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スタン離陸
管制塔ではレーダー担当レナードから試験のGOサインが出た為、スタンとHoneyが無線通信を始めた。
Honey「こちら管制塔Honey、スタン調子はどうかしら?」
コックピットに響く無線越しのHoneyの声。
スタンはスロットルに手を添えたまま、ヘルメット越しに小さく笑った。
スタン「こちらファングワン。……問題ない。最高に気分がいい。理由は……言わなくてもわかんだろ?」
やや低めの声で、少しだけ甘さを含ませながら答える。
機体は既に安定高度へと上昇中。
だが、頭のどこかはまだ地上――Honeyのスリットとウィンク――に引っかかっていた。
通信室ではレナードが「…え?俺、聞いていいやつ…?」と小さく呟きながらモニターを見ていたが、Honeyは笑いを堪えながら冷静に返した。
Honey「ええ、最高の理由ね。……でも、お仕事中だから集中して。落としたら許さないわよ、スタンリー隊長?」
その声に、スタンの口元がわずかに緩む。
いつもの彼女らしい、冷静で、でもどこか甘くて意地悪な言い方。
それだけで、彼の心はまたひとつ引き締まり、そして浮ついた。
スタン「OK。Dr.Honeyの言うことなら、全力で従うさ」
小さなクリック音のあと、再び静寂。
だが、2人の間には確かな温度と帰還後の続きを匂わせる甘さが漂っていた。
機体は、さらなる高度へ。
だがスタンの中には、さっきのウィンクと脚線美がしっかりインプットされたままだ。
それは、彼の士気にとって――最強のブースターだった。
試験はスタンの絶好調もあり、滞りなく無事終了し、今回最後の無線だ。
Honey「スタン…今日本当に調子いいみたいね!とてもいいデータが録れたわ。ありがとう。…気を付けて帰還してね。…レナードに変わるわね」
最後は優しさを含んだ声色でHoneyは上空の飛行機を見つめた。
無線越しに聞こえたHoneyの柔らかな声。
それを聞いた瞬間、スタンの中で張り詰めていた任務の緊張が、ふっとほどける。
機体の操縦桿を少しだけ緩め、静かに息を吐いた。
今日の飛行は、正直、絶好調の言葉すら控えめに感じるほどの出来だった。
スタン(心の声)「操作感覚、視界、エンジンレスポンス、全てが完璧だった…」
だが、何よりも彼の集中を研ぎ澄ませ、士気を最大限に引き上げたのは――
管制塔で見守るHoneyの存在、それに尽きる。
いつもなら訓練や試験飛行は淡々と終える。
けれど今日は違った。
彼女の笑顔、彼女のウィンク、彼女の声――すべてがスタンの感覚を研ぎ澄まし、
機体と一体になるような感覚を与えてくれていた。
スタン:「ファングワンより、管制塔へ。任務終了。帰還する。……Dr.Honey、ナイスサポートだったぜ。おかげで完璧に飛べた。」
ほんの少し、いつもより柔らかく返す。
そして、ごく短く付け加えた。
スタン「帰ったら、アンタに着陸させてもらおうか、Dr.Honey」
無線の向こう、彼女がどんな顔をしてるのか――それを想像しながら、機体は旋回を始めた。
着陸態勢に入る頃、スタンの胸の内には達成感と、もう一つの欲――
早く彼女に会いたいという衝動が、静かに燃えていた。
滑走路にタイヤが触れ、軽い衝撃と共に機体が地上を走り抜けていく。
スタンはいつもの冷静沈着な動作で操縦をまとめながらも、
着陸の瞬間から心はすでにある場所へ向かっていた。
ブレーキ完了。エンジン停止。チェック項目を一通り確認。
同乗していた記録担当の隊員に軽く頷きながら、スタンは迷うことなくヘルメットを脱ぎ――機体のキャノピーが開くのと同時に、視線はまっすぐ管制塔を捉えた。
スタン(心の声)「…あそこに、いるはずだ」
最短ルートを頭の中で計算しながら、スタンはタラップを下りる。
地上クルーたちが拍手と共に迎えるが、彼はそれに片手で軽く応えただけで、足は止めない。
彼が目指しているのはただ一人――Dr.Honey
彼女がまだ計器やデータのチェック中だと分かっていても、顔が見たい。声が聞きたい。それが最優先だった。
そして――
「Honeyはどこだ?」と部下に聞くまでもなく、あの白衣の背中を見つけた。
スタン:「……Honey」
管制塔入口を入った瞬間、少しだけ低く落ち着いた声で呼ぶ。
その声に振り向いた彼女の顔。
白衣姿で笑顔を浮かべる彼女の瞳を見た瞬間――スタンはもう我慢できなかった。
スッと歩み寄り、手を取り、自分の胸元へ引き寄せる。
周囲に人がいようが関係ない。
無事帰還できたのは、彼女がいたからだ。
Honeyの額にそっと唇を落とす。
それが、彼の最初の行動だった――。
人が居るところで滅多にイチャイチャしないスタンらしからぬ行動にHoneyも驚きつつも、頬が紅潮している。
