器の開発にも携わった経験があると聞いて、たまにソナーの見張りを交代したり手伝いをする仲だよ。
落ち着いた話が出来るから、一緒にいて心地いいんだ。
石神村の子どもからも人気が高くて、人柄が出てるよね。
○ゲン
最初ゴイス~な美人が千空ちゃんに銃向けたからバイヤ~な雰囲気だったけど、攻撃する気無いのオレには直ぐ分かっちゃったのね。だってHoneyちゃん、優しさが目に出ちゃってるから。でも、千空ちゃんを越える程のジーマーゴイスーのプロ科学者ってんだから、皆ビックリよね。
科学者みたいに理屈っぽくないし、合理的まっしぐらではなく相手の心情も察せられる、順応性有、協調性有、運動神経も悪くないし、とにかく何事にもバランスがゴイスーに良い。そして、あの美貌とスタイル。稀にみるハイスペ女性。でもちゃんと隙もあるのがポイント。たまに消え入りそうに夜空見上げてるHoneyちゃん見かけると、美しさと儚さで、何て声かけていいか分からなくなる。
石化した瞬間が思い出せないと言っていたのが気になる所。
○龍水
絶世の美女だな。そして、一人の女性として唯一手に入れたいと思っている。
「婚約者がアメリカにいる」話は聞いているし、実際Honey自身も相手を想っているのだろう。たまに見せる儚げな表情を見るたび、抱きしめて近くに居たいと心が大きく揺さぶられる。本気過ぎて欲しいが言えない唯一の相手。
○コハク
Honeyは千空の様に科学者を全面的に出してこないからな。話やすいし専門用語も分かりやすく説明してくれる。女向けの科学用品で暮らしがめっぽう楽になったと評判だ。
○スイカ
怪我した時にうっすら顔を覚えていて、千空がHoneyを連れてきた時は嬉しかった。もじもじするスイカに相手に嫌な思いさせない様ゆっくり近寄ってくれて、気づいたら仲良しになってたんだよ。今じゃ何でも教えてくれる優しい先生。
○カセキ
初めてHoneyの暮らしていたエリアを見た時、興奮し過ぎて服が粉々に。
簡易ではあるものの、実用性ある住宅や小物の数々に千空とはまた違った暮らしの工夫を感じた。
合流してからは千空から注文がくる前に粗方Honeyから的確な指示が出てるから、作業ムッチャ捗って助かってる。空いた時間には科学の基本備品を作り置きしたり、要領良く無駄が無い所が好き。
千空と一緒で同等に扱ってくれる、寧ろ敬われてすらいると感じて嬉しくてたまに泣いちゃう。
○フランソワ
科学については言わずもがなですので、私からは違った視点を。
Honey様は、料理もたまに手伝いを申し出てくれますし、大変有りがたく思っております。
又、手際も良く、味付けセンスもあり、龍水様が一目惚れされるのも納得する所です。
○杠
昔一度だけ親の付き添いで一緒に遊んだ事があるの。Honeyはその時から綺麗なお姉さんで年下の私の憧れだった。今じゃモデルさんみたいで着せたい服沢山デザインしちゃった!その話をしたら、主に糸や家庭用ミシンをくれて、ストーンワールドの衣が激的にレベルアップしたの!それに女性に必要な物で困らないように配慮してくれたり、もう本当に救世主!神!
○北東西南
最初名前聞いた時、一瞬止まったわよ!
Honeyよ、Honey
アメリカの科学方面では有名人で、ましてやあの美人!私科学には疎いけど、忘れられない程衝撃だったの。頭良くて、スタイルも良い日系美人!世界にはこんな絵に描いた人がいたのかってビックリしたわ!
そりゃ、写真映えもするからHoneyを撮る枚数多くなるわね。
○金狼
千空が最大限能力を発揮出来る様、普段から行動しているのが見てとれる。まさにその道を極めし者の立ち振舞いには、尊敬の念すら覚える。羽京と共に字の先生をしてくれた時も説明が分かりやすく覚えやすかった。
ーーあれ?私何が…
そっか。私日本に来て、観光してたのよね。
で移動しようとして……ダメだ。
なぜかこの先が、思い出せない。
それに意識だけで何も感じない、不思議な感覚。
定期的に襲いくる睡魔には抗わず、寝たり起きたりを繰り返す。
正直言うと、暇だったのだ。
ふとゼノの話を思い出す。
…あ、これもしかして石化?
