propose once again(hyde)

年も明けて
結婚15年も
やがて16年になろうとしている。

チビ人も中学生になり
ますます拍車をかけて
父親に似てきている。

幼なじみの友達とバンドを組んだ彼は
VAMPSのカバーを始めた。

もちろんギターを背負って
父親譲りの歌声を武器に
正直、嬉しいような
寂しいような複雑な親心。

相変わらず忙しくしている秀人だけど、
一緒の寝室は温かいぬくもりに満ちている。

笑顔も会話も家中が温かい。

前みたいに
三人で食卓を囲うことも増えたし
父親と息子の会話も
リビングで響いている。

私は今
再び幸せを感じている。

おかえりなさい
ありがとう秀人。
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