日常
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ある夜。
スタンがキッチンでコーヒーを入れていた時。
カップにコーヒーを注ぎ終わった瞬間、背中に柔らかな感触が触れた。
温かい。
しかも、まだ少しだけ濡れた髪の香りがふわっと広がる。
「…Honey?」
振り返る間もなく、腕の中にそっと回されたHoneyの腕が、ぎゅっと俺の腹の前で重なる。
背中に感じる心臓の鼓動が、どこか早い。
頬が背中にすり寄ってきて、そこからくすぐったいほどの熱が伝わってくる。
「スタン…大好き…」
その一言で、呼吸が止まった。
どんな言葉よりも重い想いが、真っ直ぐに心臓に突き刺さる。
手に持っていたマグをゆっくりと置いて、振り返らずにHoneyの腕をそっと撫でた。
「俺も愛してんぜ…急にどうしたん?」
声は低く抑えたつもりだったが、喉の奥が熱くて、うまく息が続かない。
少し震えるHoneyの腕を外さず、そのまま両手で包み込むようにして胸のあたりまで引き寄せる。
背中越しに伝わる温もりに、思わず目を閉じた。
「…そんな風に言われたら、コーヒーの香りどころじゃねぇな」
振り返って、Honeyの頬に指を滑らせる。
その瞳が潤んで見えるのを見た瞬間、胸の奥で何かが柔らかく弾けた。
「俺も…たまらなく好きだかんね」
囁くように言って、そっとHoneyの額にキスを落とす。
湯上がりの肌が少し熱くて、手のひらに伝わる心音がやけに近い。
コーヒーの香りと、Honeyの甘いシャンプーの匂いが混ざって、この夜だけは、時間を止めたくなった。
背中に寄りかかるHoneyのぬくもりが、まだ離れない。
そのまま振り返って、Honeyの頬に手を添えた。
濡れた髪が首に触れて、ひやっとした感触が妙に心地いい。
「…なぁ、Honey」
低く囁くと、Honeyが小さく瞬く。
言葉を返すより先に、親指でその頬をなぞった。
「アンタが可愛い時は、言葉より先に、触れたくなんよ」
いつもなら、勢いのままキスしてしまうが、今日は、わざとゆっくり、指先だけで愛を伝える。
唇ではなく、指の腹で顎のラインをなぞる。
そのまま首筋から肩へ、髪の隙間を撫でていく。
Honeyの息が少しだけ甘く震えた。
「…こうしてっと、想いが伝わんだろ?」
Honeyが見上げてくる。瞳がきらきらして、まるで夜空を閉じ込めたみたいだ。
その目を見て、俺はそっと続けた。
「アンタを大切にしてる。ちゃんとわかんように、今夜は触れ方でそれを伝えっから」
言い終わると、Honeyの額に軽く唇を押し当てた。
次は、目尻。
そして、頬。
「言葉じゃ足んねぇ時は、こうして確かめりゃいい」
Honeyの笑顔がふわりと溶けて、そのまま胸の中で小さく笑った。
あぁ、これだ。
守りたいと思った瞬間の、柔らかい空気。
Honeyの好きを、手のひらいっぱいに感じられる瞬間。
今夜は、ただそれだけで、十分だった。
掌の下で、Honeyの肌が少しずつ熱を帯びていくのがわかる。
触れるたびに、その体温が俺の手のひらに移ってくる。
まるでもっとと言われているみたいで、息が浅くなる。
指先を顎から首へ滑らせた時、Honeyの瞳が俺を見上げた。
最初は戸惑いを含んでいた光が、だんだんと、甘い熱に変わっていく。
視線が絡むたびに、静かに火が灯っていくのが分かる。
その色気に、気づかねえわけねえ。
「…Honey」
低く名前を呼ぶと、Honeyの睫毛が小さく震えた。
その反応が、もう俺を理性ごと掴んで離さない。
「前言撤回、そんな目で見られっと、抑えらんねぇな」