Honey「スタン、ナイスフライトだったわね。ふふふ。上機嫌ね、スタン。レナードが呼んでるわ、行ってあげて」
スタンは名残惜しさを残しつつHoneyを離し、レナードの元へ。
Honeyはその間に研究員たちを返し、自らも戻る準備をし、廊下へ出た。
その瞬間――Honeyの背に、どこか熱を帯びた視線と気配。
くすぐったいほど静かな足音のあと、ふいに腰元へまわされる強い腕。
Honey「……っスタン?」
驚く間もなく、ぐいっと後ろから引き寄せられる。
そのまま、人気のない通路の角――私室エリアに繋がる分岐の陰へと連れ込まれた。
スタンの胸に背中がピタリと重なり、
逃れられないほど腕は硬く、熱っぽく絡みつく。
Honeyの耳元に落とされる、低く押し殺した声――
スタン「……今だけだ。誰にも見られたくなかったんよ。アンタが他の奴の前で微笑んでるのが…冗談抜きで……限界だった」
その声は、冷静な隊長の仮面を脱ぎ捨てた、ただの男。
いつも以上に感情がにじむ、深い欲と独占の香り。
スタン「見えてたぜ、さっきのスリットから覗く脚……上空から戻って真っ先に思ったのは、Honeyを誰にも見せたくねぇってことだ。俺だけが見て、触れて、感じる……
アンタは、俺のもんだろ?」
Honeyの首筋へ、そっと触れる唇。
噛みつくでもなく、ただ確かめるように――彼女の存在を味わう。
さらに低くスタンは耳元で囁いた。
スタン「……今夜、覚悟してろよ。訓練終わり次第、すぐ帰るかんね。そっちが煽ったんだ。責任、取ってもらうぞ。いいな?」
愛しさも欲も入り混じったその声音に、Honeyの心臓は跳ねる。
ただの「わかった」では終われなかった。
それほどに彼は、今日のHoneyに本能を揺さぶられていた。
理性の仮面を静かに脱ぎ捨てたまま、Honeyという存在を「俺のものだ」と確かめに来た。それが、彼の本能であり、今夜の予告状だった。
スタンの瞳に確かに宿る欲情と、首筋に触れる確かな熱。
冷静なスタンが見せた自分に向けられた熱に、Honeyの胸の奥がギュッと切なく疼く。
気づけばHoneyは耳まで紅潮し、瞳は潤んでいた。
スタンと愛が深まる中で、自分がこんなにも欲しがりだと知った。
スタンの首筋に自ら両腕を回し、耳元で囁いた。
Honey「今夜も沢山私を欲して、スタン…」
そして、耳にチュッっと軽く音をたててキスをした後、身体を離して来た道を戻った。
──音を立てて、耳元に残された軽いキスの余韻。
やんじゃん。
その一瞬で、Honeyの言葉と熱が全神経を撃ち抜いてくる。
胸元にまだ残る、彼女の腕の温もり
離れていく背中を目で追いながら、スタンは微かに眉を寄せて、舌打ちする寸前で堪えた。
スタン「……欲しがりなのは、どっちだよ」
内心は、正直火が点いたままだ。
その声も目も仕草も、全部が俺の理性を試してくる。
彼女の潤んだ瞳も、紅潮した頬も――
あんな色気を纏って「欲して」なんて言われたら、理性も矜持もクソ喰らえだ。
でも。触れなかった。今はまだ。
それがHoneyの余韻を壊さない、最大の返しだと思った。
血の気はすっかり熱を帯び、心も身体も既に彼女の名を呼び続けている。
ポケットの中の指先が軽く痙攣する。
どれだけ欲しているかを悟らせたくないのに、バレてる。完全にバレてる。
……今夜は、覚悟してろよ
“たくさん欲して”ってのは、そう言う意味で受け取っていいんだな?
静かに呟きながら、口角がわずかに上がる。
一歩、また一歩、彼女の熱を抱えたまま訓練エリアへと向かう背に、すでに決まっている夜の予定を繰り返し思い描いていた。
彼女の言葉通りに、全部を受け止める夜にする。
そして、願わくば――
「欲しがり」だと気づいたにHoney、もう一歩深い悦びを教えてやりたい。
──帰宅後。
玄関を開けた瞬間、Honeyの香りと、キッチンから漂う軽やかな音に出迎えられた。
スタンは無言でブーツを脱ぎ、無骨なジャケットを壁のフックにかける。
Honey「スタン、おかえりなさい」
エプロン姿で振り返るHoneyの笑顔は、まるで何もなかったかのように柔らかい。
が、その目の奥は違う。
さっき耳元で囁いたくせに、無かったことみたいなふるまい――
それが逆に火に油を注いでくる。
スタン「……ただいま」
短く返して、スタンはゆっくり彼女に歩み寄る。
キッチン台の向こうでお茶を注いでいたHoneyの背後に立ち、何も言わずに背中に手を添える。
体温を伝えた瞬間、Honeyの指が少しだけ止まった。
Honey「……どうしたの? スタン」
スタン「いや、Honeyのこと考えてたんよ」
Honey「私の……こと?」
スタン「昼間、欲しがりだと自覚したって言ってたろ。あれ、嘘じゃねえな?」
Honeyは驚いたように振り返りかけたが、すぐに視線を逸らして、小さく頷く。
スタンはそれを見て、微かに笑った。
