日常
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Honey「スタン…おはよう…ふふふ。今日も大好きよ」
スタンは、Honeyの寝起きの声とふわっとした笑顔に、自然と頬が緩んだ。
まだ枕の感触が残る身体を起こしながら、彼女の髪を優しくかき上げる。
スタン「…おはよう、Honey。そんな可愛い顔で、朝から撃ち抜かれるとはな」
声は低く、まだ少し眠気を帯びているが、そこには確かな愛しさが滲んでいた。
彼女の額にそっとキスを落とすと、目を見つめて囁く。
スタン「今日もアンタが世界で一番、大事だぜ。…俺の全部、持っていきやがって」
そして少しだけ眉を下げた柔らかな笑み――
Honeyにしか見せない、彼の朝一番の素直さがそこにあった。
Honey「昨日話してた、スタンが知らないHoneyを、今日も知ってね」
頬にキス
スタンは、Honeyからの頬へのキスを受けて、ほんの一瞬まぶたを伏せる。
彼女の唇の感触と、ささやくような声が脳裏に焼き付いた。
静かに目を開け、真っ直ぐHoneyを見つめると、ゆっくりと彼女の頬へ手を添え、低く静かな声で囁いた。
スタン「あぁ…知ってく。今日も、お前の全部を。」
その声音には、決して焦らず、でも確かに彼女だけに向けられた情熱が宿っていた。
「知りたい」と「知っていたい」が混ざったような、深く誠実な響き。
キスを返す代わりに、彼はHoneyの額に軽く触れ、まるで誓いのようにその温もりを感じ取った。
そして――
スタン「どんなHoneyも、全部俺のもんだかんね。だから…安心して、見せな」
彼の言葉には、欲も、覚悟も、そして限りない優しさもあった。
スタンが着替えていると、Honeyが後ろからホルスターを手にスタンへ取り付けた。普段彼が付けているソレを見て、何となく自ら付けてみたくなったのだ。
スタンはシャツのボタンを留めていた手をふと止めた。背後から気配を感じて振り返ると、Honeyがホルスターを手に、どこか嬉しそうな顔で立っていた。
スタン「……付けてくれるのか?」
穏やかにそう言った彼に、Honeyは小さく頷いてスタンの背後にまわる。
ホルスターを肩にかけ、脇下へ通して、バックルを留める――
何気ない動作だけれど、彼の身体の厚み、温かさ、そして命を預ける装備に触れる緊張感がHoneyの指先をわずかに震わせる。
カチャリと最後のベルトを留め終えたところで、スタンが低く呟いた。
スタン「……やけに丁寧じゃん。軍の補給班よりしっくり来んぜ。」
少しおどけた声。その言葉にHoneyがふっと笑うと、彼女の手をスタンが自分の胸元で軽く取った。
スタン「あんがとな、Honey。アンタの手で支度してもらえるの、なんか……いいな」
その声は穏やかで、どこか照れくさそうで。
けれど確かな信頼と絆が、言葉の奥に宿っていた。
そして最後にスタンは、すっとHoneyを振り返り、頬にキスを落とす。
スタン「このまま連れて歩きたいくらいだ」
彼の低く甘い声に、Honeyの頬はふわりと紅く染まった――。
Honey「今日午後からの飛行訓練、Bチームと一緒に治験で見させてもらうから、スタンに会えるわね」
Honeyは嬉しそうに微笑んだ。
スタンはブーツの紐をきゅっと締めながら、Honeyのその言葉を聞いて手を止めた。
顔を上げると、嬉しそうに微笑むHoneyと目が合う。
自然と、口元が緩む。
スタン「……そいつは励みになんね。」
ふっと笑いながら立ち上がると、歩み寄ってHoneyの頬に優しく手を添える。
スタン「俺の飛び方、ちゃんと目に焼きつけとけよ?……今日は、アンタに一番カッコいいとこ見せつけるつもりだかんね」
ほんの少しだけ声が低くなる。
それはただの訓練じゃなく、Honeyに見ていてほしい特別な意味を込めた言葉。
軽く唇に触れるキスのあと、少し照れたように彼は帽子を目深にかぶった。
スタン「午後、上空から見つけるのも楽しみにしてんぜ」