声が自分でも驚くほど掠れていた。
唇の距離は、もう指一本分もない。
けれど、まだ触れない。
そのギリギリの間を楽しむように、視線を絡めたまま、頬に指を這わせ、耳の後ろへと滑らせる。
Honeyが小さく息を飲んだのが聞こえた瞬間、堪え切れなくなった。
唇を落とす。
触れた瞬間、Honeyの甘い吐息が混ざり、
そのまま、時間の流れがふっと止まったように感じた。
腕の中でとろけていくHoneyを感じながら、心の奥で、ひとつだけ確信する。
この女を、どうしようもなく愛してる。
その想いがある限り、どんなに甘く乱れても、ちゃんと導いてやれる。
だから今夜も、Honeyの瞳に宿るその熱を、俺の愛で受け止める。
そう思いながら至近距離で見つめあっていたが、ふとHoneyが視線を逸らした。
視線を逸らしたHoneyの横顔に、思わず息が詰まったスタン。
頬も、耳も、ほんのり紅く染まってる。
その仕草ひとつで、空気の温度が一気に上がった気がした。
「スタンの…色気が凄すぎて」
小さく呟くHoneyの声が、妙にくすぐったい。
けどな、それは、こっちの台詞だ。
目の前で恥じらって、視線を泳がせるHoney。
濡れた睫毛、柔らかく結ばれた唇、肌の赤み。
どれを見ても、理性を削られていく。
「言っとっけど…今、俺の方がギリギリだかんね」
そう囁いて、Honeyの顎に指を添える。
ほんの少し上を向かせて、そっと顔を近づけた。
もう香りだけで、身体の奥が反応してしまう。
「アンタの方がずっと色っぽい」
耳元でそう告げると、Honeyの肩がぴくりと揺れた。
それがまた可愛くて、理性が追いつかない。
「…Honey、自覚したほうがいいぜ。
俺にとっちゃ、アンタの仕草ひとつが色気の塊だかんね」
そう言いながら、頬に軽くキスを落とした。
ただの一瞬。
それだけで、指先まで痺れる。
どうしてこんなに惹かれんだろうな。
Honeyの照れた顔を見るたび、守りてえのに、同時に全部奪いたくもなる。
その矛盾ごと、全部が愛しい。
Honeyが何気なしに髪を耳にかけた瞬間、その仕草ひとつで、スタンの喉が鳴った。
乾いた空気を吸うように、息を整えようとするが、駄目だ。
視線が勝手に、Honeyの白い首筋へ吸い寄せられていく。
「…無自覚にそんな顔すんなよ」
低く掠れた声が漏れた。
Honeyが少し肩を揺らし、困ったように笑う。
「え、顔って…そんな変だった?」
「変じゃねぇ。ただ…綺麗すぎっかんね」
言葉の最後が自然と熱を帯びていた。
指先で頬に触れると、Honeyの睫毛が震え、瞳の奥にゆっくりと光が宿っていく。
「…Honey、正直言って我慢がきかねぇ」
唇が、彼女の耳元まで降りていく。
その距離、あと数センチ。
「抱きてぇ…」
本音が、どうしても口から零れ落ちた。
けれどHoneyは、驚いたように目を瞬かせたあと、そっとスタンの胸に手を置いた。
拒むでも、拒まないでもない、優しい仕草。
そして小さく微笑み、囁く。
「…じゃあ、優しくしてね」
その言葉ひとつで、世界が静かに溶けていった。
その一瞬の反応に、スタンの胸が熱くなる。
自分の掌にすっぽりと収まるこの温もりが、どれほど大切な存在か、触れるたび、思い知らされる。
「…Honey」
名を呼ぶ声が低く、震えた。
唇は彼女の髪に触れただけなのに、それだけで心が揺さぶられる。
柔らかい香りが鼻先をかすめ、胸の奥が締めつけられた。
囁く声は、自分でも驚くほど穏やかだった。
「アンタのことなると、冷静でいられねぇ。…守りたくて、触れたくて、確かめたくて、気づけばこうしてんよ」