スタン「だったら…もっと欲しがってる顔、見せな。今度は、アンタから。」
そのまま彼女の腰を引き寄せて、後ろから抱きしめた。
スタン「いつもは俺が求めてばっかりだかんね。けど今夜は、アンタの欲しいって感情を俺に見せてもらうかんね」
Honeyの肩がビクリと揺れた。
息が浅くなっていく。スタンの声と熱に、自然と身体が反応している。
彼はそのまま、首筋にそっと唇を近づけ、息だけを吹きかける。
スタン「欲しがりなら……アンタから、奪いに来な。俺は逃げも隠れもしない。が、与えるだけじゃもう満足させねぇ」
もっと見せろ
もっと、晒せ
もっと、欲しがれ
それが、スタンがHoneyに与えるもう一歩深い悦び。
Honeyの頬が紅潮し、肩越しに彼を見上げて口を開く。
Honey「……そんなの、ずるいわ、スタンいつも私をこうやって…追い詰めてくる……」
スタン「ふっ、違えな。今夜は、アンタに狩ってもらう番だ。逃げる気なんか、最初からねぇけどな」
そして、少しだけ身を離してスタンは言う。
スタン「俺のどこが欲しい?言葉で。行動で。アンタから求めてくれ」
彼の瞳はどこまでも真剣で、どこまでも優しい――
けれどその奥に潜む野生が、Honeyの奥底にある本能を炙り出していく。
悦びとは支配だけではない。
求められる快感も、曝け出す快感も、どちらも等しく美しい。
そしてHoneyは、愛するスタンにだけ見せる、とびきり甘くて大胆な一面をそっと指先から、言葉から、ゆっくりと解き放っていく。
一先ず食事とお風呂を終え、Honeyはドレッサーに向かいながらスタンに言われた事が頭に反復する。
もうすぐスタンがお風呂から出てくる。
Honeyはガウンの下に着ていた黒いキャミソールスリップの裾をなぞり、立ち上がる
==スタンside
濡れた髪をタオルで軽く拭いながら、お風呂から出た。そして何気なくリビングへ目をやった。
照明はやや落とされ、温かいオレンジの灯りが部屋を優しく包んでいる。
その中で、立ち上がったHoneyがこちらを向いた瞬間――
……視線が、合った。
いや、射抜かれた。
あの瞳――さっきまでのHoneyじゃねぇ。
躊躇も遠慮も無い。
俺を欲している女の目だった。
タオルの動きが止まる。
一瞬、呼吸も。
ガウンの裾から覗く黒いスリップ。滑るような布地が身体に沿って、影を落とす。
動くたびに裾が揺れ、白い太ももがチラリと覗く。
無防備で、でも狙ってる。
男を仕留めに来ている目と仕草。
「スタン」
甘く囁く声。
「私、狩りに来たわよ」
……アンタ、覚悟できてんのか?
思わず喉が鳴る。
アンタの欲しいって感情――
確かに、確かに今、伝わった。
数歩歩み寄っただけで、空気の温度が一気に上がる。
向かい合った距離、あとわずか。
Honeyの手が俺の腰にそっと触れた。
指先が浴室の熱を感じ取るように、俺の肌をなぞる。
Honey「スタンの全部が欲しいの。…今夜は、私から奪わせて」
唇が近づいてきた時、もう何も言えなかった。
――そうか。
これが、俺が見たかった本音のHoneyか。
もう逃げも、制御も、必要ない。
アンタがそう来るなら……
全部、受け止める。
そして、それ以上に与えてやる。
アンタがもっと欲しがりたくなるような、甘くて苦しい悦びを。
──今夜は、そういう夜だ。
2人の唇がそっと触れる。
軽いキスだが、甘くて苦しい悦びが始まる合図の様に2人の瞳に宿る熱。
スタンの両頬に手を添え、ねだる様にキスをする。
――その瞬間、時が止まった気がした。
ソファーに座った俺の膝に乗ったHoneyが、まっすぐ俺を見つめてくる。
吐息すらも、微かに触れる距離で。
その頬に触れられた手の温度と、瞳に宿る揺るぎない覚悟。
……そして――はらり
静かな音と共に、Honeyの肩口からガウンが滑り落ちる。
それは偶然か、それとも……俺への許しか。
思考が一瞬、追いつかない。
けど確かに見えた。黒のスリップ越しに透ける輪郭と、胸元の影。
理性がかすかに軋む音を立てた。
スタン「……Honey」
思わず名前を呼ぶ声が、かすれて低くなる。
こんなに美しいものを前にして、冷静でいられる訳がない。
けれど、抱き締める腕は慎重に。
瞳だけは、絶対にアンタから逸らさない。
お前が見せたすべてに、俺も応えなきゃならない。
これは衝動ではない。欲望でもない。
魂ごと、愛したくなる感情。
アンタが勇気を出して見せてくれた一面を、
ただ甘やかすだけじゃねえ尊く、丁寧に、包み込むように愛したい。
その覚悟を、確かにした。
膝の上のHoneyに、もう一度、今度は深く、静かに、唇を重ねた。
深く、静かに、しかし情熱と欲を孕んだキスは肌の体温を上げ、乱れる呼吸と上気した肌、Honeyは未知の自分を自覚していた。目の前の男が欲しくてたまらないと。
その瞬間、Honeyの瞳に宿った欲と渇望の光。
