日常
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ある日、研究室の休憩所でルーナと話すHoney。
ルーナからの相談は、「どうしたら彼をその気に出きるか?」だった。
Honeyにこの手の相談が多いのは、それだけHoneyとスタンがおしどり夫婦として有名で、皆その関係性に憧れるからである。
ルーナと石化以降面識のあるスタンと、出来る女性トップクラスとも言えるHoneyに、出来る女プライドを持つルーナが相談するのは自然な事だった。
Honey「お互いの気持ちが大事だと思うけど…」
ルーナ「もうこの際、既成事実でも!いや、私出来る女だから…」
揺れる乙女心に可愛いなと微笑ましく目を細めたHoney。
そんな時にスタンがコーヒーを取りに近くへやってきた。
Honey「ふふふ。ここは男の人の意見も聞いてみましょ?!ねえ、スタン、付き合ってる彼女と一歩関係を進める場合スタンならどうする?」
==スタン視点
コーヒーメーカーの前でカップに注いでいると、聞き慣れた声が後ろからふわりと届いた。
振り返ると、Honeyはいつもの優しい目元で微笑んでいて、ルーナはどこか照れ臭そうにしてるが、口元は真剣だ。
Honeyの表情から、これは軽口じゃなくて相談だとすぐ分かった。
こういう場に俺を引き込んでくるのも、Honeyなりの答え方なんだろう。
俺はコーヒーを片手に少し歩み寄り、ルーナの隣の壁に軽く肩を預けた。
「……そうだな」
少し間をおいてから、俺は淡々と、けれど真剣に口を開いた。
「相手の気持ちを無視して強引に進めたって、どこかで歪みが出る。大事なのは、ちゃんと伝えることだ。言葉にして、自分の想いをちゃんと届ける。それで応えてくれる相手なら、自然と距離も縮まる」
少し視線をHoneyに向ける。Honeyはふわりと微笑んだまま、目で続けてと促す。
「それでも、どうしても届かないときは…勇気が要るが、一歩踏み込む。自分から、手を取る覚悟を決める。その時、ただの欲じゃねえ、本気が伝わってなきゃ意味がねえ」
カップを持つ手に軽く力が入った。
Honeyと向き合ってきた時間、そのすべてが、今の俺の言葉の根になっている。
「……女がリードするか、男がリードするかは、そんな事は関係ない。気持ちと覚悟。それだけが、次のステージに進む鍵なんよ」
俺の言葉に、ルーナは少し目を丸くしながらも、どこか照れたようにうつむいた。
Honeyは静かに彼女の背をトン、と優しく押してやる。
Honey「……ね? スタンって、こういうところ本当に真っ直ぐで、優しいの」
照れくさくて、ついコーヒーを口に運ぶ。
けれど、Honeyの隣でほんの少しだけ赤くなったルーナの頬が見えた時、恋に悩む強がりな女は、案外一番可愛いもんだなと、心の中で思った。
ルーナの中で何か覚悟が決まったのか、相談前より吹っ切れた表情でHoneyとスタンにお礼を伝え、愛しの千空の元へ駆けていった。
残されたスタンとHoney。
後ろ姿を眺めながら、Honeyが嬉しそうな表情で話しかけた。
「ふふふ。可愛いな~。応援したくなっちゃう。…ねぇ、スタンは私と付き合ってた頃、一歩関係を踏み出す時、緊張した?」
その声に視線を横に向けると、Honeyが頬を緩めて、俺を見上げていた。
あの頃の思い出を辿るような、あたたかくて、少し照れた瞳で。
緊張したか…そんなの、答えは決まってる。
俺は一度、ポケットに手を突っ込み、口元を緩めた。
「……したぜ。死線を越える任務より、よっぽどな」