Honeyが顔を上げた。
潤んだ瞳がまっすぐにスタンを見上げる。
言葉なんてもういらないのに、その視線がすべてを語ってしまう。
「…愛してんぜ、Honey」
彼はそう言って、彼女を包み込んだ。
ただ抱きしめるだけの行為なのに、そこには、数えきれない感情が詰まっている。
彼女の髪を撫で、頬に指を滑らせ、その小さな息づかいを胸の中で感じる。
アンタが笑うと、どんな任務より報われる
アンタが傍にいると、何も怖くねぇ
アンタがいっから、俺は戦えんよ
ひとつひとつの想いが、まるで永遠の誓いのように夜の静けさへ溶けていく。
Honeyが瞳を閉じ、スタンの胸に顔を埋めた。
その仕草だけで、もう何もいらなかった。
スタンはただ、彼女を抱きしめ続けた。
この温もりを、絶対に離さない。
しばらくすると、スタンの腕の中でHoneyがそっと動いた。
彼の胸に頬を預け、規則正しい鼓動に耳を澄ませる。
その拍動が、まるで大丈夫だと言ってくれているようで、Honeyは安心したように微笑んだ。
その笑みを見た瞬間、スタンの喉奥が詰まった。
可愛い。
それだけじゃ足りない。
言葉にできないほど、心が満ちる。
ゆっくりとHoneyの髪を撫でながら、スタンはいつもと違うやり方で想いを伝えようと思った。
唇をHoneyの指先に落とし、一本一本、まるで宝石を扱うように丁寧に口づけていく。
「…この手、俺のために何度も動いてくれたな」
低く囁きながら、指先を掌で包み込む。
Honeyがくすぐったそうに笑った。
その笑顔にまた心を奪われる。
「今夜は、言葉で伝えんぜ」
スタンの声は、いつになく穏やかだった。
「アンタがどれだけ俺の世界を明るくしてんのか、どれだけ救われてっか、ちゃんと伝えときてえ」
彼の指がHoneyの頬をなぞり、顎を軽く持ち上げる。
見つめ合う距離で、静かに続けた。
「アンタが笑うと、胸が痛いくらい嬉しくなる。アンタが泣くと、何もかも壊したくなんよ。
…それが俺の愛情だ。
綺麗ごとでも、優しさだけでもねぇ。
本能で、魂で、Honeyを愛してる」
言葉の合間に、Honeyの額や頬にそっとキスを落とす。
それはいつもよりゆっくりで、まるで時間が止まっているかのようだった。
Honeyは何も言わず、スタンの胸に顔を埋めた。
ただ小さく
「スタン…好き…」
と呟いて、彼の服を掴む。
スタンは彼女の頭を優しく抱き寄せ、そのまま唇を髪に押し当てた。
言葉より、肌より、深く繋がってる。
そう感じながら、スタンは微笑んだ。
「今夜は、アンタの心に存分に触れてたいかんね」
部屋には静かな呼吸と、2人を包むぬくもりだけがあった。
Honeyは彼の胸に顔を埋めたまま、しばらく何も言わなかった。
ただ、スタンの心臓の音を聞いていた。
やがて、ふわりと小さな声がこぼれた。
「…ねぇ、今度は私の番」
「ん?」
首を傾けたスタンの顎に、Honeyの指がそっと触れる。
そのまま頬を包み、まっすぐ見つめてきた。
湯上がりのせいか、ほんのり上気した頬。
濡れたような瞳に甘い光が宿っていて、スタンの呼吸が一瞬、止まった。
「いつも癒してくれるのはスタンでしょ?」
「…今は、私がスタンを癒したいの」
Honeyの声は柔らかく、でもその奥にある意志の強さを、スタンは知っている。
彼女が本気でそう思っている時、スタンはいつも勝てない。
「…そりゃ、断れねぇな」
息を呑む間もなく、唇を塞がれた。
最初は軽く。
けれど、触れるたびに深く、熱を帯びていく。
スタンは思わず彼女の腰に手を回したが、Honeyがすぐにその手を取って、彼の胸に戻した。
「今は、動かないで」
