旦那さんから電話だと
独身の回りがまた騒ぐ。

確かに旦那様を紹介したことはない。

ただ芸能関係だから
大げさに出来ないと言ってあった。

もうすぐ着くから。

tetsuyaからのメールに
先に帰ると告げ
ドアを開けようとした河南。

迫る男性。

後退りする河南。

絶対に怒られる。

そう思って目を閉じた。

すると優しく力強く抱き締められた。

『心配したやん』

力ないtetsuyaの声。

「ごめんなさい」

回りの茶化す声。

同時にざわめく声。

「てっちゃん、バレちゃう」

焦る河南。

『ええで、バレても』

そう言うtetsuyaは
くしゃくしゃな笑顔で
河南が無事なら
それでええと付け加えた。

紹介しろとうるさい外野。

絶対にナイショにするって約束で
てっちゃんを紹介したら
盛り上がりと絶句と
入り交じった反応だった。

それからてっちゃんのノリで一曲サービス。

h『遅ない？』
y『遅いよね』

車で待たされているhydeとyukihiro。

tetsuyaに手を引かれて
帰ってきた河南に
yukihiroもhydeも安堵の声を漏らしたのでした。