淡く笑うHoneyの髪に、指先でそっと触れる。
あの時の感触と変わらない。
「アンタが、いや…Honeyが、どう応えてくれっか分からなかったかんね。何を言えば気持ちが伝わるかも、どうすればただの欲じゃねえ真剣さを分かってもらえるかも、ずっと考えてた」
唇が、自然と一言だけ続けた。
「……大事だかんね。今も変わらず、ずっと」
Honeyが少し驚いたように目を見開いて、それから静かに微笑む。
あの時の緊張は、今こうして隣で肩を並べて笑ってくれるHoneyの存在で、全部報われた。
一歩踏み出して、本当に良かったと心から思う。
そして、今後も何度でも、一歩踏み出し続ける。
Honeyとの未来のためになら、何度だって。
「安心して、スタン。あの時伝えてくれた真剣さは3700年経っても、忘れてないわ。…今じゃ毎日スタンへの好きが溢れて大変よ…」
お茶目に笑ったHoneyの横顔が、ふっと窓辺の光に染まった。
夕陽の斜光が頬を柔らかく照らして、まるで時間さえも優しく撫でているように見えた。
……まったく。
息が詰まるほど綺麗だった。
3700年を越えて、同じ時間をこうして並んで歩けている。
それだけでもう、奇跡みたいなもんだ。
俺は無言のまま、手元のカップに目を落とすフリをしながらも視線だけはHoneyから逸らさなかった。
この目に焼き付けておきたかった。
笑うHoneyも、強くて脆いとこも、全部まるごと。
「……溢れて大変なのは、俺もだ。けど、安心しろ。全部受け止める。アンタの好きも、不安も、全部」
ふっと眉を下げて、にやりと口端を持ち上げる。
「毎日、Honeyに惚れ直してんよ。昔よりも、ずっと深くな」
Honeyの指先にそっと自分の指を重ねる。
あたたかい。
確かにここにいる。
そんな実感が、胸を締め付けるほど愛しい。
言葉じゃ足りねえなら、これからの時間で、何度でも伝えよう。
俺がどれだけHoneyに夢中か、どれだけ宝物みたいに思ってるか…全部。
ふとスタンの耳元に口元を寄せたHoney
「スタンがどれだけ私に夢中か、今夜私に教えて…」
鼓膜を撫でるような、甘い囁き。
耳元に届いたその声に、呼吸が一瞬止まった。
それは音というより、熱だった。
Honeyの吐息が耳殻に触れた瞬間、背筋を静かに走る火花のような感覚。
その一言で、俺のすべてが一気に戦闘態勢に切り替わった。
「……Honey、」
低く絞り出した声は、もう完全に火がついた証だった。
身体の奥底から湧き上がる、抗えない衝動。
それを必死に理性の皮で包もうとしながら、ゆっくりHoneyの頬に指を沿わせて、真正面からその瞳を覗き込む。
今夜、俺がどれだけ夢中か、その意味を、本当に教えてほしいなら。
「……覚悟、しとけよ。甘さも熱も、全部乗せて教える」
喉奥で燻るような声で、ぎりぎり耳にかすめる距離で囁き返す。
そして最後に、唇を触れるか触れないかの間際で止めて
「……逃なんざねえかんな、Honey」
甘く、低く、誓うように囁いた。
==Honey視点
Honeyは言葉通り話だけ聞くつもりだったので、一瞬頭に?を浮かべたが自分が誘惑紛いな発言をした事に気付き慌てるも、言葉で聞きたい女心がある事に気付き、言葉はアレだが伝えた意味は正しいと自己完結した。
==スタン視点
Honeyの反応を見るに……あぁ。話だけ、ね。
Honeyの反応で察したスタン。
もちろん話すつもりだった。最初は。
でも、そう言う顔で。
そう言う声で。
そう言う目で。
本当に話だけで済ませるつもりだったのか?