小悪魔めいた笑み。
その声色があまりにも甘くて、全身が熱くなる。
Honeyの唇が、頬から首筋、鎖骨へと降りていく。
触れるたびにスタンの喉が鳴った。
胸の奥から、抗えない衝動がせり上がってくる。
やんじゃん。
この女、俺を完全に虜にしてやがる。
スタンの掌が再びHoneyの腰を掴む。
Honeyの指先が、彼の頬を撫で、耳元で囁いた。
「ねぇ、スタン。こうして触れてるとね…スタンの全部、私のものだって感じるの」
囁きながら笑うHoneyがあまりにも綺麗で、スタンは胸が締め付けられた。
「…めでたいね。俺は、もう逃げらんねぇ」
冗談混じりにそう呟くと、Honeyが嬉しそうに頷く。
「ふふふ。逃げなくていいの。ずっとここにいて」
その一言に、スタンの理性が静かに溶けた。
彼女の指を掴み、掌に口づけて、
「…あぁ、アンタに完全にハマってんよ」
と低く告げる。
Honeyが微笑み、額を彼の胸に預ける。
スタンはその髪を撫でながら、深く息を吸い、彼女の香りを胸いっぱいに抱きしめた。
甘くて、幸せで、逃げたくない。
この瞬間が、俺の生きる理由だ。
俺の言葉を聞いたHoneyが、顔を上げた。
その瞳には、確かに優しさと…それ以上の、静かな炎が灯っていた。
「…じゃあ、もっとハマらせてあげる」
囁いた声が、耳の奥をくすぐる。
スタンが息を飲んだ瞬間、Honeyはゆっくりと更に距離を詰めてきた。
彼の胸の上で身体を起こし、柔らかな指でスタンの頬をなぞる。
細い指先が喉から鎖骨へ滑っていくたび、その軌跡が熱に変わって焼き付くようだった。
「…Honey」
低く名前を呼んでも、彼女は止まらない。
「ねぇ、スタン」
唇がすぐ近くまで来て、息が混ざる。
「さっき言ったでしょ。逃げなくていいって。でも…」
そこまで言って、Honeyは少し悪戯っぽく笑った。
「本音を言うと、逃げられないようにしてるかな。…だって、スタンが私を見つめる時の顔、好きだから」
その一言で、スタンの中の理性が軋む音を立てた。
甘い香りと、柔らかい吐息。
光を反射して艶めく瞳。
くそ。もう無理だ。
胸の奥で理性が燃え尽きていく。
こんなHoneyを前にして、冷静でいられるわけがない。
彼女がスタンの首に腕をまわし、唇が重なった瞬間、世界が反転した。
音も光も遠のいて、残るのはHoneyの体温だけ。
彼女の指が髪を梳くたび、スタンの中に溜めていた想いが溶かされていく。
「Honey…アンタ、わかってやってんな?」
かすれた声でそう言うと、Honeyはにっこり笑った。
「もちろん。スタンが私にハマってるなら、
私もスタンに溺れたいから」
その言葉に完全にノックアウトされた。
頭の中が真っ白になり、胸が痛いほどに熱くなる。
スタンはHoneyを抱き寄せ、彼女の額に唇を押し当てた。
「…やんじゃん。アンタが妖精みてぇに綺麗で、触れたら壊れちまいそうで…なのに、こんなにも惹きつけられっかんね」
Honeyがそっと微笑み、囁く。
「壊れないわ。だって、スタンが抱きしめてくれてるもの」
完敗だ。
この女に、心ごと持っていかれた。
スタンは小さく息を吐き、
「…めでたいね、Honey。アンタ最強だ」
と呟きながら、そのまま彼女を胸に抱きしめた。
「愛してる。理屈も理由もない。アンタの全部が、俺を壊すくれえに、愛しい。」
その言葉に、Honeyのまつ毛が震えた。
触れ合う額の間に、静かな呼吸がひとつ。
スタンは思う。
この想いがもし溢れすぎてどうにかなっても、構わない。
彼女を愛せるなら、それでいい。
静かな夜の中、鼓動の音だけが2人を包み込んでいた。