俺を求めるその視線が、理性の奥に眠る獣を静かに、しかし確実に目覚めさせた。
ただ可愛いだけじゃない。
ただ愛おしいだけじゃない。
目の前にいるのは、俺を求めて、俺だけを欲しがって、震えるほどに惹かれてきている女だ。
それも、俺の最愛の嫁 Honey ――
息が触れる距離、わずかに開いた唇。
肌にはっきりと浮かぶ熱と、俺のものになりたいと全身で語るような仕草。
――こんなHoney、見たことがなかった。
だが、それが嬉しかった。
たまらなく、嬉しかった。
Honeyがここまで自分を曝け出してくれること、理屈じゃない衝動で、俺を欲しがってくれること。
スタン「……いい顔だ、Honey」
喉の奥で低く響いた声は、自分でも驚くほど掠れていて、だけど、どこまでも深く優しい。
スタン「そうやって、俺を欲しがってくれるアンタが……一番、綺麗だぜ」
これ以上どうやって愛せば、
この想いを全部伝えられるだろう。
もっと深く、もっと強く、この女を俺のすべてで包み込みたい。
そう思った。
心から。
本能から。
愛のすべてで。
そして、Honeyの耳元でそっと囁いた。
「今夜、アンタのすべてを知る。……何ひとつ隠させない」
それが、愛する者への、最高の敬意であり、悦びの返礼だった。
――そして、静かに、しかし熱を孕んで深まっていった。
Honeyが跨がる形でスタンの膝に座ったまま、ガウンが落ちた肩にスタンの手がそっと添えられる。
そこに込められたのは、ただの欲じゃない。
確かめるような、愛しむような、そして抗いようのない独占の意志だった。
スタン「……震えてんね。Honey……怖いか?」
囁く声は低く優しい。
けれど、瞳は鋭く本能に色づいていて、息をのむほどに色気を帯びていた。
Honey「ううん……スタンに触れてほしくて、止まらないの……」
そう言った瞬間、スタンの背に回されたHoneyの腕に力がこもり、彼女の全身からあふれ出す熱と想いが、そのまま唇に伝わった。
──再び、深く、息を吸い合うようなキス。
互いに与え、奪うその行為の中に、言葉以上の真実が込められていた。
Honeyの指先が、スタンのTシャツの裾に触れる。
Honey「…脱がせても、いい?」
スタン「あぁ。今日はアンタの主導だろ?」
その言葉に、Honeyの頬が一層染まりながらも、迷いは無かった。
脱がせたシャツの下から現れた、鍛え上げられたスタンの上半身。
それを見た瞬間、Honeyは小さく息をのんだ。
Honey「…綺麗……これが、私だけのスタン…」
その言葉に、スタンの目元がわずかに揺れた。甘い。たまらなく、甘い。
指先が、肌を這う。
呼吸が重なり、互いの心音が響く。
そして、ソファの上でHoneyはスタンに全てを見せ、全てを預けた。
スタンは、Honeyの願いを叶えるように、
一つ一つ丁寧に、しかし逃げ場のないほどに深く──
その欲しがりの本質へ、踏み込んでいった。
夜が更ける頃。
Honeyはスタンの腕の中で、目を閉じて囁いた。
Honey「…私…ね、本当に、スタンに全部見られても大丈夫って思えたの…今夜、ようやく…」
スタンは彼女の髪を撫で、額にキスを落としながら、こう返した。
スタン「それがどれだけ俺を嬉しくさせるか…今度は、俺が全部で返す番だろ」
愛は尽きることなく、深まるたびに二人を包み、夜は静かに、永遠のように流れていった。
──何度も、深く深く繋がり、
互いの心と身体の境界すら曖昧になるほど甘く、激しく溶け合った。
疲れ果ててスタンの胸元で眠るHoneyは、まるで安心しきった子猫のようで、頬をうずめ、小さく寝息を立てていた。
スタンは腕の中のHoneyをそっと見下ろしながら、指先で彼女の頬に触れた。
熱は少しだけ残り、肌は少し火照っていて、それが妙に愛おしい。
その瞳には、いつもの冷静な鋭さはない。
あるのは、ただ一人の女性を深く深く想う男の、柔らかで切ない眼差しだった。
スタン「……こんなに、全部を晒してくれるとはな。やんじゃん」
囁くような独白が、喉の奥から零れる。
甘え方も、欲しがり方も、全部俺だけに見せてくれて……Honey、アンタはとんでもねぇ女だな
だが、その言葉に含まれているのは、呆れでも嘆きでもない。
深い、底のない幸福そのものだった。
指先で、彼女の薬指のリングをなぞる。
静かに、ゆっくりと──
スタン「……ずっと守る。何があっても。何度だって、何処でだって、Honeyを幸せにすんよ」
言葉に出す必要はないかもしれない。
だが、今この瞬間にどうしても伝えておきたかった。
この愛が、ただの情熱でなく──
生涯を賭けて守り抜く覚悟であるということを。
スタンは最後に、Honeyの額にそっとキスを落とした。
スタン「……おやすみ、俺のすべて」
そして彼もまた、温もりに包まれながら目を閉じた。