ゼノは鳥の脳波があると言っていた。
それってつまり…
まぁ。確かめようもないのだけれど。
折角時間があるのだからと、科学能をフル活用したHoneyは、折角なので色々勘案していた。
マリッジブルーのこと
結婚式のこと
これからのスタンとのこと
最近の研究のこと
自分の本音と向き合うことの出来る時間と捉え、誰も聞いていないのを良いことに、それはそれはもう本音をぶちまけた。
スタンの事は、大好きよ。
誰にも言えない本音だけれど、もっと一緒に居たいし、離ればなれになりたくない!
国を守るのも凄いけど、一番側に居る私を優先して守ってよ!
信じてはいるが、絶対のない世の中で命の心配をしなくてはならない日常に心が限界を迎えていた。
そう。私は怒っていたのだ。
普段スタンには言えない様な、ワガママで自分勝手な事だって言いたい放題。
結婚式の衣装合わせだよ?!
人生一度かもしれない、女性の憧れの結婚式
で着るドレスだよ?世界一最愛の人が初めてウェディングドレス着るんだよ。普通のドレスじゃないの!
式の打ち合わせも、料理も花も招待客も全部一人で決めた。
決めざるおえなかったというのが正しい。
分かってるよ。仕方のないことだって。
小さい頃、おとぎ話の様な、大好きな彼と結婚する事を夢見ていたこともあった。毎日が甘く幸せに満ちる素晴らしい世界だと思っていたから。
大好きなスタンと結婚は、小さいころ描いたおとぎ話の様な、夢のような話だけれど、現実は違う。
心配、不安、悲しみ、痛みに溢れてた。
入隊したての頃はケガも絶えなかった。
スタンは優秀だから、ケガの回数は一般的な隊員に比べれば少ないらしいけど、0ではない。
軍病院から呼び出しがある度、毎回肝が冷える。
2人でゆっくり過ごしている時間も、緊急召集がかかれば一瞬にして終わってしまう。
緊急招集に応えるスタンが電話を切った後、私へ向ける申し訳なさそうな表情、今まで何度も見てきた。
分かってる…スタンが悪くない事は分かってるの!国を守る立派で誇れる仕事よ。
だから私は、どんな時もいつでも笑顔で貴方を送り出して、何もなかったかの様に出迎える。
行きどころのない怒りは、脳を覚醒させた様で次から次へと思考は尽きなかった。
どんなに弱音や愚痴を考えただろうか。
悔しい事に、愚痴れば愚痴るほど、スタンが好きだと再認識する。
一度は見失いそうだった想いが蘇るように
日本に来るまでのモヤモヤしていた気持ちが、嘘だったの様に心が澄んでいる感覚。
私は貴方と私自身を信じてる。
貴方を想う気持ちと、優しさを忘れずにいよう。
そうすれば、もうモヤモヤには負けない。
自分らしく笑っていられるから。
美しい世界がみれることを願ってーー
その時突然、急に明るくなり、目の前に広がる大自然に目を見張った。
身体の周りの石片から推察するに、天然のショウ酸によるものだろうと結論に至ったが、意識体感3701年程(多分)あれから経っている。
そりゃコンクリート等の人工物は軒並みダメだろうね。
一通り周囲を見渡し、使えそうな石や植物や木材を集める。
ゼノの考察通り、少なくとも日本は石化の攻撃を受けたのだ。
どこまでの範囲かは謎だけれど、先ずは衣・食・住を整えた。
科学、解剖学、薬学を勉強していてここまで役に経った事ある?って思った程だ。
家も建てたし、水も引いた。
自然の輪廻感謝しつつ、血抜き、皮剥ぎ作業で得た食材や服。
服は偶然見つけた綿を農耕し、初期獣皮服から現代服に大分近付いたと思う。
石化復活からもうすぐ1年。
ぼちぼち活動範囲を少し広げようとした矢先、スイカの様なコロコロした少女が崖の下で倒れているのを見つけた。
まだ子どもだ。
崖から落ちたのか?
