24時間キスしていいですか?(yukihiro)
-河南 side-
『凄かったよ!』
興奮気味な空海の態度。
エンディング待ちの楽屋にまた来ていた。
確かに自分の中でも手応えがあったのは確か。
yukihiroさんとのユニットが楽しみになる。
エンディングになると私はhydeさんの隣で
ラルクの中にいた。
隅っこで顔も映らない程度で良かったのに
一番前なんてあり得ない。
肩に力が入る。
後ろにはyukihiroさんが
ピッタリ寄り添ってくれる。
それだけで自然と力が抜けた。
「ありがとうございました」
帰り際ラルクの楽屋に顔を出す。
k『ユッキーがいて良かったやん』
yukihiroさんを見ると微笑んでいた。
t『俺たちもいい刺激になったよ』
そんな中
hydeさんだけは浮かない顔をしている。
気を悪くさせたかもしれないと
恐る恐るhydeさんに話かけると
てっちゃんたち楽しそうやったねと
hydeさんは笑ってくれた。
さっきの顔、気のせいだったのだろうか。
するとhydeさんは再び浮かない顔をして
私の頭に手をやると
私の名前をゆっくり呼ぶ。
h『なぁ河南?』
真面目な顔つきに息を飲む。
h『ユッキーにしっかり守って貰うんやで』
そう言ったのだ。
何がなんだか分からない顔をしていると
hydeさんはフッと笑う。
河南はまだ分からなくていいのと
yukihiroさんにも誤魔化されたのだ。
明日からyukihiroさんとのユニットが
始動する。
そのことかなと思いながら
疲れた気持ちを癒すように
今日は早く眠りについた。