互いの鼓動を重ねながら、夢の中でも、きっと寄り添い続けるために。
管制塔ではレーダー担当レナードから試験のGOサインが出た為、スタンとHoneyが無線通信を始めた。
Honey「こちら管制塔Honey、スタン調子はどうかしら?」
コックピットに響く無線越しのHoneyの声。
スタンはスロットルに手を添えたまま、ヘルメット越しに小さく笑った。
スタン「こちらファングワン。……問題ない。最高に気分がいい。理由は……言わなくてもわかんだろ?」
やや低めの声で、少しだけ甘さを含ませながら答える。
機体は既に安定高度へと上昇中。
だが、頭のどこかはまだ地上――Honeyのスリットとウィンク――に引っかかっていた。
通信室ではレナードが「…え?俺、聞いていいやつ…?」と小さく呟きながらモニターを見ていたが、Honeyは笑いを堪えながら冷静に返した。
Honey「ええ、最高の理由ね。……でも、お仕事中だから集中して。落としたら許さないわよ、スタンリー隊長?」
その声に、スタンの口元がわずかに緩む。
いつもの彼女らしい、冷静で、でもどこか甘くて意地悪な言い方。
それだけで、彼の心はまたひとつ引き締まり、そして浮ついた。
スタン「OK。Dr.Honeyの言うことなら、全力で従うさ」
小さなクリック音のあと、再び静寂。
だが、2人の間には確かな温度と帰還後の続きを匂わせる甘さが漂っていた。
機体は、さらなる高度へ。
だがスタンの中には、さっきのウィンクと脚線美がしっかりインプットされたままだ。
それは、彼の士気にとって――最強のブースターだった。
試験はスタンの絶好調もあり、滞りなく無事終了し、今回最後の無線だ。
Honey「スタン…今日本当に調子いいみたいね!とてもいいデータが録れたわ。ありがとう。…気を付けて帰還してね。…レナードに変わるわね」
最後は優しさを含んだ声色でHoneyは上空の飛行機を見つめた。
無線越しに聞こえたHoneyの柔らかな声。
それを聞いた瞬間、スタンの中で張り詰めていた任務の緊張が、ふっとほどける。
機体の操縦桿を少しだけ緩め、静かに息を吐いた。
今日の飛行は、正直、絶好調の言葉すら控えめに感じるほどの出来だった。
スタン(心の声)「操作感覚、視界、エンジンレスポンス、全てが完璧だった…」
だが、何よりも彼の集中を研ぎ澄ませ、士気を最大限に引き上げたのは――
管制塔で見守るHoneyの存在、それに尽きる。
いつもなら訓練や試験飛行は淡々と終える。
けれど今日は違った。
彼女の笑顔、彼女のウィンク、彼女の声――すべてがスタンの感覚を研ぎ澄まし、
機体と一体になるような感覚を与えてくれていた。
スタン:「ファングワンより、管制塔へ。任務終了。帰還する。……Dr.Honey、ナイスサポートだったぜ。おかげで完璧に飛べた。」
ほんの少し、いつもより柔らかく返す。
そして、ごく短く付け加えた。
スタン「帰ったら、アンタに着陸させてもらおうか、Dr.Honey」
無線の向こう、彼女がどんな顔をしてるのか――それを想像しながら、機体は旋回を始めた。
着陸態勢に入る頃、スタンの胸の内には達成感と、もう一つの欲――
早く彼女に会いたいという衝動が、静かに燃えていた。
滑走路にタイヤが触れ、軽い衝撃と共に機体が地上を走り抜けていく。
スタンはいつもの冷静沈着な動作で操縦をまとめながらも、
着陸の瞬間から心はすでにある場所へ向かっていた。
ブレーキ完了。エンジン停止。チェック項目を一通り確認。
同乗していた記録担当の隊員に軽く頷きながら、スタンは迷うことなくヘルメットを脱ぎ――機体のキャノピーが開くのと同時に、視線はまっすぐ管制塔を捉えた。
スタン(心の声)「…あそこに、いるはずだ」
最短ルートを頭の中で計算しながら、スタンはタラップを下りる。
地上クルーたちが拍手と共に迎えるが、彼はそれに片手で軽く応えただけで、足は止めない。
彼が目指しているのはただ一人――Dr.Honey
彼女がまだ計器やデータのチェック中だと分かっていても、顔が見たい。声が聞きたい。それが最優先だった。
そして――
「Honeyはどこだ?」と部下に聞くまでもなく、あの白衣の背中を見つけた。
スタン:「……Honey」
管制塔入口を入った瞬間、少しだけ低く落ち着いた声で呼ぶ。
その声に振り向いた彼女の顔。
白衣姿で笑顔を浮かべる彼女の瞳を見た瞬間――スタンはもう我慢できなかった。
スッと歩み寄り、手を取り、自分の胸元へ引き寄せる。
周囲に人がいようが関係ない。
無事帰還できたのは、彼女がいたからだ。
Honeyの額にそっと唇を落とす。
それが、彼の最初の行動だった――。
人が居るところで滅多にイチャイチャしないスタンらしからぬ行動にHoneyも驚きつつも、頬が紅潮している。
Honey「スタン、ナイスフライトだったわね。ふふふ。上機嫌ね、スタン。レナードが呼んでるわ、行ってあげて」
