具合が悪い河南がいつも食べたがる物。

だいたいが黄桃の桃缶。

分かっている。

だから忘れずに買ってきた。

サイドテーブルに切った桃を置き
河南を起こして口に入れた。

小さく切った桃は
河南の全身に染み渡る。

yukihiroがもう少し食べられるかと聞くと
縦に首を降った。

薬を飲んだ河南。

「ありがとう。でも…
うつしたらいけないから」

ラルクに風邪を移したらいけないと思い
yukihiroの看病を拒む。

ムスッとしたyukihiroの顔。

y『俺の奥さんは誰？』

「わ…たし」

y『だったら素直に甘えなさい』

安心したかのように
再び眠りにつく。