浴衣を着た女三人を
放っておかない男性もいたけど
私たち三人は相手に興味もない。

だけどあまりにもしつこくて
困っていたら

『そこまでね』

『俺らのツレやから』

『俺のカミさんやねん』

びっくりして声にもならなかった。

旅館で見たのは
見間違いじゃなかったんだ。

「何してるの？」

tetsuya
yukihiro
hyde
三人の背中に向かって
ため息と一緒に投げかけた。

「仕事じゃなかったっけ？」

更に追い討ちをかけ
睨みを利かした。

『俺らも旅行…？』

tetsuyaの言い訳。

『急にオフになったから』

hydeの言い訳。

「ユキは？」

『ありません…』

どうやらユキには言い訳がないらしい。