そう言い残して、ドアを開けて出て行くスタンの背中には、どこか誇らしさと浮き立つような気配があった。
Honeyの視線が、その後ろ姿をずっと優しく追いかけていた。
午後、飛行訓練治験の為、研究員数名と訪れたHoney。
管制塔で治験準備をしているとシャーロットがやってきた。
シャーロットの操縦はスタンに並ぶ程の腕前で本日の実験の主役の1人だ。
Honey「今日は宜しくね、シャーロット」
シャーロット:「任せときな!」
自信あふれる返事をしたシャーロットに、かけより少し小声でHoneyが話しかける
Honey「…シャーロット、先日は迷惑かけちゃってごめんなさい。あの後…大丈夫だった?」
Honeyが言っていた先日とは、シャーロットとHoneyのキス未遂事件の事だ。
シャーロットは一瞬だけ目を丸くしたが、すぐにふっと笑みを浮かべた。まるで「気にするな」と言わんばかりに。
シャーロット「…あぁ、Honeyこそ、謝る必要なんかないって。あれは私の隊長スイッチが暴走しただけだからさ」
軽く後ろ頭を掻きながら、ほんの少しだけ照れくさそうに笑うシャーロット。だがその目には、変な後悔やわだかまりは一切なかった。
シャーロット「スタンリー隊長にもちゃんと話したよ。自分はストレートだし、あの時もHoneyが可愛すぎて、つい気持ちが入りすぎただけって。そしたら、隊長…妙に落ち着いててさ。『分かってる』って言ってくれた。…怖かったけど、あの人やっぱ懐が深ぇわ」
言葉にこそ出さないが、その怖かったの裏には「ガチで殺気を感じた」記憶が残っているのかもしれない。
そして少し声を落とし、真剣な眼差しでHoneyの方を見る。
シャーロット「…私はさ、Honeyとスタンリー隊長の関係、ほんと尊敬してるんだ。だから、これからも2人のこと、推させてもらうから」
言い終えると、ふっと肩をすくめてニッと笑い、まるで何もなかったかのように元のテンションに戻る。
シャーロット「さ、任務開始だな。空でド派手にキメてみせるから、ちゃんと見とけよ、Honey!」
敬意と、少しの照れと、あくまで爽やかな笑顔で敬礼して、シャーロットは格納庫方面へと向かっていった。
その背中を見送りながら、Honeyはどこかホッとしたように微笑んでいた。
スタンが管制塔にやってくると、Honeyが同僚研究員に作業の指示を出していた。
左手にバインダーを持ち、右手は画面を指していた。
髪を纏め、Yシャツに黒のタイトスカート、上から羽織る白衣姿は知的で美しい。
が、スタンの視線はソコではないところに行っていた。
Honeyが動く度、チラチラ見えるタイトスカートのスリットから覗く脚。
スカート丈が短い訳ではない。
が、逆に見えないからこそのロマンがソコにある。
机から身を乗り出す度チラっと覗く脚…悪くない。
スタンは管制塔の出入り口で立ち止まったまま、Honeyの姿にしばし目を奪われていた。
いや、姿というよりも、動きに――そのチラリズムの破壊力にだ。
…なるほどな。ああいうのが刺さるってやつか
彼は目元を細め、内心だけでそう呟いた。
Yシャツのボタンはきっちり留まり、白衣も研究者としての品を纏っている。
だがその理知的な装いとは裏腹に、タイトスカートのスリットが一歩動くたびに絶妙な角度で脚を覗かせてくる。
きわどくはない。
が、だからこそ逆に想像を掻き立てられる。
…やんじゃん、Honey。計算か、無意識か――どっちにしても罪な女だ。
作戦行動中でも、任務中でもないというのに、この高ぶりは何だ。
ただ立っているだけで、妙な熱が胸の奥からじわりと滲み出す感覚。
脚がチラリと見えるたびに、心のどこかで
「もう一度その角度を」とリクエストしたくなる自分がいて、スタンは自分でも苦笑を堪えるのに少し必死だった。
…くそ、脚だけでこれか。
本気で口説きにくるつもりの姿だったら、完全に落とされてたな。
やれやれと目を逸らしかけたが、Honeyが背後から資料を取ろうと身体をひねった瞬間、スリットがもう一段階深く開き、太腿のラインがほんの一瞬浮き上がった。
