ノイズ(yukihiro)

いつものVIPルームを開ければ
笑顔になれる魔法。

yukihiroさんの笑顔に救われる。

あなたの顔が見たくて
向かい合って座ろうとしたのに。

『こっちにおいでよ』

そう隣に招かれる。

意を決して隣に立つ。

手を握られて固くなる。

『座って』

浅く腰かけたソファは
静かに沈んだ。

妖艶な回りの空気。

yukihiroさんの視線に
優しく包み込まれる。

『河南のこと好きって言っていい?』

彼氏がいるのは分かっているはずなのに
満ちた自信は私を狂わせる。

「彼と別れるまで」
『待つから』

被さる会話も心地いい。

触れるだけの唇が温かい。

「yukihiroさん
私、本気になってもいいですか?」

『ユキって呼んでよ』

「ユキ・・・」

今、包まれているのは
紛れもないユキ自身。

このまま時が止まればいいのに。
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