episode9 プレゼント
『指輪?』
眺めるショーケースには
ペアリングが並ぶ。
結婚しててっちゃんとの指輪は左手にしてる。
けど、ユキとhydeとの指輪はない。
だから証がほしい。
「そのね…」
誰にも聞かれてはいけない秘密の関係。
ユキの耳元でそっと
そのことを伝えたんだ。
そしたらユキは
私が大好きな優しい顔になった。
左手の薬指。
てっちゃんとの指輪に重ねても引けを取らない
そんなデザインを選んだ。
刻印もしっかりしてもらった。
あとは後日、受け取りに来るだけ。
ユキの車の中。
でも誕生日でもないし
記念日でもないし
何でかな。
疑問になって聞いたら
内緒だと言われた。
教えてくれてもいいのに
息をいっぱいに溜めた頬が膨れる。
『拗ねないの』
「拗ねてないもん」
軽く触れるだけのキスを
ふくれっ面の私にしてくれたユキ。
信号待ち。
後ろの車にクラクションでせかされ笑い合う。
嬉しくて顔がほころぶ。
ユキとの
ちゃんとした証が出来るんだなって
自然に薬指を触っていた。
眺めるショーケースには
ペアリングが並ぶ。
結婚しててっちゃんとの指輪は左手にしてる。
けど、ユキとhydeとの指輪はない。
だから証がほしい。
「そのね…」
誰にも聞かれてはいけない秘密の関係。
ユキの耳元でそっと
そのことを伝えたんだ。
そしたらユキは
私が大好きな優しい顔になった。
左手の薬指。
てっちゃんとの指輪に重ねても引けを取らない
そんなデザインを選んだ。
刻印もしっかりしてもらった。
あとは後日、受け取りに来るだけ。
ユキの車の中。
でも誕生日でもないし
記念日でもないし
何でかな。
疑問になって聞いたら
内緒だと言われた。
教えてくれてもいいのに
息をいっぱいに溜めた頬が膨れる。
『拗ねないの』
「拗ねてないもん」
軽く触れるだけのキスを
ふくれっ面の私にしてくれたユキ。
信号待ち。
後ろの車にクラクションでせかされ笑い合う。
嬉しくて顔がほころぶ。
ユキとの
ちゃんとした証が出来るんだなって
自然に薬指を触っていた。