――っ……悪くないどころじゃねぇな。
理性試しにちょうどいいじゃんよ。
スタンはそのまま何事もなかったかのように管制塔内へと足を踏み入れた。
が、Honeyの視線が自分に気づく前、ふとポケットの中で指が自分のタバコケースを弄りかけたのは、彼なりの精神安定の儀式だったのかもしれない。
スタンに気付きHoneyが笑顔で寄ってきた。
その瞬間、理性試しが、想像より難易度高めだと確信した。
動くたび揺れるポニーテール、バインダーを胸元に抱える姿勢、そして彼だけに向けられた――あの無防備な笑顔。
「やばいな、これは…」
スタンは心中で小さく息をつきながらも、表情はいつも通りの静かなまま、視線だけでHoneyを捉えていた。
だが――Honeyが至近距離まで歩み寄ってきた、その時。
「スタン、来てくれてたのね」
何気ない挨拶。だが、声のトーン、距離感、香り、そして……チラッと視界の端に入ったスリットから覗く太腿のラインに、彼の理性が若干ぐらついたのは否めなかった。
「……アンタな、今日は何の訓練なんよ。俺の自制心テストか?」
低く、小さく呟いたその声はHoneyには届かず。
だが、その口元に浮かんだ微かな笑みが、彼の内心を物語っていた。
スタンはふっと鼻で笑いながら、Honeyの手から自然にバインダーを受け取り、代わりに自分のタッチパネルを差し出す。
「いい具合に、目が冴えた。今回の報告書、じっくり書けそうだ」
――口ではそう言いながらも、視線はチラリとHoneyのスカートの動きを確認。
余計な情報が混ざりすぎて報告書どころではなくなりそうな予感しかしなかったが。
スタンの表情には、静かな闘志と若干の諦めが混ざっていた。
――理性の試練、今日もギリギリ。
Honey「スタンはシャーロットの後お願いね!あ、シャーロットもうスタンバイしちゃったし…スタン、コックピット座ったら絞める前に私呼んでもらえるかしら…」
コックピット装置のチェックの為、ニコニコしながらスタンに話しかけるHoney。
警戒心皆無。
そして、スタンがコックピットに着席した後、
スタン「Honey、こっちは準備OKだ。チェック入ってくれ」
それはあくまで、いつも通りの手順。
何も特別な事ではない…はずだった。
が。
Honey「スタン、ちょっと失礼するわね!」
――その声と同時に、脚立を登る軽快な足音。
そして、次の瞬間――
コックピットの縁から、Honeyがひょいと顔を覗かせた。
スタン(……えっ)
軽やかにコックピットの枠に腰掛け、装置の奥を確認するHoney。
白衣の裾がふわりと浮き、Yシャツのボタンの間から胸元の影がちらつく。
けれど、それ以上に――
スタン「(……おいおいおい)」
彼の視線は完全にそこへ釘付けだった。
そう、スリット入りのタイトスカートが、枠に腰掛けた動きに合わせてぱっくりと開いてしまっていたのだ。
絶妙な角度。覗きたくなくても入ってくる視界。
脚線美が作り出す罠、視線誘導の設計図か何かか。
スタンは慌てて顔を前に向け、計器に意識を集中させようとする。
だが、冷静を装う裏で、耳の後ろがじわじわと熱を帯び始める。
スタン「Honey…その座り方は、今日の訓練には不適切だぜ」
低く、やや押し殺したような声。
警告というより、悲鳴に近い静かな抗議。
Honeyはきょとんとした顔で振り返る。
Honey「え?あ、ごめんなさい。スリット広がってる?」
そして、まさかの両手でスカートの布をぱたぱたと押さえる仕草。
その動きがまた、余計に布地を揺らす。
スタン(……アンタな、これは完全に、俺に待てを試してるだろ)
平静を保とうとしても、Honeyのふとももがチラチラする度、理性にヒビが入る。
彼の脳内で、訓練前に耐久テストというワードが鳴り響く。
コックピットという2人だけの空間。
隣には油断しきった最愛の妻。
スイッチ一つでロックできるこの空間で、果たして自分はどこまで耐えられるのか?