スタンがキッチンでコーヒーを入れていた時。
カップにコーヒーを注ぎ終わった瞬間、背中に柔らかな感触が触れた。
温かい。
しかも、まだ少しだけ濡れた髪の香りがふわっと広がる。
「…Honey?」
振り返る間もなく、腕の中にそっと回されたHoneyの腕が、ぎゅっと俺の腹の前で重なる。
背中に感じる心臓の鼓動が、どこか早い。
頬が背中にすり寄ってきて、そこからくすぐったいほどの熱が伝わってくる。
「スタン…大好き…」
その一言で、呼吸が止まった。
どんな言葉よりも重い想いが、真っ直ぐに心臓に突き刺さる。
手に持っていたマグをゆっくりと置いて、振り返らずにHoneyの腕をそっと撫でた。
「俺も愛してんぜ…急にどうしたん?」
声は低く抑えたつもりだったが、喉の奥が熱くて、うまく息が続かない。
少し震えるHoneyの腕を外さず、そのまま両手で包み込むようにして胸のあたりまで引き寄せる。
背中越しに伝わる温もりに、思わず目を閉じた。
「…そんな風に言われたら、コーヒーの香りどころじゃねぇな」
振り返って、Honeyの頬に指を滑らせる。
その瞳が潤んで見えるのを見た瞬間、胸の奥で何かが柔らかく弾けた。
「俺も…たまらなく好きだかんね」
囁くように言って、そっとHoneyの額にキスを落とす。
湯上がりの肌が少し熱くて、手のひらに伝わる心音がやけに近い。
コーヒーの香りと、Honeyの甘いシャンプーの匂いが混ざって、この夜だけは、時間を止めたくなった。
背中に寄りかかるHoneyのぬくもりが、まだ離れない。
そのまま振り返って、Honeyの頬に手を添えた。
濡れた髪が首に触れて、ひやっとした感触が妙に心地いい。
「…なぁ、Honey」
低く囁くと、Honeyが小さく瞬く。
言葉を返すより先に、親指でその頬をなぞった。
「アンタが可愛い時は、言葉より先に、触れたくなんよ」
いつもなら、勢いのままキスしてしまうが、今日は、わざとゆっくり、指先だけで愛を伝える。
唇ではなく、指の腹で顎のラインをなぞる。
そのまま首筋から肩へ、髪の隙間を撫でていく。
Honeyの息が少しだけ甘く震えた。
「…こうしてっと、想いが伝わんだろ?」
Honeyが見上げてくる。瞳がきらきらして、まるで夜空を閉じ込めたみたいだ。
その目を見て、俺はそっと続けた。
「アンタを大切にしてる。ちゃんとわかんように、今夜は触れ方でそれを伝えっから」
言い終わると、Honeyの額に軽く唇を押し当てた。
次は、目尻。
そして、頬。
「言葉じゃ足んねぇ時は、こうして確かめりゃいい」
Honeyの笑顔がふわりと溶けて、そのまま胸の中で小さく笑った。
あぁ、これだ。
守りたいと思った瞬間の、柔らかい空気。
Honeyの好きを、手のひらいっぱいに感じられる瞬間。
今夜は、ただそれだけで、十分だった。
掌の下で、Honeyの肌が少しずつ熱を帯びていくのがわかる。
触れるたびに、その体温が俺の手のひらに移ってくる。
まるでもっとと言われているみたいで、息が浅くなる。
指先を顎から首へ滑らせた時、Honeyの瞳が俺を見上げた。
最初は戸惑いを含んでいた光が、だんだんと、甘い熱に変わっていく。
視線が絡むたびに、静かに火が灯っていくのが分かる。
その色気に、気づかねえわけねえ。
「…Honey」
低く名前を呼ぶと、Honeyの睫毛が小さく震えた。
その反応が、もう俺を理性ごと掴んで離さない。
「前言撤回、そんな目で見られっと、抑えらんねぇな」
声が自分でも驚くほど掠れていた。
唇の距離は、もう指一本分もない。
けれど、まだ触れない。