スタンは名残惜しさを残しつつHoneyを離し、レナードの元へ。
Honeyはその間に研究員たちを返し、自らも戻る準備をし、廊下へ出た。
その瞬間――Honeyの背に、どこか熱を帯びた視線と気配。
くすぐったいほど静かな足音のあと、ふいに腰元へまわされる強い腕。
Honey「……っスタン?」
驚く間もなく、ぐいっと後ろから引き寄せられる。
そのまま、人気のない通路の角――私室エリアに繋がる分岐の陰へと連れ込まれた。
スタンの胸に背中がピタリと重なり、
逃れられないほど腕は硬く、熱っぽく絡みつく。
Honeyの耳元に落とされる、低く押し殺した声――
スタン「……今だけだ。誰にも見られたくなかったんよ。アンタが他の奴の前で微笑んでるのが…冗談抜きで……限界だった」
その声は、冷静な隊長の仮面を脱ぎ捨てた、ただの男。
いつも以上に感情がにじむ、深い欲と独占の香り。
スタン「見えてたぜ、さっきのスリットから覗く脚……上空から戻って真っ先に思ったのは、Honeyを誰にも見せたくねぇってことだ。俺だけが見て、触れて、感じる……
アンタは、俺のもんだろ?」
Honeyの首筋へ、そっと触れる唇。
噛みつくでもなく、ただ確かめるように――彼女の存在を味わう。
さらに低くスタンは耳元で囁いた。
スタン「……今夜、覚悟してろよ。訓練終わり次第、すぐ帰るかんね。そっちが煽ったんだ。責任、取ってもらうぞ。いいな?」
愛しさも欲も入り混じったその声音に、Honeyの心臓は跳ねる。
ただの「わかった」では終われなかった。
それほどに彼は、今日のHoneyに本能を揺さぶられていた。
理性の仮面を静かに脱ぎ捨てたまま、Honeyという存在を「俺のものだ」と確かめに来た。それが、彼の本能であり、今夜の予告状だった。
スタンの瞳に確かに宿る欲情と、首筋に触れる確かな熱。
冷静なスタンが見せた自分に向けられた熱に、Honeyの胸の奥がギュッと切なく疼く。
気づけばHoneyは耳まで紅潮し、瞳は潤んでいた。
スタンと愛が深まる中で、自分がこんなにも欲しがりだと知った。
スタンの首筋に自ら両腕を回し、耳元で囁いた。
Honey「今夜も沢山私を欲して、スタン…」
そして、耳にチュッっと軽く音をたててキスをした後、身体を離して来た道を戻った。
──音を立てて、耳元に残された軽いキスの余韻。
やんじゃん。
その一瞬で、Honeyの言葉と熱が全神経を撃ち抜いてくる。
胸元にまだ残る、彼女の腕の温もり
離れていく背中を目で追いながら、スタンは微かに眉を寄せて、舌打ちする寸前で堪えた。
スタン「……欲しがりなのは、どっちだよ」
内心は、正直火が点いたままだ。
その声も目も仕草も、全部が俺の理性を試してくる。
彼女の潤んだ瞳も、紅潮した頬も――
あんな色気を纏って「欲して」なんて言われたら、理性も矜持もクソ喰らえだ。
でも。触れなかった。今はまだ。
それがHoneyの余韻を壊さない、最大の返しだと思った。
血の気はすっかり熱を帯び、心も身体も既に彼女の名を呼び続けている。
ポケットの中の指先が軽く痙攣する。
どれだけ欲しているかを悟らせたくないのに、バレてる。完全にバレてる。
……今夜は、覚悟してろよ
“たくさん欲して”ってのは、そう言う意味で受け取っていいんだな?
静かに呟きながら、口角がわずかに上がる。
一歩、また一歩、彼女の熱を抱えたまま訓練エリアへと向かう背に、すでに決まっている夜の予定を繰り返し思い描いていた。
彼女の言葉通りに、全部を受け止める夜にする。
そして、願わくば――
「欲しがり」だと気づいたにHoney、もう一歩深い悦びを教えてやりたい。
──帰宅後。
玄関を開けた瞬間、Honeyの香りと、キッチンから漂う軽やかな音に出迎えられた。
スタンは無言でブーツを脱ぎ、無骨なジャケットを壁のフックにかける。
Honey「スタン、おかえりなさい」
エプロン姿で振り返るHoneyの笑顔は、まるで何もなかったかのように柔らかい。
が、その目の奥は違う。
さっき耳元で囁いたくせに、無かったことみたいなふるまい――
それが逆に火に油を注いでくる。
スタン「……ただいま」
短く返して、スタンはゆっくり彼女に歩み寄る。
キッチン台の向こうでお茶を注いでいたHoneyの背後に立ち、何も言わずに背中に手を添える。
体温を伝えた瞬間、Honeyの指が少しだけ止まった。
Honey「……どうしたの? スタン」
スタン「いや、Honeyのこと考えてたんよ」
Honey「私の……こと?」
スタン「昼間、欲しがりだと自覚したって言ってたろ。あれ、嘘じゃねえな?」
Honeyは驚いたように振り返りかけたが、すぐに視線を逸らして、小さく頷く。
スタンはそれを見て、微かに笑った。
スタン「だったら…もっと欲しがってる顔、見せな。今度は、アンタから。」
