岩にときめく優等(前編)
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リリーラの体はびくともしない。
硬化した岩の殻が、剣の一撃を完全に受け止めていた。
「……やっぱり、簡単には崩れないか。」
ツツジさんは余裕の笑みを浮かべたまま。
挑発するでもなく、ただ「見極める」と言わんばかりの眼差しをこちらへ向けてくる。
なら――こっちも見せてやるよ。オレたちの本気を!
『剣! つるぎのまいだ!』
「フィアアアッ!」
リーフィアが軽やかに舞い、しなる尻尾が風を裂く。
その瞳に宿る光は鋭い刃そのもの――攻撃力が一気に研ぎ澄まされていく。
「……ほう。つるぎのまいですか。」
ツツジさんの声は落ち着いている。だが、その眼差しは鋭さを増した。
「リリーラ、ようかいえき!」
「リ、ラァァッ!」
紫色の毒液が弧を描いて飛ぶ。
ほんの一滴触れるだけで、じわじわと蝕まれる危険な飛沫。
『回り込め! スピードを活かせ!』
「フィアッ!」
剣は一瞬で軌道を見切り、紙一重で毒を回避する。
その鋭い視線は、すでに敵を断ち切るためだけに向けられていた。
『リーフブレード!』
「フィアァァ!!」
深緑の刃が閃く。だが――
「リリーラ、たくわえるです。」
「リラー。」
リリーラは身を固め、防御をさらに強化。
斬撃は確かに当たった。しかし、まるで岩壁を叩くように、傷ひとつ刻めていなかった。
『っ……もう一度! リーフブレード!』
「フィアッ!」
連続の斬撃。だが――やはり効かない。
「どうしました? ここまでですか?」
ツツジさんは余裕の微笑みを崩さない。
おかしい……いくら防御が上がってるとはいえ、全く通らないなんて……
オレは必死にリリーラを観察する。
――そして気づいた。
!……そういえば。
『剣! リリーラの足元にはっぱカッター!』
「フィア? ……フィア!」
鋭い葉の刃が地面を裂き――土煙の下から、無数の根が現れた。
『やっぱり……! ねをはるか!』
その場から動けなくなる代わりに、絶えず体力を回復する技。
だからダメージが通っていなかったんだ。
「……っ、よく気づきましたわね。」
ツツジさんの眉がわずかに動く。
『図鑑に“岩にくっつく”って書いてあった。もしかしてと思ったんだが――当たりだったみたいだ!』
オレは叫ぶ。
勝機を見つけた刹那、胸が熱く燃え上がった。
『決めろ、剣!リーフブレード!!』
「フィ――アァァァァ!!」
全身全霊を込めた緑の刃が閃光となり、根を断ち切ると同時にリリーラの体を叩き斬る!
「リ、リラァァッ……!」
甲高い悲鳴とともに、リリーラの体が崩れ落ちる。
「リリーラ、戦闘不能!」
審判の声が響いた瞬間、張り詰めた空気が一気に弾けた。
『よし……!』
「……見事です、アキトさん。」
ツツジさんは口元に柔らかな笑みを浮かべ、次のモンスターボールに手をかけた。
「けれど、ジム戦はまだ終わりではありませんわ。ここから――本当の勝負です。」
――To Be Continued.
硬化した岩の殻が、剣の一撃を完全に受け止めていた。
「……やっぱり、簡単には崩れないか。」
ツツジさんは余裕の笑みを浮かべたまま。
挑発するでもなく、ただ「見極める」と言わんばかりの眼差しをこちらへ向けてくる。
なら――こっちも見せてやるよ。オレたちの本気を!
『剣! つるぎのまいだ!』
「フィアアアッ!」
リーフィアが軽やかに舞い、しなる尻尾が風を裂く。
その瞳に宿る光は鋭い刃そのもの――攻撃力が一気に研ぎ澄まされていく。
「……ほう。つるぎのまいですか。」
ツツジさんの声は落ち着いている。だが、その眼差しは鋭さを増した。
「リリーラ、ようかいえき!」
「リ、ラァァッ!」
紫色の毒液が弧を描いて飛ぶ。
ほんの一滴触れるだけで、じわじわと蝕まれる危険な飛沫。
『回り込め! スピードを活かせ!』
「フィアッ!」
剣は一瞬で軌道を見切り、紙一重で毒を回避する。
その鋭い視線は、すでに敵を断ち切るためだけに向けられていた。
『リーフブレード!』
「フィアァァ!!」
深緑の刃が閃く。だが――
「リリーラ、たくわえるです。」
「リラー。」
リリーラは身を固め、防御をさらに強化。
斬撃は確かに当たった。しかし、まるで岩壁を叩くように、傷ひとつ刻めていなかった。
『っ……もう一度! リーフブレード!』
「フィアッ!」
連続の斬撃。だが――やはり効かない。
「どうしました? ここまでですか?」
ツツジさんは余裕の微笑みを崩さない。
おかしい……いくら防御が上がってるとはいえ、全く通らないなんて……
オレは必死にリリーラを観察する。
――そして気づいた。
!……そういえば。
『剣! リリーラの足元にはっぱカッター!』
「フィア? ……フィア!」
鋭い葉の刃が地面を裂き――土煙の下から、無数の根が現れた。
『やっぱり……! ねをはるか!』
その場から動けなくなる代わりに、絶えず体力を回復する技。
だからダメージが通っていなかったんだ。
「……っ、よく気づきましたわね。」
ツツジさんの眉がわずかに動く。
『図鑑に“岩にくっつく”って書いてあった。もしかしてと思ったんだが――当たりだったみたいだ!』
オレは叫ぶ。
勝機を見つけた刹那、胸が熱く燃え上がった。
『決めろ、剣!リーフブレード!!』
「フィ――アァァァァ!!」
全身全霊を込めた緑の刃が閃光となり、根を断ち切ると同時にリリーラの体を叩き斬る!
「リ、リラァァッ……!」
甲高い悲鳴とともに、リリーラの体が崩れ落ちる。
「リリーラ、戦闘不能!」
審判の声が響いた瞬間、張り詰めた空気が一気に弾けた。
『よし……!』
「……見事です、アキトさん。」
ツツジさんは口元に柔らかな笑みを浮かべ、次のモンスターボールに手をかけた。
「けれど、ジム戦はまだ終わりではありませんわ。ここから――本当の勝負です。」
――To Be Continued.