そのギリギリの間を楽しむように、視線を絡めたまま、頬に指を這わせ、耳の後ろへと滑らせる。
Honeyが小さく息を飲んだのが聞こえた瞬間、堪え切れなくなった。
唇を落とす。
触れた瞬間、Honeyの甘い吐息が混ざり、
そのまま、時間の流れがふっと止まったように感じた。
腕の中でとろけていくHoneyを感じながら、心の奥で、ひとつだけ確信する。
この女を、どうしようもなく愛してる。
その想いがある限り、どんなに甘く乱れても、ちゃんと導いてやれる。
だから今夜も、Honeyの瞳に宿るその熱を、俺の愛で受け止める。
そう思いながら至近距離で見つめあっていたが、ふとHoneyが視線を逸らした。
視線を逸らしたHoneyの横顔に、思わず息が詰まったスタン。
頬も、耳も、ほんのり紅く染まってる。
その仕草ひとつで、空気の温度が一気に上がった気がした。
「スタンの…色気が凄すぎて」
小さく呟くHoneyの声が、妙にくすぐったい。
けどな、それは、こっちの台詞だ。
目の前で恥じらって、視線を泳がせるHoney。
濡れた睫毛、柔らかく結ばれた唇、肌の赤み。
どれを見ても、理性を削られていく。
「言っとっけど…今、俺の方がギリギリだかんね」
そう囁いて、Honeyの顎に指を添える。
ほんの少し上を向かせて、そっと顔を近づけた。
もう香りだけで、身体の奥が反応してしまう。
「アンタの方がずっと色っぽい」
耳元でそう告げると、Honeyの肩がぴくりと揺れた。
それがまた可愛くて、理性が追いつかない。
「…Honey、自覚したほうがいいぜ。
俺にとっちゃ、アンタの仕草ひとつが色気の塊だかんね」
そう言いながら、頬に軽くキスを落とした。
ただの一瞬。
それだけで、指先まで痺れる。
どうしてこんなに惹かれんだろうな。
Honeyの照れた顔を見るたび、守りてえのに、同時に全部奪いたくもなる。
その矛盾ごと、全部が愛しい。
Honeyが何気なしに髪を耳にかけた瞬間、その仕草ひとつで、スタンの喉が鳴った。
乾いた空気を吸うように、息を整えようとするが、駄目だ。
視線が勝手に、Honeyの白い首筋へ吸い寄せられていく。
「…無自覚にそんな顔すんなよ」
低く掠れた声が漏れた。
Honeyが少し肩を揺らし、困ったように笑う。
「え、顔って…そんな変だった?」
「変じゃねぇ。ただ…綺麗すぎっかんね」
言葉の最後が自然と熱を帯びていた。
指先で頬に触れると、Honeyの睫毛が震え、瞳の奥にゆっくりと光が宿っていく。
「…Honey、正直言って我慢がきかねぇ」
唇が、彼女の耳元まで降りていく。
その距離、あと数センチ。
「抱きてぇ…」
本音が、どうしても口から零れ落ちた。
けれどHoneyは、驚いたように目を瞬かせたあと、そっとスタンの胸に手を置いた。
拒むでも、拒まないでもない、優しい仕草。
そして小さく微笑み、囁く。
「…じゃあ、優しくしてね」
その言葉ひとつで、世界が静かに溶けていった。
その一瞬の反応に、スタンの胸が熱くなる。
自分の掌にすっぽりと収まるこの温もりが、どれほど大切な存在か、触れるたび、思い知らされる。
「…Honey」
名を呼ぶ声が低く、震えた。
唇は彼女の髪に触れただけなのに、それだけで心が揺さぶられる。
柔らかい香りが鼻先をかすめ、胸の奥が締めつけられた。
囁く声は、自分でも驚くほど穏やかだった。
「アンタのことなると、冷静でいられねぇ。…守りたくて、触れたくて、確かめたくて、気づけばこうしてんよ」
Honeyが顔を上げた。
潤んだ瞳がまっすぐにスタンを見上げる。
言葉なんてもういらないのに、その視線がすべてを語ってしまう。