まるで無自覚な挑発だ。
わかってる。
Honeyは、計算じゃなくて本気で話のつもりなんだろう。
でもな
「……そりゃ、俺も話だけのつもりだったぜ。けど、Honey」
その唇が、言葉を紡いだその口元が。
今夜、私に教えてって誘ったその瞳が。
何より、俺を信じて甘えてくる全部が、理性を試してくる。
「……そこまでされて、何もせず引き下がるほど落ち着いた男じゃねえな、俺は」
苦笑交じりに唇を歪めて、Honeyの頬を軽く指先で撫でる。
「話だけで終わらせたら、たぶん……この気持ちの行き場がなくして、余計に不機嫌になんよ?」
そう言いながら、その細い腰に腕をまわし、優しく、だが決して逃がさない距離に引き寄せた。
「……交渉するっつうのでどうだ?話は聞く。だが、どれだけ夢中かを教える手も、止めねえ」
囁きながら、頬にキスひとつ。
甘さと熱、その境界線を、あえて曖昧にしながら。
スタンの夜は、Honeyがどう出ようと、すでに受け止める覚悟で満ちていた。
「スタンが不機嫌?ふふっ…イメージつかないわ。OK,交渉でいきましょ。どんな作戦にしようかしら…」
どこか楽しそうなHoney。
「作戦、ね……」
ほんの一瞬、Honeyの髪にかかる光の角度を見つめた。
彼女がからかうような微笑みを浮かべている時、目元にだけ本音が滲むのを、オレはもう知ってる。
少し拗ねたフリでもしてみるか。
といっても、Honeyの前じゃ芝居にならない。本気でムッとしたフリは、オレの性に合わない。
けど、静かに懐へ入り込む作戦なら、得意だ。
「Honey。…交渉の場をベッドに移したら、話が早くまとまりそうだと思わねえか?」
囁くように、低く。
耳元ぎりぎりに声を落とす。
目はあくまで冷静に、けれど射抜くように彼女だけを見つめた。
「この交渉、譲歩の余地はある。…ただし、アンタが最初の一手を打つなら、だ」
指先で彼女の指をひとつ、またひとつ絡め取る。
まるで契約の印を取り交わすかのように、丁寧に、逃がさず。
「それとも、俺にすべて任せっか?」
その言葉のあとの沈黙に、夜の空気が少しだけ濃くなった気がした。
さて、Honey。
アンタの出方次第で、今夜の交渉はどれだけ激しくも甘くもできる。
この作戦名は、沈黙の圧迫。
心と身体、両方にじわじわ効いてくるのが肝なんよ。
すると他の研究員がHoneyを呼ぶ声がした。
ハッと我に返ったHoneyが呼ばれた事により、一旦終わったが、去り際に耳まで赤くなっていたHoneyに「…もう」と口パクされたのには可愛すぎて内心ドキッとしたスタン。
これから始まる攻防戦を、楽しみせずにはいられない。
続く。
ルーナからの相談は、「どうしたら彼をその気に出きるか?」だった。
Honeyにこの手の相談が多いのは、それだけHoneyとスタンがおしどり夫婦として有名で、皆その関係性に憧れるからである。
ルーナと石化以降面識のあるスタンと、出来る女性トップクラスとも言えるHoneyに、出来る女プライドを持つルーナが相談するのは自然な事だった。
Honey「お互いの気持ちが大事だと思うけど…」
ルーナ「もうこの際、既成事実でも!いや、私出来る女だから…」
揺れる乙女心に可愛いなと微笑ましく目を細めたHoney。
そんな時にスタンがコーヒーを取りに近くへやってきた。
Honey「ふふふ。ここは男の人の意見も聞いてみましょ?!ねえ、スタン、付き合ってる彼女と一歩関係を進める場合スタンならどうする?」
==スタン視点
コーヒーメーカーの前でカップに注いでいると、聞き慣れた声が後ろからふわりと届いた。
振り返ると、Honeyはいつもの優しい目元で微笑んでいて、ルーナはどこか照れ臭そうにしてるが、口元は真剣だ。
Honeyの表情から、これは軽口じゃなくて相談だとすぐ分かった。
こういう場に俺を引き込んでくるのも、Honeyなりの答え方なんだろう。
俺はコーヒーを片手に少し歩み寄り、ルーナの隣の壁に軽く肩を預けた。
「……そうだな」
少し間をおいてから、俺は淡々と、けれど真剣に口を開いた。
