写真の女性。

入院している友達の為に
サインをねだられたって。

食事をした後は
そこで別れたって。

「それは信じる。でも嘘付いたよ」

『うん』

仕事柄そんなこと
今までだって
これからもたくさんあることだよ。

理解出来ないわけじゃないのに何で…

『女と二人きりで飯に行くなんて
河南に言えるわけないやん』

「嘘は嘘だよ」

『うん…ごめん』

途切れ途切れの静かな会話は続く。

「浮気…」

『してへんよ』

私を抱きしめるhydeの腕に力がこもる。

朝帰りの理由も判明。

食事の後は再びスタジオに戻ったんだって。

そこは疑わない。

早く新曲も聴きたいし
hydeの歌が大好きだから。

「でも嘘は嫌い」

『うん…ごめん』

「大好き」

『分かってる』

「お腹空いた」

『俺も』

泣いてた自分はどこへ行ったのかな。

安心するぬくもり。

やっぱりあなたとなら笑える。

たまには喧嘩もいいよね。

だって愛情を確認出来るから。

二人で手を繋いで夜の街に出た。

コンビニでおでんを買って
お家で熱燗を呑みながら
あなたの顔を見る。

「ねぇhyde」

ずっと一緒にいようね。