-河南side-

また頻繁に楽屋に来るようになった空海。

yukihiroさんとのやりとりが面白くて
笑ってばかり。

y『河南、こいつに近づくの禁止』

『yukihiroさんだけの河南じゃないんです』

そう言って空海に抱き締められた。

y『お前、楽屋に来るの禁止』

yukihiroさんの鋭い眼光に睨まれる空海は
私から見てもyukihiroさんとのやりとりを
楽しんでいるようにしか見えない。

お邪魔しましたと私の頬にキスして
笑いながら手を振って
楽屋から出ていった空海。

これはyukihiroさんが怒るかなと見れば
無言で手招きされて
彼の元へと歩みを寄せる。

『俺から離れるの禁止』

「それは・・・無理かもしれません」

そしたら絶句しているyukihiroさんがいた。

そうじゃなくて
お互い個々の仕事がある時は
離れなくちゃいけないし
そう話したら笑いながら言われた。

真面目すぎって。

『もう河南をソロには戻さない』

逆に絶句させられた。

『嫌なんだよね、河南に虫がつくの』

「だったら解散は一生ないですね」

笑いを誘うような返しをしたつもりだった。

それなのに・・・

『だったら早く新曲作らないと』

またセッションが始まる。

そして充実している毎日。

yukihiroさんの隣で笑っていられるのが好き。