スタン「……俺に任せるのが悪手だったな。降りたら覚悟しとけ、Honey」
目は前方を向いたまま、静かにそう呟いたスタン。
その口元には、抑えきれないニヤリとした微笑が浮かんでいた。
待ての試練は、訓練本番よりも遥かに難易度が高い。
コックピットの縁に腰掛け計器確認中のHoney。
奥を覗く度にスカートから伸びるスラリと細いふくらはぎが妙に色香を漂わせる。
Honey「…これで、バッチリ。スタン、また空の上で通信入れるわね♪」
スタンはヘルメットマイク着用の為、Honeyはキスの代わりに、去り際ウィンクして脚立を降りていった。
それだけで、スタンの胸の奥が一瞬で熱を帯びる。
無邪気なふりをして、明らかに確信犯だ。
脚立を降りるその後ろ姿までが、妙にスローモーションに見えて、コックピットの中に1人取り残されたスタンは、微かに溜め息をついた。
スタン「……やれやれ」
ぼそりと呟く声はヘルメットマイクに吸い込まれ、静かに消えていく。
さっきまで彼女が腰掛けていた場所。
そこにはうっすら体温の名残があるような錯覚すらある。
――無意識のふりして、完璧に狙ってんだろ。
スタンはシートに背を預けながら、ちらりとコックピットのパネル群を確認する。
いつもの手慣れたルーチン。
でも、さっきから頭の片隅にずっとHoneyの脚とウィンクが居座って離れない。
スタン「……くそ、集中しろ。これは訓練だ」
ブツブツと自分に言い聞かせながら、スイッチを操作してエンジンを始動。
コックピットに重低音の振動が響き始めた。
それでも、脳裏に残るのは――
縁に腰掛け、奥を覗き込むHoneyの姿。
スカートから覗くしなやかな脚。白衣の裾の揺れ。そして、スタンの名を呼ぶあの声。
「スタン」――それは命令でも敬礼でもない、ただの妻の声。
スタン「……やんじゃん。今夜、覚えてろよ」
地上の業火は離陸と共に一度預ける。
だが、その熱は胸の奥に確かにくすぶっている。
ブースター点火、機体が滑走路を滑り出す。
空に上がればいつもの任務。
けれど、今日のスタンは、どこか笑っていた。
彼の中で、「待て」と「お預け」はもう違う意味を持っていた。
これはHoneyとの遊び――ただし、勝てる気がしない。
スタンは、Honeyの寝起きの声とふわっとした笑顔に、自然と頬が緩んだ。
まだ枕の感触が残る身体を起こしながら、彼女の髪を優しくかき上げる。
スタン「…おはよう、Honey。そんな可愛い顔で、朝から撃ち抜かれるとはな」
声は低く、まだ少し眠気を帯びているが、そこには確かな愛しさが滲んでいた。
彼女の額にそっとキスを落とすと、目を見つめて囁く。
スタン「今日もアンタが世界で一番、大事だぜ。…俺の全部、持っていきやがって」
そして少しだけ眉を下げた柔らかな笑み――
Honeyにしか見せない、彼の朝一番の素直さがそこにあった。
Honey「昨日話してた、スタンが知らないHoneyを、今日も知ってね」
頬にキス
スタンは、Honeyからの頬へのキスを受けて、ほんの一瞬まぶたを伏せる。
彼女の唇の感触と、ささやくような声が脳裏に焼き付いた。
静かに目を開け、真っ直ぐHoneyを見つめると、ゆっくりと彼女の頬へ手を添え、低く静かな声で囁いた。
スタン「あぁ…知ってく。今日も、お前の全部を。」
その声音には、決して焦らず、でも確かに彼女だけに向けられた情熱が宿っていた。
「知りたい」と「知っていたい」が混ざったような、深く誠実な響き。
キスを返す代わりに、彼はHoneyの額に軽く触れ、まるで誓いのようにその温もりを感じ取った。
そして――
スタン「どんなHoneyも、全部俺のもんだかんね。だから…安心して、見せな」
彼の言葉には、欲も、覚悟も、そして限りない優しさもあった。
スタンが着替えていると、Honeyが後ろからホルスターを手にスタンへ取り付けた。普段彼が付けているソレを見て、何となく自ら付けてみたくなったのだ。
スタンはシャツのボタンを留めていた手をふと止めた。背後から気配を感じて振り返ると、Honeyがホルスターを手に、どこか嬉しそうな顔で立っていた。