「相手の気持ちを無視して強引に進めたって、どこかで歪みが出る。大事なのは、ちゃんと伝えることだ。言葉にして、自分の想いをちゃんと届ける。それで応えてくれる相手なら、自然と距離も縮まる」
少し視線をHoneyに向ける。Honeyはふわりと微笑んだまま、目で続けてと促す。
「それでも、どうしても届かないときは…勇気が要るが、一歩踏み込む。自分から、手を取る覚悟を決める。その時、ただの欲じゃねえ、本気が伝わってなきゃ意味がねえ」
カップを持つ手に軽く力が入った。
Honeyと向き合ってきた時間、そのすべてが、今の俺の言葉の根になっている。
「……女がリードするか、男がリードするかは、そんな事は関係ない。気持ちと覚悟。それだけが、次のステージに進む鍵なんよ」
俺の言葉に、ルーナは少し目を丸くしながらも、どこか照れたようにうつむいた。
Honeyは静かに彼女の背をトン、と優しく押してやる。
Honey「……ね? スタンって、こういうところ本当に真っ直ぐで、優しいの」
照れくさくて、ついコーヒーを口に運ぶ。
けれど、Honeyの隣でほんの少しだけ赤くなったルーナの頬が見えた時、恋に悩む強がりな女は、案外一番可愛いもんだなと、心の中で思った。
ルーナの中で何か覚悟が決まったのか、相談前より吹っ切れた表情でHoneyとスタンにお礼を伝え、愛しの千空の元へ駆けていった。
残されたスタンとHoney。
後ろ姿を眺めながら、Honeyが嬉しそうな表情で話しかけた。
「ふふふ。可愛いな~。応援したくなっちゃう。…ねぇ、スタンは私と付き合ってた頃、一歩関係を踏み出す時、緊張した?」
その声に視線を横に向けると、Honeyが頬を緩めて、俺を見上げていた。
あの頃の思い出を辿るような、あたたかくて、少し照れた瞳で。
緊張したか…そんなの、答えは決まってる。
俺は一度、ポケットに手を突っ込み、口元を緩めた。
「……したぜ。死線を越える任務より、よっぽどな」
淡く笑うHoneyの髪に、指先でそっと触れる。
あの時の感触と変わらない。
「アンタが、いや…Honeyが、どう応えてくれっか分からなかったかんね。何を言えば気持ちが伝わるかも、どうすればただの欲じゃねえ真剣さを分かってもらえるかも、ずっと考えてた」
唇が、自然と一言だけ続けた。
「……大事だかんね。今も変わらず、ずっと」
Honeyが少し驚いたように目を見開いて、それから静かに微笑む。
あの時の緊張は、今こうして隣で肩を並べて笑ってくれるHoneyの存在で、全部報われた。
一歩踏み出して、本当に良かったと心から思う。
そして、今後も何度でも、一歩踏み出し続ける。
Honeyとの未来のためになら、何度だって。
「安心して、スタン。あの時伝えてくれた真剣さは3700年経っても、忘れてないわ。…今じゃ毎日スタンへの好きが溢れて大変よ…」
お茶目に笑ったHoneyの横顔が、ふっと窓辺の光に染まった。
夕陽の斜光が頬を柔らかく照らして、まるで時間さえも優しく撫でているように見えた。
……まったく。
息が詰まるほど綺麗だった。
3700年を越えて、同じ時間をこうして並んで歩けている。
それだけでもう、奇跡みたいなもんだ。
俺は無言のまま、手元のカップに目を落とすフリをしながらも視線だけはHoneyから逸らさなかった。
この目に焼き付けておきたかった。
笑うHoneyも、強くて脆いとこも、全部まるごと。
「……溢れて大変なのは、俺もだ。けど、安心しろ。全部受け止める。アンタの好きも、不安も、全部」
ふっと眉を下げて、にやりと口端を持ち上げる。
「毎日、Honeyに惚れ直してんよ。昔よりも、ずっと深くな」
Honeyの指先にそっと自分の指を重ねる。
あたたかい。
確かにここにいる。
そんな実感が、胸を締め付けるほど愛しい。
言葉じゃ足りねえなら、これからの時間で、何度でも伝えよう。
俺がどれだけHoneyに夢中か、どれだけ宝物みたいに思ってるか…全部。
ふとスタンの耳元に口元を寄せたHoney
「スタンがどれだけ私に夢中か、今夜私に教えて…」
鼓膜を撫でるような、甘い囁き。
