隣人(hyde)
あれから
朝夜逆転の生活をしているせいか
隣人とも会わずに日々が流れた。
そしてまたいつもの様に
玄関を開ける土曜日の昼下がり。
「きゃっ!」
外開きのドアは
通行人に直撃しようとしていた。
女性の声にドアを戻すも
女性のヒールが重心を支えきれずよろめく。
俺は慌てて女性を支える。
まるでスローダンスのように
腰に手を回して受け止めた。
隣人の鳴瀬さん。
『今日は偉くべっぴんさんやな』
「仕事なんですよ」
腰を支えたまま会話する。
起こしてやる。
『もう少し外側歩きぃ』
「hydeさんが支えてくれるから大丈夫ですよね」
言い切られてしまう。
小悪魔やな。
ドレスを着ていつも以上に出来上がっている鳴瀬さんを見る。
スッと名刺を差し出される。
ブライダルサロンの司会の仕事をしているらしく
今日は今から本番ってわけか。
自然にエレベーターまで並んで歩き
レディファーストで乗り込む。
「紳士的ですね」
『一応、男やからな』
何故か上手く丸め込まれている気がする。
いつもは手玉に取る俺が
手玉に取られてるのが
何故か心地いい。
この女、久しぶりに刺激がある。
朝夜逆転の生活をしているせいか
隣人とも会わずに日々が流れた。
そしてまたいつもの様に
玄関を開ける土曜日の昼下がり。
「きゃっ!」
外開きのドアは
通行人に直撃しようとしていた。
女性の声にドアを戻すも
女性のヒールが重心を支えきれずよろめく。
俺は慌てて女性を支える。
まるでスローダンスのように
腰に手を回して受け止めた。
隣人の鳴瀬さん。
『今日は偉くべっぴんさんやな』
「仕事なんですよ」
腰を支えたまま会話する。
起こしてやる。
『もう少し外側歩きぃ』
「hydeさんが支えてくれるから大丈夫ですよね」
言い切られてしまう。
小悪魔やな。
ドレスを着ていつも以上に出来上がっている鳴瀬さんを見る。
スッと名刺を差し出される。
ブライダルサロンの司会の仕事をしているらしく
今日は今から本番ってわけか。
自然にエレベーターまで並んで歩き
レディファーストで乗り込む。
「紳士的ですね」
『一応、男やからな』
何故か上手く丸め込まれている気がする。
いつもは手玉に取る俺が
手玉に取られてるのが
何故か心地いい。
この女、久しぶりに刺激がある。