Caress of Venus(hyde)
仕事は順調ではない。
アイドルの彼の扱いに手を焼いている。
ダメ出しと言うワガママを受け止めるしかなく
翻弄されたままで右往左往したまま。
出来上がった脚本を片っ端からダメ出し
気に入らないと何度も訂正させられている。
脚本家にはもうやらないと言われたのを
何度も説得して書いてもらっている。
hydeに会う暇もなく
充電が切れそうで肌もぼろぼろだ。
カレンダーを何枚めくったか。
会える?
そう何度も来るhydeからのLINEも
仕事と返信するだけで
hydeと再会する前よりも
精神的に重症かもしれない。
ちょっと前までは
また連絡するからと連絡が途絶えて
やっぱりhydeだと勝手に思っていたのに
今は私よりもhydeの方がマメに連絡をくれる。
今日も嬉しいと思ったけど
新曲も出たhydeも忙しくしているであろうし
hydeに会いたいけど
ぼろぼろの私を見せられなくて
返答に困ってしまった。
シャワーを浴びて肌を整える。
久しぶりのメンテナンスに肌が喜んでいるようで
今ならhydeに会えるかなとも思った。
決して早いと言える時間じゃないから
今から会いたいなんて
私から言えるはずもない。
髪を乾かしていると鳴るインターホン。
何冊か頼んでいた雑誌が送られて来たのかと思って
玄関ドアを無造作に開けた。
「来ちゃった」
イタズラ顔をしたhydeが笑っていた。
考えたらこんな時間に宅配が来る訳もない。
無防備すぎと注意されて
乾かしていた髪の半分をhydeが乾かしてくれた。
充電
そろそろ必要やろ?
急にどうしたの?って聞いたら
河南が忙しくしてるって後輩から聞いたからと
素っ気ないLINEの返事も気がかりで
顔を見に来たと。
乾かしたてのふわふわな髪を撫でながら
hydeからのバックハグに胸が締め付けられる。
ちょっと横に向き直して
hydeの胸に顔を埋める。
恋愛してる訳じゃないのに
ただ仕事してるだけなのに
頭の中が彼だらけで
hydeのぬくもりも匂いも優しさも
笑顔も声も忘れてしまいそうだった。
充電
今日は長くなるかも。
ええよ。
優しすぎる声が染み渡る。
借りたままのブレスレットも
河南には重たいやろ?
そう言いながらhydeが
ティファニーのワイヤーブレスレットに
変えてくれた。
借りっぱなしでごめん。
私の手でhydeの腕に返す。
一晩hydeの胸で眠ると
不思議と身も心も軽くなった。
そうしてhydeに充電してもらう度に
仕事も次のステップへ移行した。
脚本はOKを貰い、次はアバター。
それもダメだしばかりで
時間がかかるに連れて
上司に呼び出されるようになった。
hydeが充電してくれているのに
もう限界だ。
hydeとのタイアップを世に出した途端
メンズアイドルの担当を後輩に変える
そう言われてしまった。
いけないことに少し安堵してしまった自分がいた。
アイドルの彼の扱いに手を焼いている。
ダメ出しと言うワガママを受け止めるしかなく
翻弄されたままで右往左往したまま。
出来上がった脚本を片っ端からダメ出し
気に入らないと何度も訂正させられている。
脚本家にはもうやらないと言われたのを
何度も説得して書いてもらっている。
hydeに会う暇もなく
充電が切れそうで肌もぼろぼろだ。
カレンダーを何枚めくったか。
会える?
そう何度も来るhydeからのLINEも
仕事と返信するだけで
hydeと再会する前よりも
精神的に重症かもしれない。
ちょっと前までは
また連絡するからと連絡が途絶えて
やっぱりhydeだと勝手に思っていたのに
今は私よりもhydeの方がマメに連絡をくれる。
今日も嬉しいと思ったけど
新曲も出たhydeも忙しくしているであろうし
hydeに会いたいけど
ぼろぼろの私を見せられなくて
返答に困ってしまった。
シャワーを浴びて肌を整える。
久しぶりのメンテナンスに肌が喜んでいるようで
今ならhydeに会えるかなとも思った。
決して早いと言える時間じゃないから
今から会いたいなんて
私から言えるはずもない。
髪を乾かしていると鳴るインターホン。
何冊か頼んでいた雑誌が送られて来たのかと思って
玄関ドアを無造作に開けた。
「来ちゃった」
イタズラ顔をしたhydeが笑っていた。
考えたらこんな時間に宅配が来る訳もない。
無防備すぎと注意されて
乾かしていた髪の半分をhydeが乾かしてくれた。
充電
そろそろ必要やろ?
急にどうしたの?って聞いたら
河南が忙しくしてるって後輩から聞いたからと
素っ気ないLINEの返事も気がかりで
顔を見に来たと。
乾かしたてのふわふわな髪を撫でながら
hydeからのバックハグに胸が締め付けられる。
ちょっと横に向き直して
hydeの胸に顔を埋める。
恋愛してる訳じゃないのに
ただ仕事してるだけなのに
頭の中が彼だらけで
hydeのぬくもりも匂いも優しさも
笑顔も声も忘れてしまいそうだった。
充電
今日は長くなるかも。
ええよ。
優しすぎる声が染み渡る。
借りたままのブレスレットも
河南には重たいやろ?
そう言いながらhydeが
ティファニーのワイヤーブレスレットに
変えてくれた。
借りっぱなしでごめん。
私の手でhydeの腕に返す。
一晩hydeの胸で眠ると
不思議と身も心も軽くなった。
そうしてhydeに充電してもらう度に
仕事も次のステップへ移行した。
脚本はOKを貰い、次はアバター。
それもダメだしばかりで
時間がかかるに連れて
上司に呼び出されるようになった。
hydeが充電してくれているのに
もう限界だ。
hydeとのタイアップを世に出した途端
メンズアイドルの担当を後輩に変える
そう言われてしまった。
いけないことに少し安堵してしまった自分がいた。