その頃のhydeは
鼻歌混じりのライブパフォーマンスをしていた。

hydeにはある計画があり
それが完成するのが楽しみで仕方ない。

離れていても寂しさはなく
むしろ離れていればいる程、愛おしい。

体は常に薬は足りている。

最終公演のチケットは
ツアーに出る前夜に河南へと渡された。

仕事の調整をし
妹と長蛇の列に並んだ。

hydeが良く見える位置。

そして会場は暗くなり
hydeが登場すると
歓喜な声が会場を包んだ。

河南が驚いたのは
のライブパフォーマンスだけではなく
hydeの衣装だった。

初めてhydeに渡したデザイン画。

それをhydeが着ていた。

河南のデザインを忠実に仕立てられて
遠目でも生地質がしっかりと伝わる。

嬉しいと思わず笑顔になった時
hydeの視線と絡んだ。

手を振り、投げキスをしたhydeに
周りのボルテージが一気に上がる。

河南はありがとうと
声に出さない言葉を
hydeに返した。