そのまま彼女の腰を引き寄せて、後ろから抱きしめた。
スタン「いつもは俺が求めてばっかりだかんね。けど今夜は、アンタの欲しいって感情を俺に見せてもらうかんね」
Honeyの肩がビクリと揺れた。
息が浅くなっていく。スタンの声と熱に、自然と身体が反応している。
彼はそのまま、首筋にそっと唇を近づけ、息だけを吹きかける。
スタン「欲しがりなら……アンタから、奪いに来な。俺は逃げも隠れもしない。が、与えるだけじゃもう満足させねぇ」
もっと見せろ
もっと、晒せ
もっと、欲しがれ
それが、スタンがHoneyに与えるもう一歩深い悦び。
Honeyの頬が紅潮し、肩越しに彼を見上げて口を開く。
Honey「……そんなの、ずるいわ、スタンいつも私をこうやって…追い詰めてくる……」
スタン「ふっ、違えな。今夜は、アンタに狩ってもらう番だ。逃げる気なんか、最初からねぇけどな」
そして、少しだけ身を離してスタンは言う。
スタン「俺のどこが欲しい?言葉で。行動で。アンタから求めてくれ」
彼の瞳はどこまでも真剣で、どこまでも優しい――
けれどその奥に潜む野生が、Honeyの奥底にある本能を炙り出していく。
悦びとは支配だけではない。
求められる快感も、曝け出す快感も、どちらも等しく美しい。
そしてHoneyは、愛するスタンにだけ見せる、とびきり甘くて大胆な一面をそっと指先から、言葉から、ゆっくりと解き放っていく。
一先ず食事とお風呂を終え、Honeyはドレッサーに向かいながらスタンに言われた事が頭に反復する。
もうすぐスタンがお風呂から出てくる。
Honeyはガウンの下に着ていた黒いキャミソールスリップの裾をなぞり、立ち上がる
==スタンside
濡れた髪をタオルで軽く拭いながら、お風呂から出た。そして何気なくリビングへ目をやった。
照明はやや落とされ、温かいオレンジの灯りが部屋を優しく包んでいる。
その中で、立ち上がったHoneyがこちらを向いた瞬間――
……視線が、合った。
いや、射抜かれた。
あの瞳――さっきまでのHoneyじゃねぇ。
躊躇も遠慮も無い。
俺を欲している女の目だった。
タオルの動きが止まる。
一瞬、呼吸も。
ガウンの裾から覗く黒いスリップ。滑るような布地が身体に沿って、影を落とす。
動くたびに裾が揺れ、白い太ももがチラリと覗く。
無防備で、でも狙ってる。
男を仕留めに来ている目と仕草。
「スタン」
甘く囁く声。
「私、狩りに来たわよ」
……アンタ、覚悟できてんのか?
思わず喉が鳴る。
アンタの欲しいって感情――
確かに、確かに今、伝わった。
数歩歩み寄っただけで、空気の温度が一気に上がる。
向かい合った距離、あとわずか。
Honeyの手が俺の腰にそっと触れた。
指先が浴室の熱を感じ取るように、俺の肌をなぞる。
Honey「スタンの全部が欲しいの。…今夜は、私から奪わせて」
唇が近づいてきた時、もう何も言えなかった。
――そうか。
これが、俺が見たかった本音のHoneyか。
もう逃げも、制御も、必要ない。
アンタがそう来るなら……
全部、受け止める。
そして、それ以上に与えてやる。
アンタがもっと欲しがりたくなるような、甘くて苦しい悦びを。
──今夜は、そういう夜だ。
2人の唇がそっと触れる。
軽いキスだが、甘くて苦しい悦びが始まる合図の様に2人の瞳に宿る熱。
スタンの両頬に手を添え、ねだる様にキスをする。
――その瞬間、時が止まった気がした。
ソファーに座った俺の膝に乗ったHoneyが、まっすぐ俺を見つめてくる。
吐息すらも、微かに触れる距離で。
その頬に触れられた手の温度と、瞳に宿る揺るぎない覚悟。
……そして――はらり
静かな音と共に、Honeyの肩口からガウンが滑り落ちる。
それは偶然か、それとも……俺への許しか。
思考が一瞬、追いつかない。
けど確かに見えた。黒のスリップ越しに透ける輪郭と、胸元の影。
理性がかすかに軋む音を立てた。
スタン「……Honey」
思わず名前を呼ぶ声が、かすれて低くなる。
こんなに美しいものを前にして、冷静でいられる訳がない。
けれど、抱き締める腕は慎重に。
瞳だけは、絶対にアンタから逸らさない。
お前が見せたすべてに、俺も応えなきゃならない。
これは衝動ではない。欲望でもない。
魂ごと、愛したくなる感情。
アンタが勇気を出して見せてくれた一面を、
ただ甘やかすだけじゃねえ尊く、丁寧に、包み込むように愛したい。
その覚悟を、確かにした。
膝の上のHoneyに、もう一度、今度は深く、静かに、唇を重ねた。
深く、静かに、しかし情熱と欲を孕んだキスは肌の体温を上げ、乱れる呼吸と上気した肌、Honeyは未知の自分を自覚していた。目の前の男が欲しくてたまらないと。
その瞬間、Honeyの瞳に宿った欲と渇望の光。