「…愛してんぜ、Honey」
彼はそう言って、彼女を包み込んだ。
ただ抱きしめるだけの行為なのに、そこには、数えきれない感情が詰まっている。
彼女の髪を撫で、頬に指を滑らせ、その小さな息づかいを胸の中で感じる。
アンタが笑うと、どんな任務より報われる
アンタが傍にいると、何も怖くねぇ
アンタがいっから、俺は戦えんよ
ひとつひとつの想いが、まるで永遠の誓いのように夜の静けさへ溶けていく。
Honeyが瞳を閉じ、スタンの胸に顔を埋めた。
その仕草だけで、もう何もいらなかった。
スタンはただ、彼女を抱きしめ続けた。
この温もりを、絶対に離さない。
しばらくすると、スタンの腕の中でHoneyがそっと動いた。
彼の胸に頬を預け、規則正しい鼓動に耳を澄ませる。
その拍動が、まるで大丈夫だと言ってくれているようで、Honeyは安心したように微笑んだ。
その笑みを見た瞬間、スタンの喉奥が詰まった。
可愛い。
それだけじゃ足りない。
言葉にできないほど、心が満ちる。
ゆっくりとHoneyの髪を撫でながら、スタンはいつもと違うやり方で想いを伝えようと思った。
唇をHoneyの指先に落とし、一本一本、まるで宝石を扱うように丁寧に口づけていく。
「…この手、俺のために何度も動いてくれたな」
低く囁きながら、指先を掌で包み込む。
Honeyがくすぐったそうに笑った。
その笑顔にまた心を奪われる。
「今夜は、言葉で伝えんぜ」
スタンの声は、いつになく穏やかだった。
「アンタがどれだけ俺の世界を明るくしてんのか、どれだけ救われてっか、ちゃんと伝えときてえ」
彼の指がHoneyの頬をなぞり、顎を軽く持ち上げる。
見つめ合う距離で、静かに続けた。
「アンタが笑うと、胸が痛いくらい嬉しくなる。アンタが泣くと、何もかも壊したくなんよ。
…それが俺の愛情だ。
綺麗ごとでも、優しさだけでもねぇ。
本能で、魂で、Honeyを愛してる」
言葉の合間に、Honeyの額や頬にそっとキスを落とす。
それはいつもよりゆっくりで、まるで時間が止まっているかのようだった。
Honeyは何も言わず、スタンの胸に顔を埋めた。
ただ小さく
「スタン…好き…」
と呟いて、彼の服を掴む。
スタンは彼女の頭を優しく抱き寄せ、そのまま唇を髪に押し当てた。
言葉より、肌より、深く繋がってる。
そう感じながら、スタンは微笑んだ。
「今夜は、アンタの心に存分に触れてたいかんね」
部屋には静かな呼吸と、2人を包むぬくもりだけがあった。
Honeyは彼の胸に顔を埋めたまま、しばらく何も言わなかった。
ただ、スタンの心臓の音を聞いていた。
やがて、ふわりと小さな声がこぼれた。
「…ねぇ、今度は私の番」
「ん?」
首を傾けたスタンの顎に、Honeyの指がそっと触れる。
そのまま頬を包み、まっすぐ見つめてきた。
湯上がりのせいか、ほんのり上気した頬。
濡れたような瞳に甘い光が宿っていて、スタンの呼吸が一瞬、止まった。
「いつも癒してくれるのはスタンでしょ?」
「…今は、私がスタンを癒したいの」
Honeyの声は柔らかく、でもその奥にある意志の強さを、スタンは知っている。
彼女が本気でそう思っている時、スタンはいつも勝てない。
「…そりゃ、断れねぇな」
息を呑む間もなく、唇を塞がれた。
最初は軽く。
けれど、触れるたびに深く、熱を帯びていく。
スタンは思わず彼女の腰に手を回したが、Honeyがすぐにその手を取って、彼の胸に戻した。
「今は、動かないで」
小悪魔めいた笑み。
その声色があまりにも甘くて、全身が熱くなる。
Honeyの唇が、頬から首筋、鎖骨へと降りていく。
