『悪いんやけど、今度のオフ仕事になってん』

てっちゃんのその言葉を聞いて
絶句したのは誰でもなく私。

涙目になりながら
てっちゃんを睨むと
慌てた様子で

『hydeだけな。
ユッキーは休みでええで』

そう付け加えた。

『何で俺だけ!!』

私とは違う意味で
絶句したのはhyde。

前持って
今回のユキのオフは絶対と
てっちゃんに頼んでいた。

だって
ユキの誕生日だよ。

もう計画してあるんだもの変更は無理なの。

「てっちゃん、ごめんね」

私が計画したから
お仕事に穴が空いてしまったのかもしれないと
てっちゃんに伝える。

もともとhydeメインの
バラエティーだから
ユキの変わりにKenちゃんにしてもらうと
てっちゃんが笑ってくれた。

「ありがとっ」

勢いでてっちゃんに抱きつく。

『ちょっと焼きもちやけど
楽しんで行ってきや』

見送ってくれるてっちゃんに手を振る。

愚痴を言いながら
仕事へ行くhydeを横目に
ユキとユキが運転する車で
地元に帰ってきた。