スタン「……付けてくれるのか?」
穏やかにそう言った彼に、Honeyは小さく頷いてスタンの背後にまわる。
ホルスターを肩にかけ、脇下へ通して、バックルを留める――
何気ない動作だけれど、彼の身体の厚み、温かさ、そして命を預ける装備に触れる緊張感がHoneyの指先をわずかに震わせる。
カチャリと最後のベルトを留め終えたところで、スタンが低く呟いた。
スタン「……やけに丁寧じゃん。軍の補給班よりしっくり来んぜ。」
少しおどけた声。その言葉にHoneyがふっと笑うと、彼女の手をスタンが自分の胸元で軽く取った。
スタン「あんがとな、Honey。アンタの手で支度してもらえるの、なんか……いいな」
その声は穏やかで、どこか照れくさそうで。
けれど確かな信頼と絆が、言葉の奥に宿っていた。
そして最後にスタンは、すっとHoneyを振り返り、頬にキスを落とす。
スタン「このまま連れて歩きたいくらいだ」
彼の低く甘い声に、Honeyの頬はふわりと紅く染まった――。
Honey「今日午後からの飛行訓練、Bチームと一緒に治験で見させてもらうから、スタンに会えるわね」
Honeyは嬉しそうに微笑んだ。
スタンはブーツの紐をきゅっと締めながら、Honeyのその言葉を聞いて手を止めた。
顔を上げると、嬉しそうに微笑むHoneyと目が合う。
自然と、口元が緩む。
スタン「……そいつは励みになんね。」
ふっと笑いながら立ち上がると、歩み寄ってHoneyの頬に優しく手を添える。
スタン「俺の飛び方、ちゃんと目に焼きつけとけよ?……今日は、アンタに一番カッコいいとこ見せつけるつもりだかんね」
ほんの少しだけ声が低くなる。
それはただの訓練じゃなく、Honeyに見ていてほしい特別な意味を込めた言葉。
軽く唇に触れるキスのあと、少し照れたように彼は帽子を目深にかぶった。
スタン「午後、上空から見つけるのも楽しみにしてんぜ」
そう言い残して、ドアを開けて出て行くスタンの背中には、どこか誇らしさと浮き立つような気配があった。
Honeyの視線が、その後ろ姿をずっと優しく追いかけていた。
午後、飛行訓練治験の為、研究員数名と訪れたHoney。
管制塔で治験準備をしているとシャーロットがやってきた。
シャーロットの操縦はスタンに並ぶ程の腕前で本日の実験の主役の1人だ。
Honey「今日は宜しくね、シャーロット」
シャーロット:「任せときな!」
自信あふれる返事をしたシャーロットに、かけより少し小声でHoneyが話しかける
Honey「…シャーロット、先日は迷惑かけちゃってごめんなさい。あの後…大丈夫だった?」
Honeyが言っていた先日とは、シャーロットとHoneyのキス未遂事件の事だ。
シャーロットは一瞬だけ目を丸くしたが、すぐにふっと笑みを浮かべた。まるで「気にするな」と言わんばかりに。
シャーロット「…あぁ、Honeyこそ、謝る必要なんかないって。あれは私の隊長スイッチが暴走しただけだからさ」
軽く後ろ頭を掻きながら、ほんの少しだけ照れくさそうに笑うシャーロット。だがその目には、変な後悔やわだかまりは一切なかった。
シャーロット「スタンリー隊長にもちゃんと話したよ。自分はストレートだし、あの時もHoneyが可愛すぎて、つい気持ちが入りすぎただけって。そしたら、隊長…妙に落ち着いててさ。『分かってる』って言ってくれた。…怖かったけど、あの人やっぱ懐が深ぇわ」
言葉にこそ出さないが、その怖かったの裏には「ガチで殺気を感じた」記憶が残っているのかもしれない。
そして少し声を落とし、真剣な眼差しでHoneyの方を見る。
シャーロット「…私はさ、Honeyとスタンリー隊長の関係、ほんと尊敬してるんだ。だから、これからも2人のこと、推させてもらうから」
言い終えると、ふっと肩をすくめてニッと笑い、まるで何もなかったかのように元のテンションに戻る。
シャーロット「さ、任務開始だな。空でド派手にキメてみせるから、ちゃんと見とけよ、Honey!」