俺を求めるその視線が、理性の奥に眠る獣を静かに、しかし確実に目覚めさせた。
ただ可愛いだけじゃない。
ただ愛おしいだけじゃない。
目の前にいるのは、俺を求めて、俺だけを欲しがって、震えるほどに惹かれてきている女だ。
それも、俺の最愛の嫁 Honey ――
息が触れる距離、わずかに開いた唇。
肌にはっきりと浮かぶ熱と、俺のものになりたいと全身で語るような仕草。
――こんなHoney、見たことがなかった。
だが、それが嬉しかった。
たまらなく、嬉しかった。
Honeyがここまで自分を曝け出してくれること、理屈じゃない衝動で、俺を欲しがってくれること。
スタン「……いい顔だ、Honey」
喉の奥で低く響いた声は、自分でも驚くほど掠れていて、だけど、どこまでも深く優しい。
スタン「そうやって、俺を欲しがってくれるアンタが……一番、綺麗だぜ」
これ以上どうやって愛せば、
この想いを全部伝えられるだろう。
もっと深く、もっと強く、この女を俺のすべてで包み込みたい。
そう思った。
心から。
本能から。
愛のすべてで。
そして、Honeyの耳元でそっと囁いた。
「今夜、アンタのすべてを知る。……何ひとつ隠させない」
それが、愛する者への、最高の敬意であり、悦びの返礼だった。
――そして、静かに、しかし熱を孕んで深まっていった。
Honeyが跨がる形でスタンの膝に座ったまま、ガウンが落ちた肩にスタンの手がそっと添えられる。
そこに込められたのは、ただの欲じゃない。
確かめるような、愛しむような、そして抗いようのない独占の意志だった。
スタン「……震えてんね。Honey……怖いか?」
囁く声は低く優しい。
けれど、瞳は鋭く本能に色づいていて、息をのむほどに色気を帯びていた。
Honey「ううん……スタンに触れてほしくて、止まらないの……」
そう言った瞬間、スタンの背に回されたHoneyの腕に力がこもり、彼女の全身からあふれ出す熱と想いが、そのまま唇に伝わった。
──再び、深く、息を吸い合うようなキス。
互いに与え、奪うその行為の中に、言葉以上の真実が込められていた。
Honeyの指先が、スタンのTシャツの裾に触れる。
Honey「…脱がせても、いい?」
スタン「あぁ。今日はアンタの主導だろ?」
その言葉に、Honeyの頬が一層染まりながらも、迷いは無かった。
脱がせたシャツの下から現れた、鍛え上げられたスタンの上半身。
それを見た瞬間、Honeyは小さく息をのんだ。
Honey「…綺麗……これが、私だけのスタン…」
その言葉に、スタンの目元がわずかに揺れた。甘い。たまらなく、甘い。
指先が、肌を這う。
呼吸が重なり、互いの心音が響く。
そして、ソファの上でHoneyはスタンに全てを見せ、全てを預けた。
スタンは、Honeyの願いを叶えるように、
一つ一つ丁寧に、しかし逃げ場のないほどに深く──
その欲しがりの本質へ、踏み込んでいった。
夜が更ける頃。
Honeyはスタンの腕の中で、目を閉じて囁いた。
Honey「…私…ね、本当に、スタンに全部見られても大丈夫って思えたの…今夜、ようやく…」
スタンは彼女の髪を撫で、額にキスを落としながら、こう返した。
スタン「それがどれだけ俺を嬉しくさせるか…今度は、俺が全部で返す番だろ」
愛は尽きることなく、深まるたびに二人を包み、夜は静かに、永遠のように流れていった。
──何度も、深く深く繋がり、
互いの心と身体の境界すら曖昧になるほど甘く、激しく溶け合った。
疲れ果ててスタンの胸元で眠るHoneyは、まるで安心しきった子猫のようで、頬をうずめ、小さく寝息を立てていた。
スタンは腕の中のHoneyをそっと見下ろしながら、指先で彼女の頬に触れた。
熱は少しだけ残り、肌は少し火照っていて、それが妙に愛おしい。
その瞳には、いつもの冷静な鋭さはない。
あるのは、ただ一人の女性を深く深く想う男の、柔らかで切ない眼差しだった。
スタン「……こんなに、全部を晒してくれるとはな。やんじゃん」
囁くような独白が、喉の奥から零れる。
甘え方も、欲しがり方も、全部俺だけに見せてくれて……Honey、アンタはとんでもねぇ女だな
だが、その言葉に含まれているのは、呆れでも嘆きでもない。
深い、底のない幸福そのものだった。
指先で、彼女の薬指のリングをなぞる。
静かに、ゆっくりと──
スタン「……ずっと守る。何があっても。何度だって、何処でだって、Honeyを幸せにすんよ」
言葉に出す必要はないかもしれない。
だが、今この瞬間にどうしても伝えておきたかった。
この愛が、ただの情熱でなく──
生涯を賭けて守り抜く覚悟であるということを。
スタンは最後に、Honeyの額にそっとキスを落とした。
スタン「……おやすみ、俺のすべて」
そして彼もまた、温もりに包まれながら目を閉じた。
互いの鼓動を重ねながら、夢の中でも、きっと寄り添い続けるために。