三日三晩
河南は眠り続けた。

河南の指先がピクリと動く
。

それを見過ごさなかったのはyukihiro。

そして人差し指
中指と薬指の順番に動く。

『河南？』

yukihiroが河南の顔を覗き込む。

目を開けないのに
河南の目からは涙が流れる。

それをそっと拭う
温かいyukihiroの手。

眠っている河南は
hydeの温もりも
yukihiroの温もりも
tetsuyaの温もりも感じていた。

自分の姿に情けなくて
愛情を注いでくれて
伝わる気持ちが
目を覚まさせた。

「ユ・・・キ・・・」

名前を呼ばれたyukihiroが驚く。

目覚めた河南を見て
目頭が熱くなった。

yukihiroが医師を呼びに慌てて部屋を出る。

河南の部屋を目の前に
歩いていたtetsuyaもが慌てる。

医師が酸素マスクを外すと
河南の声が聞こえた。

『てっ・・・ちゃん・・・？』

今にも消えそうな声。

『ここにいるから』

tetsuyaとyukihiroが
河南の目の前に顔を出す。

目を細めた河南が微笑んだ。

連絡を受けたhydeも駆けつける。

勢いよく開けられたドア。

顔を出したhydeと目が合う。

ゆっくりと河南に近付き
壊れ物を扱うように
そっとそっと手を握った。

『良かった』

「泣かないで」

ゆっくりとした口調で言い返す。

全身打撲と右腕と左足首の骨折。

起き上がることも出来ない。

痛々しい姿の河南を見るには辛すぎる。

それでも毎日、交代で看病をしに来ていた。