レーズンバター(hyde)

「待って」

河南の後ろから誰かが腕を引っ張った。

「hydeさん…?」

朦朧としている意識で
hydeが揺らめいている。

「河南ちゃん大丈夫?」

河南は酔っているのとは違う顔つきを見せる。

心配になって追いかけたのはhyde。

赤い顔も何だか違う。

河南の手を握った時にハッキリと分かった。

荒い息づかいにhydeは河南をお姫様抱っこして歩いた。

「何号室?」

「203です」

hydeの温かい体温に安心する河南。
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