24時間キスしていいですか?(yukihiro)
-yukihiro side-
楽屋で河南が横になるたびに胸が痛む。
何であの時止められなかったのか。
河南が階段から落ちるのを見るしか出来なくて
守れなかった自分が不甲斐ない。
何度も番組を降りようと言ったのに
決して河南は首を縦に振ろうとしない。
だったら楽屋では俺の言うことを
聞くように約束して
少しでも安静にさせている。
楽屋にはダンス野郎も入らせていない。
何度か来たけど会える状態じゃないと
追い返した。
熱のせいか赤い顔をしている。
潤んだ瞳が色っぽくて
熱を測るふりして至近距離に近づく。
ギシッと鳴るソファに身を任せ
河南を視中に捕らえながら話す。
『河南さぁ俺の気持ち分かってる?』
「yukihiroさんの気持ち?」
『お前のこんな姿見たさに
ユニット組んだわけじゃないんだけど』
更に近く顔を近づける。
河南の吐息を感じる距離。
それだけでさえ俺には毒を感じる。
『河南が悪いんだよ』
河南の唇を奪った。
顔を赤くして慌てる河南が可愛くて
さらにキスした。
背中の視線が痛い。
ドアの隙間から覗く敵意のある視線。
このまま見せびらかしてやろうかお前に。