旅立ち
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オレがホウエンに来てから――もう二週間が経った。
あっという間だったな。
そして今日は――ついにその日だ。
ポケモントレーナーとして、本格的に旅立つ日。
胸の奥がざわめく。
期待と、不安と、それでも抑えきれない高揚感が渦を巻いている。
『……よし。』
深呼吸をひとつ。
足元では、剣と小雪、そして烈火がそれぞれ元気よく鳴き声を上げてオレの背中を押してくれる。
――ホウエンでの冒険が、今始まる。
⸻
階段を降りると、一階のリビングにオダマキ博士とハルカの姿があった。
……見送りに来てくれたのか?
「もう行くの?」
母さんがオレに気づき、少し寂しそうに声をかけてきた。
『ああ。今から出れば、夕方までにはトウカシティに着くだろうから。』
「いよいよだな、アキト君!」
博士が嬉しそうに笑う。
『はい。……ポケモン図鑑、本当にありがとうございました。』
「いやいや、気にしないでくれ。」
博士は軽く手を振り、だがすぐに真剣な顔つきになった。
「ところで、一つ……アキト君に頼みがあるんだが。」
『頼み……ですか?』
「君の旅に、ハルカを一緒に連れて行ってくれないだろうか?」
『……は?』
思わず素っ頓狂な声が出た。
『博士?なに言って――』
「もー!お父さん!やっぱりアキ兄困ってるじゃん!」
ハルカが真っ赤になって博士を制止する。
博士は苦笑しつつ続けた。
「実はな、昨日の夜だ。ハルカが突然「私も旅に出る」と言い出してね。」
『え……ハルカが?』
「どうやら、君やユウキ君に触発されたらしいんだ。旅に出ること自体は良いことだが……やはり女の子の一人旅というのは、親として不安でね。」
そういうことか……。
「君なら安心してハルカのことを任せられる! どうだ、頼む!」
ちらっとハルカを見ると、彼女は気まずそうに視線を逸らした。
……はぁ。仕方ないか。
『……わかりました。』
「! 本当かい!?」博士の顔がパッと輝く。
『はい。』
「ありがとう! いやぁ、本当に助かるよ!」
「アキ兄……本当にいいの?」
ハルカが恐る恐る尋ねてくる。
『ああ。旅は、話し相手がいた方が楽しいしな。』
「……ありがと、アキ兄。」
彼女の頬が、ほんのり赤く染まった気がした。
こうしてオレは――ハルカと共に旅立つことになった。
あっという間だったな。
そして今日は――ついにその日だ。
ポケモントレーナーとして、本格的に旅立つ日。
胸の奥がざわめく。
期待と、不安と、それでも抑えきれない高揚感が渦を巻いている。
『……よし。』
深呼吸をひとつ。
足元では、剣と小雪、そして烈火がそれぞれ元気よく鳴き声を上げてオレの背中を押してくれる。
――ホウエンでの冒険が、今始まる。
⸻
階段を降りると、一階のリビングにオダマキ博士とハルカの姿があった。
……見送りに来てくれたのか?
「もう行くの?」
母さんがオレに気づき、少し寂しそうに声をかけてきた。
『ああ。今から出れば、夕方までにはトウカシティに着くだろうから。』
「いよいよだな、アキト君!」
博士が嬉しそうに笑う。
『はい。……ポケモン図鑑、本当にありがとうございました。』
「いやいや、気にしないでくれ。」
博士は軽く手を振り、だがすぐに真剣な顔つきになった。
「ところで、一つ……アキト君に頼みがあるんだが。」
『頼み……ですか?』
「君の旅に、ハルカを一緒に連れて行ってくれないだろうか?」
『……は?』
思わず素っ頓狂な声が出た。
『博士?なに言って――』
「もー!お父さん!やっぱりアキ兄困ってるじゃん!」
ハルカが真っ赤になって博士を制止する。
博士は苦笑しつつ続けた。
「実はな、昨日の夜だ。ハルカが突然「私も旅に出る」と言い出してね。」
『え……ハルカが?』
「どうやら、君やユウキ君に触発されたらしいんだ。旅に出ること自体は良いことだが……やはり女の子の一人旅というのは、親として不安でね。」
そういうことか……。
「君なら安心してハルカのことを任せられる! どうだ、頼む!」
ちらっとハルカを見ると、彼女は気まずそうに視線を逸らした。
……はぁ。仕方ないか。
『……わかりました。』
「! 本当かい!?」博士の顔がパッと輝く。
『はい。』
「ありがとう! いやぁ、本当に助かるよ!」
「アキ兄……本当にいいの?」
ハルカが恐る恐る尋ねてくる。
『ああ。旅は、話し相手がいた方が楽しいしな。』
「……ありがと、アキ兄。」
彼女の頬が、ほんのり赤く染まった気がした。
こうしてオレは――ハルカと共に旅立つことになった。
