姫が先に寝てしまって
大人の時間を過ごす。

『そう言えばさ』

ユキが何やら話始めた。

河南が迷子になったクリスマス覚えてる？って。

私が今、思い出していた過去でもある。

『あったあった』

てっちゃんも話に乗る。

迎えに行くって言ったのに
河南が拒否してさ。

『せやからタクシーでって言ったんに』

hydeがお気に入りの赤ワインを準備しながら話に入る。

その時にhydeにプレゼントしたワイングラス。

ユキにプレゼントしたマフラーも
てっちゃんにプレゼントしたバナナのアクセサリースタンドも
今も大切にしてくれている。

懐かしい話に華が咲く。

もう何度目のクリスマスだろう。

てっちゃんがツリーの下のプレゼントを広げ始めた。

河南にと渡されたプレゼントを空けると
姫とお揃いのニット帽。

横に付いたお花の飾りが可愛らしい。

hydeからは
姫とお揃いのバッグ。

肩掛けが私で
リュックが姫。

ユキからは
姫とお揃いのパーカー。

黒が私で
ピンクが姫。

ねぇ
こんなにお揃いばかりじゃ
私は二番かしら。

だって私より姫なんでしょ？

姫に焼きもち焼いちゃうな。

違うよ。

俺らにとっては河南が一番。

『はいはい、あつあつはそこまでにしてや』

Kenの一言で閉められました(笑)