pretty girl(ken)


ー河南 sideー

テツとhydeに口止めされて言えんかったわ・・・

そうKenちゃんに言われて
みんなの前で紹介された。

そうしたらhydeさんが
最後まで代役してくれた河南に拍手やんな
そう言ってくれた。

『悪かったな、辛い思いさせて』

tetsuyaさんが優しく言うから
涙が止まらなくなってしまった。

『ツアーも終わったし、
好きにすればいいじゃん』

今度はyukihiroさんに言われて
Kenちゃんはそれじゃあと
打ち上げ会場を出てしまった。

「Kenちゃん、打ち上げいいの?」

『ええの』

知らない町並みの中、Kenちゃんと少し歩いた。

久しぶりに手を繋いで
ゆっくり夜景を見るのもずっとしてなかった。

「綺麗だね」

無口のままのKenちゃんを覗いたら
いつものへらへら顔じゃなくて
たまにしか見ない真剣な顔をしていた。

『なあ河南』

「ん?」

『結婚しようや』

すぐに返事は出来なかった。

何でだろう。

言葉が詰まった。

「私、この先きっとガテン女子だよ?」

『何度も言うてるやん』

知ってる。

Kenちゃんがそれでもいいって言うって。

私は黙ってKenちゃんに抱きついた。

しばらくの沈黙。

『泣いてるん?』

「うん、嬉しいから」

Kenちゃんが頭を撫でてくれる。

「よろしくお願いします」

『こちらこそ』

それから私達の新婚生活を邪魔するかのように
また始まる。

「やだ!無理!」

t,k,h,y『頼む!』

ーfinー
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