幸い下の植物がクッションとなり命に別状は無さそうだが、意識を失っていて、枝で引っ掻けたのだろう足の出血も酷い。
Honeyは咄嗟に止血と応急処置を施した。
その際うっすらと、少女が目を開けた。
Honey「大丈夫よ。貴女は助かる」
微笑むと、少女はまたゆっくり瞼を閉じた。
次は顔の擦り傷…と思った時、数名の足音が近付いてくるのが聞こえ咄嗟に木の影に隠れた。
少女の名前を読んで心配そうにしている声から大丈夫だと判断し、その場を去った。
女性一人で大自然の中過ごしてきたHoneyの警戒心は強くなっていた。
力ではどうしても大きな獣に負けてしまう。
それを科学で補って来たけれど、男性や数で攻めこまれたりすれば身が危ない。
相手の正体がわからない以上、姿を見せるのは悪手と判断したのだ。
Honeyは腰に装着した爆薬に触れた。
火薬は土地柄豊富だったので沢山作った。
今は拳銃を作るべく試行錯誤中だが、いかんせん材料の限界があり、精度の低い銃しか作れなかった。
でも、あるのと無いのとじゃ護身においては大違い。
少女には見られてしまった。
近いうち、複数人来るだろう。
石化から逃れられた子孫か、私の様に復活したのか。
聞きたい事は山程あるが、怖くなるのも事実だ。
ため息をつきながら見上げた星空。
スタン…私どうしたらいい。
数日後、私のテリトリーに来訪者達が訪れた。
年は10代の高校生?若者数名の男女と小さなおじいちゃんだ。
敵意は無さそうだが、警戒はする。
小屋に入った瞬間、最後の緑色の髪をした男の子に後ろから銃を突きつけた。
Honey「動かないで!!両手を挙げて!!」
素直に手を挙げる面々。
勿論撃つ気は無いけれど、逃げ道は確保する。
千空「あ゛ぁ、危害加えるつもりはこれっぽっちもねえ。俺が聞きてえのは…このエリア全部テメー1人でやったのか?」
Honey「…ええ。そうよ。」
千空「数日前のスイカの怪我処置したのも、テメーか?」
Honey「スイカ?…スイカの被り物してた子?ええ。簡単な応急処置だけね。あの子無事?」
千空「なら話は早えぇ。俺は千空。自力復活だ。そっちはクロム、ゲン、カセキだ」
Honey「千空…?…末広高校の石神 千空くん!?」
千空「あ゛ぁ?どっかで会ったか?」
Honey銃を下すと、千空に向かい改めて自己紹介をした。
Honey「会うのは初めてよ。はじめまして。私はHoney。末広高校から招待されてアメリカから貴方専属の科学部特別顧問になる予定だった者よ」
千空は目を見開いた。
遠い記憶を呼び覚ます。
確か杠が、親のツテでアメリカの敏腕科学者に臨時顧問を依頼したと言っていた話を思い出す。
確か杠とは顔見知りで、近々NASAに移籍する予定である事、数々の科学祭典でも名を連ね、千空ですら論文を読んだことがある。
千空「…クックッ、どこでどう繋がるか分からねえもんだな。Honey、テメーの力を借りてえ。」
そうして、あれよあれよと私はみんなと合流したのだ。
最初は人体コールドスリープをする為、司君の手術をする事になったのは驚いたけれど、医学部主席は頑張りました。
あれなら、復活させても傷跡残らないレベル。はい、拍手。
コールドスリープも、装置準備や機器運用を主に手伝い滞りなく完成させた。
千空いわく、私が居なければ完成は出来なかったらしい。
その後も気づけば千空の助手として日々やるべきことをやっている。
っというか千空、話は聞いていたけれど、天才だわ。
ん?この感覚どこかで…あ、ゼノだ!幼少期に沢山手伝ったゼノと立ち位置が一緒なのだ。
先陣きって科学をするゼノの横に助手の私。
だから懐かしくて居心地が妙に良いのか…と一人納得するHoney。
他の皆とは直ぐに打ち解けた。
元々コミュニケーションは好きで、日系の為日本語も問題ない。
その後も造船やら大変だったが、マルチな知識で千空をサポート出来たと思う。
》》皆から見たHoney
〇千空
あ゛あ? アイツがいなきゃ詰んでた部分が多い。
実際レベルの高さは、初見で住んでる環境、着てる服、持ち物見たら段違いだと思い知らされたわ。
司はHoneyがいなきゃ装置完成までの延命も装置事態も出来なかっただろうからな。
Honeyは俺の思考の先を読んで行動してやがる。
科学助手は助手とは名ばかりの科学者だ。
場合によっちゃ当の科学者より知識や経験を求められる事だってザラだ。科学者の思考を読んで一歩二歩先の準備をする。
守備範囲も広い。俺もとりま何でも知っとくタイプだったが、Honeyは大学複数掛け持ち飛び級してたっつう超エリートだかんな。
このストーンワールドで間違いなく貴重でおありがたい科学者様だ。
○クロム
千空の説明がわからない時の先生。説明がとにかく分かりやくってよ!理解出来た時はヤベーって大声で叫んでよくHoneyを驚かせている。場合によっては千空が知らない知識も持ってるみてえだが、俺の土地勘をよく頼ってくれるのは素直に嬉しいぜ!