敬意と、少しの照れと、あくまで爽やかな笑顔で敬礼して、シャーロットは格納庫方面へと向かっていった。
その背中を見送りながら、Honeyはどこかホッとしたように微笑んでいた。
スタンが管制塔にやってくると、Honeyが同僚研究員に作業の指示を出していた。
左手にバインダーを持ち、右手は画面を指していた。
髪を纏め、Yシャツに黒のタイトスカート、上から羽織る白衣姿は知的で美しい。
が、スタンの視線はソコではないところに行っていた。
Honeyが動く度、チラチラ見えるタイトスカートのスリットから覗く脚。
スカート丈が短い訳ではない。
が、逆に見えないからこそのロマンがソコにある。
机から身を乗り出す度チラっと覗く脚…悪くない。
スタンは管制塔の出入り口で立ち止まったまま、Honeyの姿にしばし目を奪われていた。
いや、姿というよりも、動きに――そのチラリズムの破壊力にだ。
…なるほどな。ああいうのが刺さるってやつか
彼は目元を細め、内心だけでそう呟いた。
Yシャツのボタンはきっちり留まり、白衣も研究者としての品を纏っている。
だがその理知的な装いとは裏腹に、タイトスカートのスリットが一歩動くたびに絶妙な角度で脚を覗かせてくる。
きわどくはない。
が、だからこそ逆に想像を掻き立てられる。
…やんじゃん、Honey。計算か、無意識か――どっちにしても罪な女だ。
作戦行動中でも、任務中でもないというのに、この高ぶりは何だ。
ただ立っているだけで、妙な熱が胸の奥からじわりと滲み出す感覚。
脚がチラリと見えるたびに、心のどこかで
「もう一度その角度を」とリクエストしたくなる自分がいて、スタンは自分でも苦笑を堪えるのに少し必死だった。
…くそ、脚だけでこれか。
本気で口説きにくるつもりの姿だったら、完全に落とされてたな。
やれやれと目を逸らしかけたが、Honeyが背後から資料を取ろうと身体をひねった瞬間、スリットがもう一段階深く開き、太腿のラインがほんの一瞬浮き上がった。
――っ……悪くないどころじゃねぇな。
理性試しにちょうどいいじゃんよ。
スタンはそのまま何事もなかったかのように管制塔内へと足を踏み入れた。
が、Honeyの視線が自分に気づく前、ふとポケットの中で指が自分のタバコケースを弄りかけたのは、彼なりの精神安定の儀式だったのかもしれない。
スタンに気付きHoneyが笑顔で寄ってきた。
その瞬間、理性試しが、想像より難易度高めだと確信した。
動くたび揺れるポニーテール、バインダーを胸元に抱える姿勢、そして彼だけに向けられた――あの無防備な笑顔。
「やばいな、これは…」
スタンは心中で小さく息をつきながらも、表情はいつも通りの静かなまま、視線だけでHoneyを捉えていた。
だが――Honeyが至近距離まで歩み寄ってきた、その時。
「スタン、来てくれてたのね」
何気ない挨拶。だが、声のトーン、距離感、香り、そして……チラッと視界の端に入ったスリットから覗く太腿のラインに、彼の理性が若干ぐらついたのは否めなかった。
「……アンタな、今日は何の訓練なんよ。俺の自制心テストか?」
低く、小さく呟いたその声はHoneyには届かず。
だが、その口元に浮かんだ微かな笑みが、彼の内心を物語っていた。
スタンはふっと鼻で笑いながら、Honeyの手から自然にバインダーを受け取り、代わりに自分のタッチパネルを差し出す。
「いい具合に、目が冴えた。今回の報告書、じっくり書けそうだ」
――口ではそう言いながらも、視線はチラリとHoneyのスカートの動きを確認。
余計な情報が混ざりすぎて報告書どころではなくなりそうな予感しかしなかったが。
スタンの表情には、静かな闘志と若干の諦めが混ざっていた。
――理性の試練、今日もギリギリ。
Honey「スタンはシャーロットの後お願いね!あ、シャーロットもうスタンバイしちゃったし…スタン、コックピット座ったら絞める前に私呼んでもらえるかしら…」
コックピット装置のチェックの為、ニコニコしながらスタンに話しかけるHoney。
警戒心皆無。
そして、スタンがコックピットに着席した後、