耳元に届いたその声に、呼吸が一瞬止まった。
それは音というより、熱だった。
Honeyの吐息が耳殻に触れた瞬間、背筋を静かに走る火花のような感覚。
その一言で、俺のすべてが一気に戦闘態勢に切り替わった。
「……Honey、」
低く絞り出した声は、もう完全に火がついた証だった。
身体の奥底から湧き上がる、抗えない衝動。
それを必死に理性の皮で包もうとしながら、ゆっくりHoneyの頬に指を沿わせて、真正面からその瞳を覗き込む。
今夜、俺がどれだけ夢中か、その意味を、本当に教えてほしいなら。
「……覚悟、しとけよ。甘さも熱も、全部乗せて教える」
喉奥で燻るような声で、ぎりぎり耳にかすめる距離で囁き返す。
そして最後に、唇を触れるか触れないかの間際で止めて
「……逃なんざねえかんな、Honey」
甘く、低く、誓うように囁いた。
==Honey視点
Honeyは言葉通り話だけ聞くつもりだったので、一瞬頭に?を浮かべたが自分が誘惑紛いな発言をした事に気付き慌てるも、言葉で聞きたい女心がある事に気付き、言葉はアレだが伝えた意味は正しいと自己完結した。
==スタン視点
Honeyの反応を見るに……あぁ。話だけ、ね。
Honeyの反応で察したスタン。
もちろん話すつもりだった。最初は。
でも、そう言う顔で。
そう言う声で。
そう言う目で。
本当に話だけで済ませるつもりだったのか?
まるで無自覚な挑発だ。
わかってる。
Honeyは、計算じゃなくて本気で話のつもりなんだろう。
でもな
「……そりゃ、俺も話だけのつもりだったぜ。けど、Honey」
その唇が、言葉を紡いだその口元が。
今夜、私に教えてって誘ったその瞳が。
何より、俺を信じて甘えてくる全部が、理性を試してくる。
「……そこまでされて、何もせず引き下がるほど落ち着いた男じゃねえな、俺は」
苦笑交じりに唇を歪めて、Honeyの頬を軽く指先で撫でる。
「話だけで終わらせたら、たぶん……この気持ちの行き場がなくして、余計に不機嫌になんよ?」
そう言いながら、その細い腰に腕をまわし、優しく、だが決して逃がさない距離に引き寄せた。
「……交渉するっつうのでどうだ?話は聞く。だが、どれだけ夢中かを教える手も、止めねえ」
囁きながら、頬にキスひとつ。
甘さと熱、その境界線を、あえて曖昧にしながら。
スタンの夜は、Honeyがどう出ようと、すでに受け止める覚悟で満ちていた。
「スタンが不機嫌?ふふっ…イメージつかないわ。OK,交渉でいきましょ。どんな作戦にしようかしら…」
どこか楽しそうなHoney。
「作戦、ね……」
ほんの一瞬、Honeyの髪にかかる光の角度を見つめた。
彼女がからかうような微笑みを浮かべている時、目元にだけ本音が滲むのを、オレはもう知ってる。
少し拗ねたフリでもしてみるか。
といっても、Honeyの前じゃ芝居にならない。本気でムッとしたフリは、オレの性に合わない。
けど、静かに懐へ入り込む作戦なら、得意だ。
「Honey。…交渉の場をベッドに移したら、話が早くまとまりそうだと思わねえか?」
囁くように、低く。
耳元ぎりぎりに声を落とす。
目はあくまで冷静に、けれど射抜くように彼女だけを見つめた。
「この交渉、譲歩の余地はある。…ただし、アンタが最初の一手を打つなら、だ」
指先で彼女の指をひとつ、またひとつ絡め取る。
まるで契約の印を取り交わすかのように、丁寧に、逃がさず。
「それとも、俺にすべて任せっか?」
その言葉のあとの沈黙に、夜の空気が少しだけ濃くなった気がした。
さて、Honey。
アンタの出方次第で、今夜の交渉はどれだけ激しくも甘くもできる。
この作戦名は、沈黙の圧迫。
心と身体、両方にじわじわ効いてくるのが肝なんよ。
すると他の研究員がHoneyを呼ぶ声がした。
ハッと我に返ったHoneyが呼ばれた事により、一旦終わったが、去り際に耳まで赤くなっていたHoneyに「…もう」と口パクされたのには可愛すぎて内心ドキッとしたスタン。
これから始まる攻防戦を、楽しみせずにはいられない。
続く。