触れるたびにスタンの喉が鳴った。
胸の奥から、抗えない衝動がせり上がってくる。
やんじゃん。
この女、俺を完全に虜にしてやがる。
スタンの掌が再びHoneyの腰を掴む。
Honeyの指先が、彼の頬を撫で、耳元で囁いた。
「ねぇ、スタン。こうして触れてるとね…スタンの全部、私のものだって感じるの」
囁きながら笑うHoneyがあまりにも綺麗で、スタンは胸が締め付けられた。
「…めでたいね。俺は、もう逃げらんねぇ」
冗談混じりにそう呟くと、Honeyが嬉しそうに頷く。
「ふふふ。逃げなくていいの。ずっとここにいて」
その一言に、スタンの理性が静かに溶けた。
彼女の指を掴み、掌に口づけて、
「…あぁ、アンタに完全にハマってんよ」
と低く告げる。
Honeyが微笑み、額を彼の胸に預ける。
スタンはその髪を撫でながら、深く息を吸い、彼女の香りを胸いっぱいに抱きしめた。
甘くて、幸せで、逃げたくない。
この瞬間が、俺の生きる理由だ。
俺の言葉を聞いたHoneyが、顔を上げた。
その瞳には、確かに優しさと…それ以上の、静かな炎が灯っていた。
「…じゃあ、もっとハマらせてあげる」
囁いた声が、耳の奥をくすぐる。
スタンが息を飲んだ瞬間、Honeyはゆっくりと更に距離を詰めてきた。
彼の胸の上で身体を起こし、柔らかな指でスタンの頬をなぞる。
細い指先が喉から鎖骨へ滑っていくたび、その軌跡が熱に変わって焼き付くようだった。
「…Honey」
低く名前を呼んでも、彼女は止まらない。
「ねぇ、スタン」
唇がすぐ近くまで来て、息が混ざる。
「さっき言ったでしょ。逃げなくていいって。でも…」
そこまで言って、Honeyは少し悪戯っぽく笑った。
「本音を言うと、逃げられないようにしてるかな。…だって、スタンが私を見つめる時の顔、好きだから」
その一言で、スタンの中の理性が軋む音を立てた。
甘い香りと、柔らかい吐息。
光を反射して艶めく瞳。
くそ。もう無理だ。
胸の奥で理性が燃え尽きていく。
こんなHoneyを前にして、冷静でいられるわけがない。
彼女がスタンの首に腕をまわし、唇が重なった瞬間、世界が反転した。
音も光も遠のいて、残るのはHoneyの体温だけ。
彼女の指が髪を梳くたび、スタンの中に溜めていた想いが溶かされていく。
「Honey…アンタ、わかってやってんな?」
かすれた声でそう言うと、Honeyはにっこり笑った。
「もちろん。スタンが私にハマってるなら、
私もスタンに溺れたいから」
その言葉に完全にノックアウトされた。
頭の中が真っ白になり、胸が痛いほどに熱くなる。
スタンはHoneyを抱き寄せ、彼女の額に唇を押し当てた。
「…やんじゃん。アンタが妖精みてぇに綺麗で、触れたら壊れちまいそうで…なのに、こんなにも惹きつけられっかんね」
Honeyがそっと微笑み、囁く。
「壊れないわ。だって、スタンが抱きしめてくれてるもの」
完敗だ。
この女に、心ごと持っていかれた。
スタンは小さく息を吐き、
「…めでたいね、Honey。アンタ最強だ」
と呟きながら、そのまま彼女を胸に抱きしめた。
「愛してる。理屈も理由もない。アンタの全部が、俺を壊すくれえに、愛しい。」
その言葉に、Honeyのまつ毛が震えた。
触れ合う額の間に、静かな呼吸がひとつ。
スタンは思う。
この想いがもし溢れすぎてどうにかなっても、構わない。
彼女を愛せるなら、それでいい。
静かな夜の中、鼓動の音だけが2人を包み込んでいた。
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