スタン「Honey、こっちは準備OKだ。チェック入ってくれ」
それはあくまで、いつも通りの手順。
何も特別な事ではない…はずだった。
が。
Honey「スタン、ちょっと失礼するわね!」
――その声と同時に、脚立を登る軽快な足音。
そして、次の瞬間――
コックピットの縁から、Honeyがひょいと顔を覗かせた。
スタン(……えっ)
軽やかにコックピットの枠に腰掛け、装置の奥を確認するHoney。
白衣の裾がふわりと浮き、Yシャツのボタンの間から胸元の影がちらつく。
けれど、それ以上に――
スタン「(……おいおいおい)」
彼の視線は完全にそこへ釘付けだった。
そう、スリット入りのタイトスカートが、枠に腰掛けた動きに合わせてぱっくりと開いてしまっていたのだ。
絶妙な角度。覗きたくなくても入ってくる視界。
脚線美が作り出す罠、視線誘導の設計図か何かか。
スタンは慌てて顔を前に向け、計器に意識を集中させようとする。
だが、冷静を装う裏で、耳の後ろがじわじわと熱を帯び始める。
スタン「Honey…その座り方は、今日の訓練には不適切だぜ」
低く、やや押し殺したような声。
警告というより、悲鳴に近い静かな抗議。
Honeyはきょとんとした顔で振り返る。
Honey「え?あ、ごめんなさい。スリット広がってる?」
そして、まさかの両手でスカートの布をぱたぱたと押さえる仕草。
その動きがまた、余計に布地を揺らす。
スタン(……アンタな、これは完全に、俺に待てを試してるだろ)
平静を保とうとしても、Honeyのふとももがチラチラする度、理性にヒビが入る。
彼の脳内で、訓練前に耐久テストというワードが鳴り響く。
コックピットという2人だけの空間。
隣には油断しきった最愛の妻。
スイッチ一つでロックできるこの空間で、果たして自分はどこまで耐えられるのか?
スタン「……俺に任せるのが悪手だったな。降りたら覚悟しとけ、Honey」
目は前方を向いたまま、静かにそう呟いたスタン。
その口元には、抑えきれないニヤリとした微笑が浮かんでいた。
待ての試練は、訓練本番よりも遥かに難易度が高い。
コックピットの縁に腰掛け計器確認中のHoney。
奥を覗く度にスカートから伸びるスラリと細いふくらはぎが妙に色香を漂わせる。
Honey「…これで、バッチリ。スタン、また空の上で通信入れるわね♪」
スタンはヘルメットマイク着用の為、Honeyはキスの代わりに、去り際ウィンクして脚立を降りていった。
それだけで、スタンの胸の奥が一瞬で熱を帯びる。
無邪気なふりをして、明らかに確信犯だ。
脚立を降りるその後ろ姿までが、妙にスローモーションに見えて、コックピットの中に1人取り残されたスタンは、微かに溜め息をついた。
スタン「……やれやれ」
ぼそりと呟く声はヘルメットマイクに吸い込まれ、静かに消えていく。
さっきまで彼女が腰掛けていた場所。
そこにはうっすら体温の名残があるような錯覚すらある。
――無意識のふりして、完璧に狙ってんだろ。
スタンはシートに背を預けながら、ちらりとコックピットのパネル群を確認する。
いつもの手慣れたルーチン。
でも、さっきから頭の片隅にずっとHoneyの脚とウィンクが居座って離れない。
スタン「……くそ、集中しろ。これは訓練だ」
ブツブツと自分に言い聞かせながら、スイッチを操作してエンジンを始動。
コックピットに重低音の振動が響き始めた。
それでも、脳裏に残るのは――
縁に腰掛け、奥を覗き込むHoneyの姿。
スカートから覗くしなやかな脚。白衣の裾の揺れ。そして、スタンの名を呼ぶあの声。
「スタン」――それは命令でも敬礼でもない、ただの妻の声。
スタン「……やんじゃん。今夜、覚えてろよ」
地上の業火は離陸と共に一度預ける。
だが、その熱は胸の奥に確かにくすぶっている。
ブースター点火、機体が滑走路を滑り出す。
空に上がればいつもの任務。
けれど、今日のスタンは、どこか笑っていた。
彼の中で、「待て」と「お預け」はもう違う意味を持っていた。
これはHoneyとの遊び――ただし、勝てる気がしない。