女達からも人気で、女ならではの困り事を21世紀科学の力で解決してるらしいぜ。
そこら辺はオレ達、男にはピンと来ねえが、村の皆も合流した司帝国の女達も皆Honeyに感謝してんぜ。
○羽京
他人を傷つけない考えに共感している。
婚約者が軍人さんだって聞いて、勝手に親近感を持ってるけど、昔を思い出している眼差しは儚げで、この人は沢山傷ついてきた事があるから、人に優しく出来る強い人のだと思う。
千空から1年差があるみたいだけど、同じ自力復活かつ1年程1人で文明復興しながら暮らしてたと聞いてる。
軍事科学機器の開発にも携わった経験があると聞いて、たまにソナーの見張りを交代したり手伝いをする仲だよ。
落ち着いた話が出来るから、一緒にいて心地いいんだ。
石神村の子どもからも人気が高くて、人柄が出てるよね。
○ゲン
最初ゴイス~な美人が千空ちゃんに銃向けたからバイヤ~な雰囲気だったけど、攻撃する気無いのオレには直ぐ分かっちゃったのね。だってHoneyちゃん、優しさが目に出ちゃってるから。でも、千空ちゃんを越える程のジーマーゴイスーのプロ科学者ってんだから、皆ビックリよね。
科学者みたいに理屈っぽくないし、合理的まっしぐらではなく相手の心情も察せられる、順応性有、協調性有、運動神経も悪くないし、とにかく何事にもバランスがゴイスーに良い。そして、あの美貌とスタイル。稀にみるハイスペ女性。でもちゃんと隙もあるのがポイント。たまに消え入りそうに夜空見上げてるHoneyちゃん見かけると、美しさと儚さで、何て声かけていいか分からなくなる。
石化した瞬間が思い出せないと言っていたのが気になる所。
○龍水
絶世の美女だな。そして、一人の女性として唯一手に入れたいと思っている。
「婚約者がアメリカにいる」話は聞いているし、実際Honey自身も相手を想っているのだろう。たまに見せる儚げな表情を見るたび、抱きしめて近くに居たいと心が大きく揺さぶられる。本気過ぎて欲しいが言えない唯一の相手。
○コハク
Honeyは千空の様に科学者を全面的に出してこないからな。話やすいし専門用語も分かりやすく説明してくれる。女向けの科学用品で暮らしがめっぽう楽になったと評判だ。
○スイカ
怪我した時にうっすら顔を覚えていて、千空がHoneyを連れてきた時は嬉しかった。もじもじするスイカに相手に嫌な思いさせない様ゆっくり近寄ってくれて、気づいたら仲良しになってたんだよ。今じゃ何でも教えてくれる優しい先生。
○カセキ
初めてHoneyの暮らしていたエリアを見た時、興奮し過ぎて服が粉々に。
簡易ではあるものの、実用性ある住宅や小物の数々に千空とはまた違った暮らしの工夫を感じた。
合流してからは千空から注文がくる前に粗方Honeyから的確な指示が出てるから、作業ムッチャ捗って助かってる。空いた時間には科学の基本備品を作り置きしたり、要領良く無駄が無い所が好き。
千空と一緒で同等に扱ってくれる、寧ろ敬われてすらいると感じて嬉しくてたまに泣いちゃう。
○フランソワ
科学については言わずもがなですので、私からは違った視点を。
Honey様は、料理もたまに手伝いを申し出てくれますし、大変有りがたく思っております。
又、手際も良く、味付けセンスもあり、龍水様が一目惚れされるのも納得する所です。
○杠
昔一度だけ親の付き添いで一緒に遊んだ事があるの。Honeyはその時から綺麗なお姉さんで年下の私の憧れだった。今じゃモデルさんみたいで着せたい服沢山デザインしちゃった!その話をしたら、主に糸や家庭用ミシンをくれて、ストーンワールドの衣が激的にレベルアップしたの!それに女性に必要な物で困らないように配慮してくれたり、もう本当に救世主!神!
○北東西南
最初名前聞いた時、一瞬止まったわよ!
Honeyよ、Honey
アメリカの科学方面では有名人で、ましてやあの美人!私科学には疎いけど、忘れられない程衝撃だったの。頭良くて、スタイルも良い日系美人!世界にはこんな絵に描いた人がいたのかってビックリしたわ!
そりゃ、写真映えもするからHoneyを撮る枚数多くなるわね。
○金狼
千空が最大限能力を発揮出来る様、普段から行動しているのが見てとれる。まさにその道を極めし者の立ち振舞いには、尊敬の念すら覚える。羽京と共に字の先生をしてくれた時も説明が分かりやすく覚えやすかった。