episode16 birthday hyde編
もうすっかり冬になり
外は寒く
人恋しい季節。
どうしてもhydeにプレゼントしたい物を選びに
私は合羽橋(かっぱばし)に来ている。
スマホ片手に地図を開き
目的のお店へ歩く。
その手はもう冷たい。
何軒か回って
桐か檜か迷って
桐にした。
選ぶのに全力を尽くし
身に染みる寒さを回避したくて
カフェで休憩をしていると
タイミングよく
hydeから連絡が入った。
『晩飯食いに行かへん?』
「まだ買い物途中で時間かかりそうなの」
そう、もう一つ
このプレゼントには
まだ付けなくてはならない物がある。
でも
hydeがご飯に誘ってくれるなら
これは絶好なタイミングだと思った。
「時間があれば待っててもらえる?」
『ええよ』
さっきのお店に戻り
教えてもらったお店で買い物をして
hydeと待ち合わせをした。
『どこ行ってたん?』
「合羽橋だよ」
何でそんなところにと
疑問を持たれた。
合羽橋は調理器具専門店が並ぶ町。
「知りたい?」
知りたいと言う
hydeの良く似合う笑顔。
テレビで見る
あのキュンとする
くしゃっと壊れそうな笑顔。
それを見てしまうと弱い私。
「hydeにね・・・」
言いかけた。
まだ言わない方がいいかな。
でも言ってしまいたい。
伝えたい。
大好きなあなたに。
「もうすぐ誕生日だから」
hydeの誕生日。
もう
ずっと前から決めていた
誕生日プレゼント。
最近、お蕎麦にハマっているhydeに
どうせなら美味しいお蕎麦を食べてもらいたくて選んだ。
ラッピングもしてないけど
いいよね。
「これ誕生日プレゼント」
『俺に?』
hydeはその紙袋の中から
鰹節削り機と
鰹節を出した。
目を輝かせて
箱からそれを出すhydeは少年のよう。
『やってみてええかな』
個室のために
hydeの思いきった行動。
初めて自分で削った
削り節を口に入れる。
噛めば噛むほどに
鰹の風味が広がり
それに感動しているhyde。
本当に嬉しそうにしてくれて
プレゼントして良かったと
思わせてくれる。
家に帰ると
早速、めんつゆ作りを始め
初めて作ったhyde自家製のめんつゆで
翌朝からみんなでお蕎麦を食べた。
お蕎麦にハマっていたhydeが
朝からお蕎麦を食べる習慣がついたのは
鰹節を削る時間が無心になれる時間だと
仕事から帰って来ては
台所で1人
削り節を作っているからなのでした。
外は寒く
人恋しい季節。
どうしてもhydeにプレゼントしたい物を選びに
私は合羽橋(かっぱばし)に来ている。
スマホ片手に地図を開き
目的のお店へ歩く。
その手はもう冷たい。
何軒か回って
桐か檜か迷って
桐にした。
選ぶのに全力を尽くし
身に染みる寒さを回避したくて
カフェで休憩をしていると
タイミングよく
hydeから連絡が入った。
『晩飯食いに行かへん?』
「まだ買い物途中で時間かかりそうなの」
そう、もう一つ
このプレゼントには
まだ付けなくてはならない物がある。
でも
hydeがご飯に誘ってくれるなら
これは絶好なタイミングだと思った。
「時間があれば待っててもらえる?」
『ええよ』
さっきのお店に戻り
教えてもらったお店で買い物をして
hydeと待ち合わせをした。
『どこ行ってたん?』
「合羽橋だよ」
何でそんなところにと
疑問を持たれた。
合羽橋は調理器具専門店が並ぶ町。
「知りたい?」
知りたいと言う
hydeの良く似合う笑顔。
テレビで見る
あのキュンとする
くしゃっと壊れそうな笑顔。
それを見てしまうと弱い私。
「hydeにね・・・」
言いかけた。
まだ言わない方がいいかな。
でも言ってしまいたい。
伝えたい。
大好きなあなたに。
「もうすぐ誕生日だから」
hydeの誕生日。
もう
ずっと前から決めていた
誕生日プレゼント。
最近、お蕎麦にハマっているhydeに
どうせなら美味しいお蕎麦を食べてもらいたくて選んだ。
ラッピングもしてないけど
いいよね。
「これ誕生日プレゼント」
『俺に?』
hydeはその紙袋の中から
鰹節削り機と
鰹節を出した。
目を輝かせて
箱からそれを出すhydeは少年のよう。
『やってみてええかな』
個室のために
hydeの思いきった行動。
初めて自分で削った
削り節を口に入れる。
噛めば噛むほどに
鰹の風味が広がり
それに感動しているhyde。
本当に嬉しそうにしてくれて
プレゼントして良かったと
思わせてくれる。
家に帰ると
早速、めんつゆ作りを始め
初めて作ったhyde自家製のめんつゆで
翌朝からみんなでお蕎麦を食べた。
お蕎麦にハマっていたhydeが
朝からお蕎麦を食べる習慣がついたのは
鰹節を削る時間が無心になれる時間だと
仕事から帰って来ては
台所で1人
削り節を作っているからなのでした。