僕の彼女シリーズ(ALL)
【定休日は月曜日 彼女ver】
今日は月曜日。
店は定休日である。
hydeも今日はスタジオだし
私は新作でも作ろうかな。
そう思って誰もいない店の鍵を開けた朝。
いつもの朝と変わらないのに
静まりかえった空間が妙に寂しく感じる。
いつもは皆がいるからかな。
朝から午前中という
おはようからこんにちはに変わる時間に
それは起きた。
あっ!
ヤバい。
そう思った時にはすでに床に倒れていた。
ガラガランと粉の入ったボウルも床に落ち
倒れた河南の横が白く染まった。
そのまま意識を失った。
私、死ぬのかな。
気付いた時は病院のベッドの上。
酷く頭が痛い。
『河南?』
優しい声が耳に響く。
スタジオに居たhydeが
河南も店にいるって言ってたし
休憩がてら顔出してみるかと裏口を開けたら
河南が倒れていた。
声をかけても目覚めない
冷えきった体に慌てて救急車を呼んだ。
そう説明してくれた。
『河南が死んだかと思った』
聞き慣れた声は震えていた。
泣いてるhydeを見たのは初めてだった。
「hyde…ごめん」
hydeの温かい手。
左手だけが熱い。
ずっと握ってくれてたのが分かる。
hydeが心配してくれてたのを思うと
私も泣けてくる。
生きてたよ、私。
「心配かけてごめんね」
過労と貧血、立ちっぱなしから来る失神だけど
頭を強く打って外傷性の脳出血で
二週間の入院だとか。
『河南も目ぇ覚めたし
荷物取りに行ってくるわ』
何かあったらすぐ電話せぇよ
そう言ってhydeは病室を出て行った。
枕元にはちゃんと鞄が置いてあった。
寂しい。
子供みたいに不安で仕方ない。
それでも真っ先に考えたのは店のことだった。
明日からどうしよう。
二週間休みだと皆にお給料払うのも厳しいかな。
お客さん減っちゃうけど
珈琲とチョコだけでも何とかなるかな。
かと言ってパンなしっていうのもな。
ぼーっとそんな事を考えるけど
頭が回らない。
窓から見える夕焼けを
眺めるだけで時間が過ぎて行く。
頭痛い。
気づくとまた眠っていた。
考えなくて大丈夫だから
ゆっくり休みぃ
戻って来たhydeの声が向こうに聞こえる。
私が考えていることはhydeにはお見通しだ。
頭を撫でてくれるhydeの体温。
夢の中でもhyde、パン、hyde、パン。
はっきり目覚めたのは明け方だった。
今日は月曜日。
店は定休日である。
hydeも今日はスタジオだし
私は新作でも作ろうかな。
そう思って誰もいない店の鍵を開けた朝。
いつもの朝と変わらないのに
静まりかえった空間が妙に寂しく感じる。
いつもは皆がいるからかな。
朝から午前中という
おはようからこんにちはに変わる時間に
それは起きた。
あっ!
ヤバい。
そう思った時にはすでに床に倒れていた。
ガラガランと粉の入ったボウルも床に落ち
倒れた河南の横が白く染まった。
そのまま意識を失った。
私、死ぬのかな。
気付いた時は病院のベッドの上。
酷く頭が痛い。
『河南?』
優しい声が耳に響く。
スタジオに居たhydeが
河南も店にいるって言ってたし
休憩がてら顔出してみるかと裏口を開けたら
河南が倒れていた。
声をかけても目覚めない
冷えきった体に慌てて救急車を呼んだ。
そう説明してくれた。
『河南が死んだかと思った』
聞き慣れた声は震えていた。
泣いてるhydeを見たのは初めてだった。
「hyde…ごめん」
hydeの温かい手。
左手だけが熱い。
ずっと握ってくれてたのが分かる。
hydeが心配してくれてたのを思うと
私も泣けてくる。
生きてたよ、私。
「心配かけてごめんね」
過労と貧血、立ちっぱなしから来る失神だけど
頭を強く打って外傷性の脳出血で
二週間の入院だとか。
『河南も目ぇ覚めたし
荷物取りに行ってくるわ』
何かあったらすぐ電話せぇよ
そう言ってhydeは病室を出て行った。
枕元にはちゃんと鞄が置いてあった。
寂しい。
子供みたいに不安で仕方ない。
それでも真っ先に考えたのは店のことだった。
明日からどうしよう。
二週間休みだと皆にお給料払うのも厳しいかな。
お客さん減っちゃうけど
珈琲とチョコだけでも何とかなるかな。
かと言ってパンなしっていうのもな。
ぼーっとそんな事を考えるけど
頭が回らない。
窓から見える夕焼けを
眺めるだけで時間が過ぎて行く。
頭痛い。
気づくとまた眠っていた。
考えなくて大丈夫だから
ゆっくり休みぃ
戻って来たhydeの声が向こうに聞こえる。
私が考えていることはhydeにはお見通しだ。
頭を撫でてくれるhydeの体温。
夢の中でもhyde、パン、hyde、パン。
はっきり目覚めたのは明け方だった。