twinkle twinkle(ken)

河南ちゃんが保育士さんになるの待っているから
保育士さんになったら
俺の彼女になってな。

そうKenちゃんの笑顔で目が覚める。

昨日の出来事が嘘じゃないと
ラグベベのぬいぐるみが物語っていた。

それでもいいと思っていたけれど
現実には私はまだ高校生
Kenちゃんは私よりも
ずっとずっと大人な男性。

私を恋愛対象として考えてるなんて信じられなくて。

思わずラグベベを蹴ってしまった。

転がったラグベベには罪はないのに
戸惑いと苛立ちが隠せない。

Kenちゃんといると
戸惑うことばかりで
釣り合うはずもないのに
隣でドキドキして
私は何をしているのだろう。

Kenちゃんに恋をするのはもう諦めようかな。

違いすぎるよ・・・

誕生日をお祝いしてくれただけで私には奇跡。

どう考えてもポジティブにはなれない。

ラグベベを決めた定位置に戻しながらため息を吐く。

嬉しいはずなのに
あの言葉が頭から離れられなくて。

やっぱりまだ子供な私にはしっかりと受け止められない。

たとえば違う人だったら
燃える恋かもしれない。

けれど相手はKenちゃんだもの。

あのラルクのKenが高校生を相手にするとかって
ないに等しいでしょ。

受験勉強と恋愛を両立出来るほど器用じゃないのかな。

伸び悩んでいる成績に
つい重ねてしまう。
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